発達凸凹キッズが夏休み明けに不登校にならない!SOSが出た時の「休みの過ごし方」

1学期のはじめは順調に学校生活を楽しんでいたのに、なぜか6月7月になってから登校しぶりが出る。「このまま不登校になったらどうしよう」と悩んでいるお母さんはいませんか?お子さんを夏休み明けの不登校にさせない、上手な休ませ方をご紹介します!

1.お母さんが困惑する、子どもの登校しぶり!

1学期のスタートは順調に学校生活を楽しんでいたのに、6月7月になってから登校しぶりが出て困っている!学校での困りごとが目立ち始めた!そんな心配をしているお母さんはいらっしゃいませんか?

こんな時、どう対応したらいいか悩むお母さんも多いかもしれません。登校しぶりが始まったら、「早めに休ませた方がいい」とネットで見かけるけれど、「休み癖がついたらどうしよう」「勉強が遅れたらどうしよう」そんな心配が拭えないですよね?

ですが、お子さんにとって「学校が辛い」ということは、学校生活でつまづきを感じているサイン。そのつまづきを解消せずにただ学校に戻すことを考えても、根本の悩みは解決しません。

でも、学校を休ませたからって、つまづきを解消することにならないんじゃないか?そう思いますよね。

それが違うんです!お母さんが、子どもからSOSが出たときの 「休ませ方」を知っていれば、お家でつまづきを解消することができるんです。

それができれば、子どもはエネルギーを回復して、できることを増やしながら、もう一度一歩を踏み出すことができるようになります。

特に注目したいのは、6月7月の登校しぶりを経てからの夏休み。1学期、精一杯、学校でがんばってきた子は、ギリギリの状態で夏休みに突入する子も多いです。

だから、夏休みをどう過ごすかはお子さんのその後のコンディションのアップダウンに直結します。

そしてその過ごし方が夏休み明けの登校しぶり&不登校、もっというと学校生活での活躍にまで影響します。

なぜ、夏休みの過ごし方がポイントになるのでしょうか?お母さんが知っているとお子さんを適切に休ませてあげることができるんです!

2.なぜ誰も教えてくれないの?家での休ませ方!

先日、個別相談に参加してくださったお母さんのお話です。

「行政や病院や学校に相談しても、話は聞いてくれるけど、家の中のこと(具体的な関わり方)までアドバイスしてくれる人は今までいなかった。」とお話くださいました。

お子さんが不登校になったとき、「どうやって学校に行かせるか?」を考える専門家は多いのですが、休んだ時に何をしたらいいか、どう関わったらいいのか、という「休ませ方」を教えてくれる人はいないのです。

なぜ、家の中のことをアドバイスしてくれる人がいないのでしょうか?

それは、「おウチの中」が置き去りになってしまっているから。

休んだ時の「おウチ時間」の正しい過ごし方を知っていれば、その時間を「発達時間」に変えてあげることができます。では、子どもが発達するおウチ時間の過ごし方をご紹介します!

3.登校しぶり・不登校のお子さんが回復する発達科学コミュニケーション流「家での休ませ方」

まずは、お子さんが「学校に行きたくない!」と言い、登校しぶりを始めた時、また不登校が始まった時にお母さんにやってほしいことがあります。それは、お家の中で自信を取り戻すこと!

◆子どもへの要求量を一時的に減らす

どうしても「できないこと」が気になって、つい「あれしなさい」「これしなさい」と言ってしまいがちですが、一旦子どもへの要求量を減らします。

・塾に行くべき

・1日の●時間は勉強すべき

・学校の宿題は出すべき

この「べき」はお子さんの「できていない」ことにフォーカスしてしまっているので、子どもの自信回復には不向きです。

だから一旦、子どもへの要求量を減らす訓練をしてみてください。

◆当たり前のことを肯定する

世の中に出回っている子育て本やインターネット情報でも、「ほめるのがいい!」とたくさん謳われていますよね。

でも意外と難しいのが「ほめる」こと。

なぜ難しいのかというと、ほめるって、何かがうまくできたときに発動するスキルだと思っているお母さんが多いからです。

グレーゾーンの子どもは「うまくできないこと」も多いので、何かが上手にできた時にほめようとすると、そもそもほめるチャンスがない!ということになってしまいます。

でも発達科学コミュニケーション式の「ほめる」は、子どもを「肯定する」こと全般を指すので、全然難しくないのです!

そのコツは「当たり前のこと」をほめること。

・「朝、起きられたね。」

・「起きてご飯を食べたね。」

・「食後にお皿を下げてくれたんだね。」

・「歯を磨いたんだね。」

・「お風呂に入ったのね。」

・「よく眠れたのね。」

こんな「当たり前のこと」にしっかりお母さんが声をかけてほしいのです。

子どもの行動とその時に起きた感情はセットで記憶されていきます。何かするたびにほめられると、自信がつき、行動することが楽しくなってくると思いませんか?

行動することが楽しくなってくると、次は好きなことに挑戦したり、その過程でコミュニケーションを学んだりする機会が得られます。

このように、脳科学に基づいた親子のコミュニケーションがあれば…

・我が子がエネルギーを取りもどす

・我が子の好奇心のスイッチが入る

・我が子の行動力が伸びる

・我が子のコミュニケーション力が育つ

こんな効果が期待できます。

そんな戦略的な休ませ方をお母さんが知っていれば、お子さんを上手に休ませてあげることができます。そして、自信を取りもどした後は、自分の力でしっかり動き出すことができます。

お子さんの休ませ方を知って、お子さんが学校でしっかり発達できるように、エネルギーをチャージしてあげませんか?

執筆者:清水畑亜希子                                               (発達科学コミュニケーショントレーナー)                                                        

 

発達凸凹のお子さんを伸ばす長期休みの過ごし方が載っています!▼

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