小中学生のスマホ時間が長すぎる!『だらだらスマホ』な子どもがやりたいことを見つけるオススメの対応

発達凸凹な小中学生がスマホ漬けになる理由があります。長期休みでダラダラスマホ三昧になるこの時期。子どもがスマホ見すぎでやるべきことをやらない、お母さんの注意を聞いてくれないという悩みが解決する、子どもへの関わり方をお伝えします!

1.発達グレーな小中学生子がスマホ漬けになるワケ

現代の子どもたちにとって、スマートフォンやタブレットは日常の必需品とも言える存在。

特に夏休みのような長期休暇になると、子どもたちは自由な時間を持ち、ついついスマホ漬けになってしまいますよね。

長期休みになるたびに、イライラする毎日を送っていませんか?そのママのイライラ、家族にも悪影響です。今年の夏こそは、子どものスマホ漬けでイライラする毎日から抜け出したくありませんか?

特に発達グレーっ子や思春期の子どもたちが、スマホ漬けになる背景にはさまざまな要因が絡んでいます。

発達障害グレーゾーンの子どもは、行動を切り替える力が弱いことがあります。

スマホゲームをしているときに「ご飯だよ〜」と呼んでも一向に来ない。
You Tubeを見てゲラゲラ笑う声が締め切った部屋から聞こえてくる…
毎日友だちとくだらなそうなLINEをしている。宿題が終わってないのに…

 
切り替える力が弱いと、このようにやるべきことに行動を移すために楽しいことを一旦止めるということができなくなってしまいます。

更に、小学校高学年くらいのプレ思春期からは、楽しいこと、面白いことに「ハマる」感情を抑える力が一時的に弱くなってしまうということが脳科学ではわかっています。

スマホゲームでどんどんランクがアップ!楽しい!
学校がなくても友だちとSNSでやりとりができる!
投稿したらいいねがついた!

こんなスマホを使った行動は、人間が「ハマる」ようにちゃんと研究して作られているんです。だから、子どもがスマホから離れられないというのはある意味科学的に正しいことなんですね。

だから、我が子が「スマホに依存してしまう駄目な子」なわけではありませんし、ママの育て方が悪かったわけでもありません!

だから、ママは「どうにかスマホをやめさせないと!時間制限しないと!」と躍起になる必要はないのです。

2.いつまで子どもを監視しますか?

スマホ漬けになる子どもたちを見ていると、ついつい「いつまでこんなにスマホばかりしているの?」と気が気でなくなってしまいますよね。

今の時代、iPadやChromebookが学校での学習や情報収集の手段としても利用されています。友だちとのコミュニケーションやアイデアを保存したり創り出したりするような活動にも役立つこともあります。

だから、子どものスマホ使用時間を完全に制限するのは難しいと思いませんか?小さな頃はママとの約束を守れていた子でも、小学校高学年や中学生になってくると子どもは子どもの世界がスマホの中にできてきて、いつでも自由にその世界にアクセスできる状況なのです。

いつでもどこでもアクセスしやすい状況だから、特に長期休みで『暇』、『自由』な時間が多くなると「ちょっとスマホ見ようかなー」という具合にスマホに手が伸びることが多くなってしまうのですよね。

今の時代に、いつまでも「スマホは何時間!」「SNSでやりとりするのは何時まで!」と親都合のがんじがらめの決まり事を作っていては、親子関係がどんどん悪化。

スマホを使わなくても楽しいと思える過ごし方や、スマホを使って子どものチカラを伸ばす過ごし方を考えてあげるほうが、子どもからも信頼され、子どもも休みを充実して過ごせる!得策なんです。

3.四六時中スマホ三昧の娘にイライラした過去

私自身も、四六時中スマホをいじっている子どもにイライラしたことがあります。

我が家の中学1年生の娘は小学4年生から、親のお古のスマホを使うことを許してスマホデビューとなりました。

HSC(人一倍敏感な子)である娘は当時、登校しぶりもあった頃で、苦手な学校でのストレスを抱えて学校から帰ってくるので、家ではスマホでYou Tubeを見たり、仲の良い子とLINEでおしゃべりしたり、InstagramやTikTokでダンスやおしゃれ情報を見たりするようになりました。

今の子ども達は、あっという間にスマホを使いこなします!最初に私が設定したスクリーンタイムも知らないうちに解除することを覚え、ご飯を食べるときも、お風呂上がりにドライヤーをかけるときもスマホを常に見るようになりました。

学校がある日は宿題をするときもスマホでYou Tubeが流れている始末でした…

「ご飯のときくらいスマホやめなよ!お行儀悪いよ」
「勉強する時にスマホなんて見てたら集中できないでしょ」

と、こちらはよかれと思って、とっても優しく言ったつもりでも…

「うるさい!」
「上から言わないで!」

と、逆ギレされ、これ以上言ったら親子バトルに発展するな…という状況でした。言っても聞いてくれないことにイライラは募る一方。夏休みなど、家にずっと子どもがいる状況になると更にイライラ…

これほど一日中スマホにかじりついていては、子どもの脳に良いわけはなく、夏休みの宿題をしようと思っても、集中できないようで、

「やる気出ない〜」
「わかんない〜、お母さんがどうにかしてよ」

と言い、すぐにできそうな問題でさえも、のろのろのろのろ…と何時間もかかってしまうという状況になりました。

朝も、「夏休みだけどちゃんと起きて身支度を整えてさっぱりしたい!」と言っているのに、スマホを見ていてダラダラ時間が過ぎ、「もうこんな時間⁉」ということもありました。

そんな、スマホにどっぷりハマった娘にイライラしていた私ですが、昨年の夏休みからは、そんなイライラとはまったく無縁になりました!

4.子どもの興味と現実世界を繋げてあげよう!

スマホ漬けになる子どもたちに対して、まずやって欲しいのは、叱るでもなく嫌味を言うでもなく、子どものスマホで見ていることに興味を持って話を聞いてあげることです。

そして、スマホで見ている世界と現実世界を繋げましょう!そうすることで、子どもの成長や才能の芽を開かせてあげることができます。

我が家の娘は、Instagramのおしゃれな風景画像や音楽を見ることが好きでした。また、おしゃれで美味しそうなダイエットメニューを探して「コレ食べたい〜」と言ってくることが増えました。

そこで、Instagramで娘が投稿できるアカウントを作りました(SNSは年齢制限があるので、年齢が満たない場合は親子で一緒に楽しみましょう)。

そして、お出かけ先でキレイな景色を見つけたときはスマホで写真を撮る、ダンスの練習姿を後ろから撮る、夕日をバックにできた影の姿を撮るなどして投稿してみました。写真に色々な音楽をつける機能があるので曲を選ぶのも楽しそうでした。

娘からリクエストされたInstagramのダイエットメニューは、できる範囲で作ってあげるようにしました。

すると、どんな風に踊ったらよりダンスが美しく見えるのか?を自分の動画を見ながら研究するようになったり、一緒に料理してくれるようになったりし、どんどんスマホ以外のことで楽しく過ごせる時間が増えていきました。

挑戦したことがうまくいくと、自分に自信が持てるようになります。今では、好きなことだけではなく勉強も頑張るようになり、「明日の自分のために頑張る」と言って学校の予習や宿題をこなすようになりました。

次第に娘の口癖は、「今日、You Tubeを見る暇がなかった…」となっていき、中学生の今では自分でアプリをダウンロードしてスマホが使えなくなる時間を設定しています。

今でも、You TubeやSNSを見ることが大好きな娘ですが、ダラダラ見る時間は減り、調べ物や自分のダンスの動きを動画に撮って確認する等、有意義な使い方をしているなと思います。

子どもたちがスマホ漬けになることに対してイライラする気持ちは、どんなママでも沸き起こって当然だと思います。

しかし、ママのイライラは、子ども達の成長や才能の発揮を妨げる邪魔者になりかねません。

代わりに、子ども達の好きなことをサポートし、現実世界での活動や成長の場を作ってあげることで、バランスの取れたスマホ使用を促すことができます。

親としては子どもたちのスマホ使用を監視するだけでなく、一緒に会話し、興味や関心を尊重することで、子ども達がやりたいことを見つけ、自己成長を促すお手伝いをできるようになるといいですね!

\子どものスマホ、ネット、ゲーム問題の解決策ありますよ!/

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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