朝、ぼーっとして起きても行動できない発達障害の思春期の子が遅刻せず登校するようになる時間宣言とは  

発達障害の思春期の子がきちんと起きる日もあれば、起きない日もある。本人は起きなきゃと思うけどぼーっとして時間が過ぎて遅刻してしまう。自分で時間管理しながら起きてくれたらママも楽なのに…寝る前に時間宣言させるとうまくいくかもしれませんよ。

 

1 . 発達障害思春期グレーっ子が予定通りに行動できないのは時間の見通しの悪さのせい

朝目覚まし時計が鳴って、起きようとしたらいつの間にか時間がかなり過ぎていた!今から登校しても遅刻確定。本人も朝からテンション下がって不機嫌。

寝るときは頑張って朝起きようと思っていた。そうすると早くに起きすぎて、二度寝してしまった。

「もう学校に間に合わない!今日は休む!」

お母さんが「それでも自分で朝起きられたじゃない」と言っても、
子どもは「学校へいく時間に合わせて起きられなかった。」と予定通りに行かなかったことに自信をなくした様子。

このように発達障害グレーゾーンの思春期の子自身が自分の時間の見通しの悪さで悩んだり困ったりしていませんか?

ADHDの特性がある発達障害の子は、もともと見通しを立てて計画的に行動することが苦手です。本人はそれでも間に合うつもりで行動しています。

時間の見通しがたてば、予定していることもスムーズに行動に移せるようになりますよね。

毎日の生活から時間を意識して行動する習慣をつけるために時間を宣言させることで、自分がどのくらいで行動しているのか客観的にみるようになり、ママが声をかけなくても行動がスムーズになっていきますよ。


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2 . 自分で予定通りに起きたいけど起きられない

我が家には発達障害の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの思春期中3の息子がいます。

メンタルが安定している時は、きちんと起きようと思って頑張ってみるのですがそれでも目覚まし時計で設定した時間に起きられなくて、よくがっかりしていました。

私は「おはよう、自分で起きてこられたね」と肯定していたのですが、本人は不服。

「遅刻しないように起きようと思ってたけど、気がついたら9時過ぎてた。」
「実は俺はめちゃくちゃ早く起きてた。だけど早過ぎたからもう一度寝たら9時過ぎてた。」

毎度同じ言い訳が出て、本人も言い訳していると理解はしつつ、行動が変わっていきませんでした。

「睡眠時間が足りないんじゃないの?もっと早く寝たら?」と伝えると、夜はネッ友との交流があるから、11時半までは寝たくない。

私は心の中では、睡眠時間が足りないなら早く寝たらいいのに…、寝る前のスマホが睡眠の質を下げているんだよ、そこに気づいてよ…と思うのですが、否定的なことは言わず、どうしたら起きられるようになるかなと考えました。


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3 . 思い出させる会話が時間と結びつくことで行動し始める


人の脳は、リアルにイメージできたことは、行動にうまく繋がりやすいという性質があります。

そのため、息子本人の口から起きる時間を宣言させて、朝の状況をイメージしてもらい、しゃべらせていきました。

寝る前に私は「明日は何時に起きる予定?」と毎日聞いていきました。

部活の試合がある時には「6時半に起きる」と宣言して寝る。何も予定がない日はゆっくり寝たいというので宣言なしにしました。

時間を宣言するとき、「学校行事とかない?」と質問して、「明日は全校集会だから早く行かないといけないから、その日は7時に起きて7時45分には出発するわ」
とできるだけ具体的に言わせるようにしました。

こうして続けていると、次第に自分で宣言した時間に起きられるようになり、思春期息子も少しずつ自信がついてきました。

時間に対して意識が向くことで、塾へ行く時間や待ち合わせの時間にも遅れることなく行動できるようになってきました。

ゲームをする時間も

「何時までやってそのあとは宿題をするから」

と予定を話してくれるようになり、できるだけその通りにしようと自ら考えて行動してくれるようになってきました。

何時から何をするのかを子どもが宣言するとき、一番近くで自分の耳が聞いています。そして、良いイメージができると心のハードルも下がり行動してみようと意欲が出てきます。


もしそれでも不安そうにしていたら、発達科学コミュニケーションの”魔法の枕詞”

「できるかどうか別として〜」

と前置きした言葉をつけて宣言させてみるといいですよ。

それを伝えるだけで子どもはプレッシャーから解放された気持ちになり、チャレンジ精神がわいてきます。

まずは楽しく取り組んでみてくださいね。

執筆者:中曽根里美
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

発達凸凹キッズを楽しく発達させていく声かけをお伝えしています。

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