1.子どもの考える機会を奪っていませんか?
我が子には、自分の頭で考えて動けるようになって欲しいと親は願うもの。
しかし、
「うちの子は自分で考えたらとんでもないことになるんです!」
「私が正しい答えを教えてあげないと間違えてばかりなんです!」
と、子どもが正しく自分で決められない、ということにモヤモヤしているママは多いのではないでしょうか。
自分で決める場面は、毎日の生活の中でなんどもやってきます。
宿題する時間
宿題の量
お風呂に入る時間
時間割をそろえる
好きなおもちゃを使ったあとの片付け
ゲームをやめるタイミング
等、普段の何気ない子ども達のルーティーンは自己決定の連続です。
けれど、発達凸凹のある子ども達は、時間の見通しや物事の量の見通す力が弱かったり、苦手なことに取り組む意志がまだ弱かったり、集中力が散漫だったりします。
すると、やらなければいけないこと、やりたいことをやってみても、思っていた通りにはいかずに失敗してしまう場面の連続に!という事態が起こりやすいのです。
そんな様子を見て、
「この子は何もうまく自分で決められない」
「母の私が正しく行動させてあげなきゃいけない」
「何度言ってもわからない」
と、うまくできないことを、子どものせいにしてしまっていませんか?
うまくできない、うまく決められない、というのは子どものもともとの特性が影響しているということも大きいですが、しかし、正しい関わり方をしてあげれば子どもを伸ばしてあげられんです!
今回は、「言われたことだけをその通りにやる子と、自分で考えてトライ&エラーできる子どっちが本当に発達する?」というテーマで、パステルジャンプSchool「11月 大人の社会科見学」フリースクールTaoHaus信田雄一郎さんへのインタビューレポート第二弾をお届けします!
2.自信はトライ&エラーから生まれる!
フリースクールTaoHausで過ごすお子さんの様子をお聞きしました!
▲リアルとオンラインでインタビュー!
左がフリースクールTaoHausの
信田雄一郎さんです
ー清水畑
フリースクールに来たばかりのお子さんの様子はどんな様子ですか?
ー信田さん
学校で、先生の言う通りに動くことしかしてこなかったので、ハヤシライス1つ作るにしても、
「先生、どうやって作ればいい?」
「ニンジンはどう切ったらいいですか?」
と質問が多いんですよね。
「好きに切っていいよ」と言ってもそれができないんです。(レシピ本もあるのですが)
実際にやってみて、ニンジンを大きく切りすぎて火が通らなくて食べた時に固かったら「あ!大きく切りすぎたんだ」と気づく。
だから「次は小さく切ろう。」と試行錯誤して、できるようになってそれが自信になって質問をしなくなる。
だからTaoHausではその日何をして過ごすか?は子どもたちが決めています。
学校で、家で、あれはだめ、これはだめ、と言われすぎて自分では動けなくなっている。
大人って口を出したくなる生き物なんですよね!
知識があるから「そうやったらうまく行かないよ」って先回りしちゃうんですよね。
だけど大切なのは、
やってみた!
↓
うまく行かなかったなー、
↓
次どうしよっか?
と考えることなんです。
ー清水畑
自分達で考えてトライ&エラーを繰り返すのはとっても大切ですよね。
だけど、どうしても、日本では「1つの正解」「1つのやり方」にこだわってしまいがちですよね。
3.失敗を怖がる子にかけてあげたいフレーズ!
私たちは、先回りばかりしていないでしょうか?
こうしたらいいよと正解だけを伝えていないでしょうか?
1つだけの正解にしばられて子どもの思考や行動にブレーキをかけさせていないでしょうか?
ちなみに!発コミュでは、「ママの言った通りにしたらできたでしょ!」のフレーズは使いませんよ!
このフレーズは、「あなたのやり方よりママの言ったやり方の方がよかったでしょ?」と暗に「否定」しているワードにもなるし、子どもが主体的に考える機会を奪うきっかけにもなるので使わないんです!
私たちは、子どもたちのトライする力、考える力を伸ばしてあげられるママになっていきたいですよね!
おウチの中で、お母さんが先回りせずに子どもに考える力を伸ばせる言葉かけって、実はたくさんあるんです。
もうすでに、失敗を怖がって自分で決められなくなってしまったお子さんや、失敗して凹んでしまっているお子さんには、
「今うまくできなくても、次はできるよ!」
「やろうと決めたことがナイスチャレンジ!」
「できるかどうかは別として、あなたはどうしたい?」
「(自信がないけど自分で決めれたら)うんうん!いいね!」
と、おウチでお母さんが声掛けして安心させてあげてください。
さて、失敗を「悪」と捉えて身動きが取れなくなってしまう子と、そうではなく「次はこうしよう」ともっと挑戦できる子は、どこに違いがあるのでしょうか?
次回は、信田さんがフリースクールTaoHausを立ち上げる際に視察に行かれたニュージーランドの学校教育事情から「自主性」が育つ関わり方のヒントについてお話をしていきます!
\インタビュー第一話はこちら!/
\大人の凸凹さんのインタビューから学べます!/
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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