1.不登校あるある!外出嫌いな子どもの運動不足
「うちの子、不登校で全然外に出たがらない…」そんなお悩みを抱えていませんか?
不登校になると、家にこもりがちになり、自然と運動不足になりやすいものです。
親としては、成長期の子どもが身体を動かさないことに不安を感じてしまいますよね。
体力が落ちるだけでなく、健康やメンタル面への影響も心配になります。
特に外出嫌いな子どもに対して、どうやって外に連れ出し、身体を動かす機会をつくればいいのかは大きな課題でもありますが、ここはお母さんの腕の見せどころ!
子どもが行動するかどうかは、お母さんの提案力にかかっています。
「でもどうやって子どもに提案したらいいの…?」
そう思ったとしても大丈夫です。
子どもが「やってみたい!」とやる気になるアイデアを見つける方法、さらにはその体験から子どもの自信につなげる秘訣を、実際の体験とともにお伝えします。
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2.外出したがらない理由とは
そもそも、なぜ外出や運動をいやがるのでしょうか?
それは単に「めんどくさい」という理由だけではなく、無気力な状態になっているからかもしれません。
不登校の子どもたちは、生活でのさまざまなプレッシャーやストレスから、
「自分に自信がない…」
「努力しても意味がない…」
「周りに必要とされていない…」
このように感じていることが多いです。
その結果、自己肯定感が下がってしまい、積極的に動こうという気持ちをなくしてしまいます。
行動することがおっくうになると、外出や運動など、体力を使うことがしんどくなり、どんどん無気力になっていきます。
無気力なまま運動不足が続くと、気分が落ち込み、さらに外に出たくなくなるという悪循環が生まれてしまうのです。
3.無気力の息子を元気づけようと焦る日々
私の息子は中1の夏休み明けから不登校になりました。
「授業がだるい」
「部活もやだ」
「学校まで歩くのがめんどくさい」
何をするにも「いやだ」「めんどくさい」が口ぐせ。まさに、無気力な状態でした。
元々外出や運動が嫌いでゲームやYoutubeが好きだったので、さらに運動不足になっていきました。
そんな息子の様子を見ていて、
「成長期なのにこのままだと体によくない…」
「どうしたら、やる気になってくれるんだろう」
「元気になってもらうためには何とかしないといけない…」
そんな不安を日々感じ、焦っていました。
私は少しでも外出の機会を作って気分転換してもらおうと思い、
「家族で美味しいもの食べに行かない?」
「買い物一緒に行かない?好きなアイスも買おう!」
「今日天気いいから、ポケモンGOやりながらお散歩しない?」
など、なるべく負担にならないような「ちょっとしたお出かけ」を提案してみました。
しかし、どれも「めんどくさい」と言われ、しぶしぶ外出したとしてもあまり楽しくない様子。
体を動かそうという「やる気」を引き出すことまではできませんでした。
それでも、どうにか息子を元気にしてあげたい!
その思いから、さまざまな提案をしては息子の反応を観察していくことを繰り返していきました。
その結果、「体を動かす楽しさを体験させてあげる」ことが、無気力状態から脱して、「やる気」を引き出してあげる第一歩だということに気づきました。
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4.一番大事なことはズバリお母さんが「提案する」こと!
無気力のお子さんは、自主的にアイデアを考えたり、調べたりことがなかなかできません。
だからこそ、子どもが「やってみようかな」と思いそうなことをお母さんが提案する必要があります。
これがとても大事です!
では実際に、子どものやる気を引き出す外遊びを提案して、子どもの自信につなげた“3つのステップ”を、私の体験とともにご紹介します。
◆ステップ① 子どもを観察して興味をひくアイデアを考えてみよう!
子どもの好きなことやハマっているものをじっくり観察し、それを外出やアクティビティに結びつけられないか、アイデアを考えてみましょう。
必ずしもスポーツなどの運動でなくても大丈夫です。
外出して目的地に向かうだけでも体を動かすことにつながりますよ!
私の息子の場合は、ゲームのマインクラフトで、銃を使ったMOD(ゲーム内に新しい要素を追加できるプログラムのこと)で遊ぶのが好きでした。
この興味をきっかけに、外での遊びやアクティビティにつながるアイデアを模索しました。
・ゲーセンにあるガンシューティングゲームで遊んでみる
・モデルガンやクラフト銃のお店を見に行ってみる
・サバイバルゲームの親子イベントに参加してみる
など
◆ステップ② 子どもに提案してみよう!
考えたアイデアを子どもに提案してみましょう。
例えば、
「最近〇〇にハマってるね!調べてみたら、こういう場所があるんだって。〇〇が好きなら楽しめるかなと思うんだけど、どうかな?」
と、親自身がワクワクしながら声をかけてみてください。
子どもは自分の好きなことに関連した話なので、話を聞いてくれやすくなります。
ちなみに私の息子は、アイデアの中から「サバイバルゲームの親子イベントに参加してみる」ことを選びました。
正直、一番体力を使うし、他の人も参加するイベントなのでハードルが高いのでは?と思っていました。
しかし、親子で一緒にできるという安心感や、レーザー銃を使ってみたい、という理由から息子自身が選びました。
大事なのは、親が「うちの子、こんなことやらないかも…」とアイデアを限定しないこと!
「ダメで元々」くらいの軽い気持ちで提案してみましょう(^^)
複数の提案の中から、子ども自身が選ぶことも大事な体験です。
◆ステップ③ 外遊びを体験して自信につながる記憶をつくろう!
当日は「楽しかった」と思ってもらえるようにサポートし、体験が終わった後は、子どもと楽しかったこと・面白かったことをふりかえりましょう。
そうすることで、「外出してよかった!」「体動かして面白かった!」というポジティブな記憶をつくることができます。
我が家では親子サバゲーのイベントに家族全員で参加し、パパがレンジャー部隊になりきって全力で楽しむ姿を子どもに見せました。
親が楽しむ姿を見せることで、子どもも自然と「楽しみ方」を学びます。
終わった後、息子から「また行きたい!」という言葉を聞けた時は、本当に嬉しい気持ちになりました。
さらに、「筋トレして体力つけようかな」という発言も!
ほんの少しですが、家で筋トレする姿を見ることができました。
外出嫌い・運動嫌いな子からは考えられない変化です。
今後もたくさんの体験を増やして、やる気をアップさせてあげたいと思います。
ぜひこの3つのステップで、体を動かす楽しさを体験できる機会をつくってみてください!
執筆者:宮田 舞子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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