発達障害グレーゾーンキッズが苦手なことから避けるのはなぜ?安心してチャレンジできる子になるゲーム活用法

子どもが苦手なことを避けてばかりで、この先どうすればいいのかな…と悩んでいませんか?この記事では、発達障害グレーの不登校キッズが苦手なことに挑戦し、行動の幅を広げられるようになるための方法についてご紹介します。

1.苦手なことを避けようとする不登校の子に心配がつのりませんか?

「うちの子、なんで苦手なことは避けるんだろう?」

不登校の子どもを見守る親として、そんな悩みを抱えたことはありませんか?
勉強に手を付けることもなく、学校に行くことを考える素振りも見せない。

苦手なことを避け続ける姿に、つい「少しでも挑戦してくれたら」と焦りや心配がつのるものです。

特に発達障害の傾向がある子どもは、他の子に比べて「苦手」と感じる場面が多く、苦手なことから避ける傾向が強い場合があります。

なぜ子どもたちは苦手なことを避けるのでしょうか?

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2.発達障害ASDタイプの子が行動しないワケ

発達障害の中でもASD(自閉症スペクトラム)タイプの子どもは見通しがたたないことに強い不安を感じます。

「失敗したらどうしよう」
「完璧にできないと意味がない」

こんな考えが頭を巡り、行動に移す前から不安に飲み込まれてしまうことがよくあります。

また、ASDタイプの子どもは、状況を把握するのに時間がかかることが多いため、新しいことを始める際には心理的なハードルがさらに高くなります。

例えば、見知らぬ場所に行くことや、新しい課題に取り組むことが大きなストレスとなり、結果的に「苦手だからやらない」と避ける行動につながるのです。

実は苦手なことを避ける行動の裏には、“自分を守ろう”とする気持ちが含まれています。

そのため、叱ったり無理に挑戦させようとすると、不安が増していき、かえって逆効果になることもあります。

無理強いするのではなく、安心できる環境を整え、小さな成功体験を積ませてあげることが大切です。

3.好きなゲームでさえもこだわりが強くて苦手を避けていた!?

私の子どもは、中1の男子です。

息子はゲームや動画が大好き!不登校なので、1日中没頭していました。

親としては、ゲームや動画しかやらず、他のことになかなか目を向けてくれないのはとても不安です。

どうにかして行動力をもっとあげたい!という思いから、お手伝いや外出など、ゲーム以外に目を向けてもらう提案をし続けました。

しかし、「やだ」「無理」と拒否されることがとても多かったのです。

苦手なことや、やりたくないことに直面すると避けようとする、典型的な発達障害(ASD)の特性を持っていました。

そこで、私は考え方を変えることにしました。

「ゲーム」で行動力を増やすしかない!

息子は「ゼルダの伝説」というゲームが大好きでした。

ゲームしている様子をよく観察していると、好きなミッションや簡単に倒せる敵には集中して取り組んでいるものの、特定の強い敵には挑戦せず、避ける傾向がありました。

好きなゲームでさえも、苦手なことを避けていたんです!

私はゲームの中で、苦手なことにチャレンジできるよう、サポートすることにしました。

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4.子どもが好きな「ゼルダの伝説」で戦う母の背中を見せる作戦!

息子が強い敵に挑戦できるよう、作戦を考えました。
作戦手順は以下の2つです。

◆1.安心できる「環境」を整える!

まずは、息子が安心して戦える環境をつくることから始めました。

私のゲームアカウントで装備やアイテムを集めて、戦いやすい環境を整えました。

そして、実際に私自身が強い敵と戦う姿を見せることで、息子に「お母さんがやっているなら、自分にもできるかもしれない」という気持ちを持たせるようにしました。

◆2.母の代わりに息子に戦ってもらう!

私のゲームアカウントで息子に代わりに戦ってもらうようお願いしました。

息子は自分自身の装備やアイテムを失うことがないので、自由に挑戦することができるようになります。

「お母さんだとうまく戦えないの!どんなアイテムを使ってもいいし、失敗しても大丈夫だよ!代わりに戦って〜!」

と伝え、「失敗してもいいんだ」と思えるようにしました。

5.苦手なことに挑戦できた!行動の幅が広がった体験

息子は強い敵と戦い、ギリギリのところで勝利する体験ができました!

この成功体験をしたことで、これまで避けていた強い敵との戦いに積極的に挑戦する姿がみられるようになりました。

「この装備を集めて、この敵と戦って、〇〇のアイテムを取りたい!」

というように、自分から目標を見つけて、挑戦する姿勢を見せてくれています。

子どもが大好きなことであれば、その中で少しずつ苦手なことに挑戦することができるんです!

おウチで苦手を乗り越えた経験は、不登校の子がこれから外へ出ていく自信に変わります。

ぜひ、少しずつ行動の幅を広げるためにサポートする方法を実践してみてくださいね。

執筆者:宮田舞子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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