1.動き出せるようになった不登校回復期のお子さんに勧めたい!新しいチャレンジ
不登校の子どもが充分に休んでエネルギーを蓄えると、好きなことや好きなものをきっかけにして色んなことにチャレンジできるようになります。不登校期間のうちの回復期と呼ばれるステージです。
しかし同じことを続けているだけだと脳がマンネリ化して発達が停滞してしまいます。
せっかくの回復期、動き出したのにもったいないですよね。
そこで新しい刺激で上手にストレスをかけてあげるとまた、脳が活発に動きだすようになります。
ここで大事なのは、“上手にストレスをかける”ということです。
脳は安定を好み変化を嫌います。
これは防衛本能的なもので、身を守るには重要なことなのですが、「できた」という成功体験をすることで、脳が喜び、行動へのチャレンジがしやすくなるという好循環を生み出せるのです。
この記事では、不登校生活がマンネリ化してきた子どもへの対応がわからないとお悩みの親御さんに、私の失敗談も含め、役立つ内容をお伝えしていきます!
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2.マンネリ生活の不登校中学生に新しい刺激を与えるには?
我が家には不登校歴2年半になる中学生の娘がいます。
繊細なところがあり、不安が強く新しいことやチャレンジが苦手。
また、人にどう思われるか、人からどう見られるかを気にして動けない、自分の気持ちや意見を言えない、そんな様子でした。
家にいる時間はYouTubeを見たりゲームをしたり、推し活をしたり、好きなイラストを描いたりして過ごしています。
好きなイラストに関しては、自分なんか下手だから、と言って自信がない様子でした。
しかし、
「Xにイラストを上げて“いいね”がもらえた!」
「自分から声をかけて、推し活仲間とイラストを共同制作した!」
と私が知らないうちに、娘は少しずつ自信をつけてきたようでした。
それでも、家での過ごし方はほとんど変わらず、私は何か娘の脳に新しい刺激を与えたいと考えるようになりました。
ちょうど夏休みのタイミングで、私の発コミュの師匠である清水畑マスタートレーナーのバースディサプライズの企画があり、娘に向けて、アンバサダーの先輩からバースディ仕様のzoom背景を描いてみませんか?というお誘いを頂きました。
不登校になってから、与えられた課題を期日までに仕上げて提出するという経験がほとんどなかったので、イラストなら得意分野ですし、脳に新しい刺激を与える良い機会だと思いました。
推しグッズ購入資金をご褒美に家庭内アルバイトとして誘うと「やる!やる!」と二つ返事で娘もやる気になりました。
期限は1ヵ月プラス1週間。これだけ日数があれば余裕だなと思ったのですが、念には念を入れ、余裕をもって1ヵ月後を期限と伝えましたが…
最初の頃に「Happy Birthday」と書いたきり、全くイラスト制作は進まないのです!
それは私のNG対応によるものでした。最終的には期日に間に合うことができたのですが、なにがNG対応で何がOK対応だったのか、次にお伝えします!
3.期日まで残り1週間!ママのNG対応を見なおして一気に成功体験へ
◆良かれと思って逆効果!「できない」と思わせるNG対応
どんなふうに描いたらいいの?と聞かれたので、
「好きなもの何でもいいからね」と私は気楽に描けるようにと思い、答えました。
しかし…
娘にとっては人からどう見られるか不安になってしまう言い方だったのです。
さらに、zoom背景がどんなものかイメージしてもらおうと、昨年、一昨年のバースデーパーティの画像を見せました。
私「○○さんのお子さんが描いてくれたんだよ。この子はポケモンが好きみたいで、自分の好きなものを描いてくれたんだって。」
娘「うまー!」
人と比べて自分は下手だと自信がなくなってしまったようでした。
そこから1ヵ月イラスト制作は進まないまま期日を迎えてしまいました。
このまま描けないままで失敗体験を積ませ、自信を無くしてしまうことだけは避けなければなりません。
本当の期日まではあと一週間あります。
これまでの1ヵ月の娘を振り返り、NG対応を反省し、対応をしなおしました。
◆ほどよい距離感で「できる」を引き出す!OK対応
・安心させる
私「まだ余裕があるからあと一週間待っててくれるって」
娘「何を描いたらいいの?」
私「見本があったら描きやすいかな?」
娘「うん」
ここでは、身近な誰かが書いたものではなく、フリー素材のバースディカードを見ながら「これも可愛いね、こんなのもいいね」と話しました。
・心を動かす
私は娘に清水畑マスタートレーナーについて話しました。
「不登校になったらこの世の終わりと思っている人もいるけど、お母さんもあなたも元気に過ごせているのは清水畑さんから教わった知識のおかげなんだよ」
「発コミュを知る前のお母さんだったら、「学校休むならせめて勉強しなさい」「推しのグッズ買いすぎ、もうやめなさい」って言ってたと思うよ。」
確かに~と娘は大きくうなずいていました。
・見通しを立てる
私「だいたい何日くらいで描けそう?」
娘「こういうのだったらすぐ描ける」
私「期日ギリギリだったら、おなか痛くなったとかで描けなくなったら困るから余裕を持とう」
「今日デザインを描いて、明日色を付ける、というのはどう?」
すべきことが明確になり先の見通しが立つと安心につながります。
・集中できる環境づくり
これで問題なく進むと思ったらそうはいきませんでした。
娘「描けない〜」
私「そうなんだ~なんでだろうねぇ〜」
ここまでくると答えは本人の中にあります。
本人に考えてもらうために受け止めるにとどめます。そして背中を押す言葉を贈りました。
「家で描く?ファミレスで描く?」
「集中力すごいなーっていつも思ってるよ〜。今から10分ぐらいガーッと集中したらだいぶ描けるんじゃない?」
とうとう娘は動けました!その日は10分どころか40分ほど集中!2日間で描き上げました。
かかった時間はトータル3時間。期日内に提出ができたのです。
皆さんからいただいたお褒めの言葉を伝えても、「イラストはもっとうまい人いっぱいいる」と言って手放しで喜んでいないような思春期中学生らしい表情ではありましたが…
さらに、発コミュトレーナーさんのインスタフォロワーさんから頂いた素晴らしいお褒めのメッセージを見せると、ジーっと読んでいました。
自分で描いた作品をほめてもらって嬉しいけれどポーカーフェイスの娘でしたが、この成功体験は必ず娘の糧になると信じています。
いかがでしたか?
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執筆者:岡千恵
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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