1.人目を気にする不登校の中学生女子に「お出かけ楽しい」を授けたい理由
不登校になり、人目が気になり外出の機会が減ってしまったお子さんを心配しているママはいませんか?
特に思春期の繊細な性格の子の多くは「外に出ること」に不安に感じやすいのも事実です。
「人に見られている気がする」「人と比べてしまう」などの思いが強くなり、気づけば“安心できる家”の中で過ごす時間が増えていきます。
そんなときは「お出かけ=楽しい体験」を少しずつプレゼントしてほしいのです。

なぜなら、“楽しい外出”の経験は、安心して人と関わる練習になり、学校や社会に戻るときの自信の土台になるからです。
繊細な中学生女子は、外出先で人の表情や声、視線、音、匂いなど、様々な刺激を敏感に感じ取ります。
その感じ方が「楽しい」「安心」ではなく、「怖い」「見られている気がする」と脳が受け取ると、脳の危険を察知する扁桃体が過敏に働き、不安や緊張が強まってしまうのです。
外出は「無理に連れ出すこと」ではなく、“安心を感じながら外の刺激に少しずつ慣れていくこと”が大切です。
多くの支援先では「見守りましょう」と言われることが多いですが、本当の“見守り”とは、ただ静観することでありません。
安心の土台を整え、子どもの様子を見守りながら少しずつ少しずつ「出来た!」を体験させてあげる関わりなのです。
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2.不登校になる前から人が集まる場所が苦手だった娘
私の娘は現在中学2年生です。
小6の夏休み明けから不登校になりました。
HSC(Highly Sensitive Child=人一倍敏感な子)気質の娘は、幼い頃から初めての場所や人の多い空間が苦手でした。
家では明るく笑う愛されキャラなのに、外では自分を出すことに慎重になってしまうタイプでした。
不登校になってからはさらにその傾向が強まり「人に見られている気がする」「みんなに比べて自分は…」と感じて、外出を避けるようになりました。
学校関係・行政・支援センター・病院など、いろいろなところに相談しましたが、「様子を見ましょう」「無理せずに」という言葉が返ってくるばかりで、母親としてどう関わればいいのか、答えが見えませんでした。
そんなときにで出会ったのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)です。
脳の仕組みに基づいた関わり方を学び、実践するうちに、少しずつ娘の表情や行動がやわらいでいきました。
ある日、娘が打ち明けてくれました。
「同年代の子たちがたくさんいる場所に行くと、キラキラした子たちと自分を比べちゃって頭が真っ白になるの」

その言葉を聞いたとき、私はハッとしました。
私から見たら十分に頑張っている娘が、こんなにも自分を責めていたなんて気づいていなかったのです。
どうにか励ましてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、発コミュを学んでいたからこそ「正しい声かけより、安心の土台づくりが先」だと気づくことができました。
娘に必要なのは、励ましの言葉ではなく、安心して自分を出せる空気。
その気づきが、私の関わり方を大きく変えるきっかけとなりました。
ここから、人目を気にせず外出を楽しめるようになる3つのテクニックをお伝えします。
3.人目を気にせず外出を楽しめるようになる3つのテクニック
外出先では、脳の“不安スイッチ”が入りやすいことがあります。
緊張する前に、“安心の空気”をつくる関わりが大切です。
ここでは、どんな関わりをすると安心を届けられるのか紹介します。
♦︎不安はママの笑顔で回避
不登校の繊細な中学生女子は、人の表情から感情を読み取る力がとても強いです。
ママがピリピリしていると、その緊張を敏感にキャッチして不安を増してしまいます。
だからこそ、外出先では「まずママが笑顔でいること」
その笑顔が安心信号となり、子どもの緊張をやわらげてくれます。
♦︎声のトーンに気をつけ、ゆっくり話す
声の高さや速さは、子どもの気持ちに大きく影響します。
高いトーンは元気さを伝える一方で、緊張をあおることもあります。
低すぎるトーンは威圧感を与え、不安を強めてしまうことも。
「高すぎず、低すぎず、やさしい声」で「ゆっくり話す」ことが脳の安心スイッチを入れるポイントです。
♦︎視覚刺激を切り替える「質問テクニック」
子どもが外出先で不安になったり落ち込んだりする前に、好きな話題に質問を向けましょう。「好きなYouTubeの中で一番好きなのは?」
「推しのここが好きだよね!」
子どもがすぐ答えたくなる“子どもの好きな話題”がおすすめです!
会話が楽しく弾むと、自然と笑顔が生まれ、脳の中で“安心のスイッチ”が入りやすくなります。
つまり、会話の力で「ここは安全」と脳が感じると、「お出かけ=楽しい体験」と記憶に残りやすくなります。
人目を気にする不登校の繊細な中学生女子が外出できるようになるには、大きな挑戦よりも「小さな安心体験」の積み重ねが大切です。

例えば、
ベランダに出て風を感じる
玄関先まで一緒に出る
ドライブで景色を眺める
人の少ない公園を歩いてみる
こうしたスモールステップを重ねるだけでも、脳に「外に出ても大丈夫」という安心の記憶が積み重なっていきます。
ママの笑顔や優しい声かけ、好きな話題への切り替えといったサポートを続けることで、子どもは「外に出ても大丈夫」「お出かけって楽しい」と感じられるようになります。
娘も少しずつ外出の怖さが減り、自分から「行きたい場所」をリクエストするようになりました。
行動の幅が広がるたびに、脳は新しい刺激を受けて発達していきます。
不安でいっぱいだった娘の笑顔が戻ってきたとき、私は「大丈夫、ゆっくりでも進めばちゃんと光が見える」と実感しました。
そして何よりも、ママ自身の心の安定が一番のサポート。
ママが安心している姿こそが、子どもの心を落ち着かせ、「自分も大丈夫」と思える力になります。
焦らず、親子で「安心できる時間」を少しずつ増やしていってくださいね。
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執筆者:黒柳ゆうみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
繊細な思春期女子の「こじらせ」も和らぐ脳の育て方を発信しています!




