不登校で人の目が怖くて外に出られなかった子が、ファミレスに行けるようになった理由をお伝えします。声かけや考え方の修正が効かなかった理由と、「行動から変わった」おウチでの具体的な関わり方がわかります。
1.不登校で人目を気にして外出を嫌がる子に「大丈夫だよ」が逆効果なワケ
人の目を極端に怖がり、外出を避けるようになる不登校の子に、 多くのママが最初にかける言葉があるのではないでしょうか。
「大丈夫だよ」
「誰も見てないよ」
でも、これで動けるようになる子は、実はほとんどいません。
それどころか、言われるほど苦しくなる子もいます。
なぜかと言うと、 不安が強い状態の子にとって、言葉での無理な安心の押し付けは“安心にならない”のです。
理由は、脳の仕組みの順番にあります。
不安が強いとき、子どもの脳は「納得」より先に、
「危険じゃないか」「いつでも逃げられるか」を考えるのです。

これは、動物的な本能なんですね。
太古の昔から動物が生きていく上で必要だから獲得してきた脳の働きなんです。
この状態で「考えすぎだよ」「気にしなくていいよ」と言われると、
子どもは「わかってもらえていない」と感じやすくなります。
この記事でお伝えするママさんも、 不登校ぎみの子の回復を優先して学校を休ませたつもりが、 いつの間にか、
「学校に行っていない自分を見られるのが怖い」
という不安が強くなっていました。
お子さんに起きていたのは、性格の問題とか、考え方の問題ではありません。
お子さんにとっての自信が大きく失ってしまった状態だった、というだけなんです。
「学校行ける?行けない?」と
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2.子どもの考え方を変えようとして、うまくいかなかった理由
NicottoProject講座生のまつおかさん親子のエピソードです。
息子さんが5年生の1学期、学校に行くのがつらくて、指先の感覚異常、チックの悪化、宿題ができなくなるなどの困りごとが増えてきました。
2学期からは五月雨登校ののち、息子さんをしっかり守りたい、ストレスを和らげたいと思い、完全に学校を休んでもいいと決意。
しかし、気づいた時には人目を気にして外出ができなくなっていました。
外に出ると誰かに会うのが怖いから嫌だと言う息子さん。
おウチに引きこもる毎日。

「どうして怖いと思うの?」
「外に出たからといって学校の誰かに会うとは限らないよ」
「誰も気にしないから大丈夫だよ」
と息子さんの考えを聞き出し、「そんなことないよ」と考え方を変えてあげようとしたけれどうまくいきませんでした。
「せっかく休ませる決断をしたのに…」
「このままではいけない!」と思ったまつおかさん。
そして、継続して参加していたNicottoProjectの子育て勉強会で気が付きました。
NicottoProjectで大切にしていることは、子どもを変えようとするのではなく、
ママが関わり方の視点を学んだことを活かして、おウチの中で無理なく続けられる形にすること。
その結果、子どもの安心感・自信・行動の回復が、あとからついてくるのです。
この時の息子さんは、
- 自分の気持ちを言葉にする余裕がない
- 感情が揺れやすく、落ち着きにくい
- 自分にも「できた」という感覚がほとんど残っていない
状態でした。
この状態ではママから何を伝えても、響かないのです。
頭で理解させるより先に、
「自分は大丈夫かもしれない」「外に出ても、なんとかなる」
という体感の回復が必要なんだ!と気が付きました。
サポートのやり方がうまくいかなかったのは、ママも、子どもも頑張っていなかったからではありません。
順番が違っていただけでした。
「このまま見守るだけで大丈夫なの?」
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3.ママが興味を惹きだし行動させてあげることから変わったスモールステップの作戦
そこで立ち戻ったのが、「無理に考え方を変えない関わり方」です。
最初にやったことは、とてもシンプルでした!
子どもがいちばん安心できる環境から外出に誘って連れ出したんです。
- 夜
- 人がほとんどいない場所
- いつでも帰れる距離
最初は、冬の河川敷。
「外で遊ぶと気持ちいいね!」
「人がいても顔は見えないね」

息子さんが安心して外に出られる場所やタイミングを考えて提案しました。
説得は一切しませんでした。
ここで大切にしたのが、行けなくてもOK、途中で帰ってもOKというルール。
行くと言って行けなくても否定しない。
少し出て帰ってきても「行けたね」と肯定する。
「できた」「大丈夫だった」という記憶を、少しずつ積み重ねていきました。
すると、ある時から息子さんの口から出る言葉が変わったんです。
「人が来たけど、気にしない」
「最近、いろんなところに行けるようになった」と。
息子さんに説得して考え方を変えさせたわけではありません。
「そこなら行ってもいいかな」と思ってもらい引き出した行動の経験が、あとから考え方を変えてくれたんです。
すると!これまで「レベルが高すぎる」と避けていたファミレスまで行けるようになりました。
不安もあったし、途中で帰りたい気持ちも出ました。
それでも、自分で気持ちを立て直し、食事を楽しむことができたんです!
まとめ:この関わり方で、ママが一番手放したこと
まつおかさんの対応で一番大きかったのは、
お子さんの不安を、急がず無理に変えようとしなかったことです。
まだ苦手なこともあります。
友だちとの関係など、課題は残っているそうです。
それでも、「外に出られない子」から「不安があっても行動できる子」へ確実に変わりました。
この息子さんの変化は、特別な声かけでも、完璧な対応をしたからでもなく、
今、何を変える段階かを見極めたから起きたことでした。
もし今、
- 何を言っても響かない
- やり方は合っているはずなのに動かない
不登校のお子さんにそう感じているなら、一度立ち止まって考えてみてください。
今、必要なのは考え方を変えることなのかな?
それとも行動のハードルを下げることなのかな?
それとも、「動かそうとする前に、安心を積み直す段階」なのかな?
一人一人のママが、その判断ができるようになること自体が、次の一歩につながります。
その一歩をたくさん増やしていくことで、ママも判断に迷う時間が減っていきますよ!


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執筆者:すずき 真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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