不登校の子が急に強い要求をしてくると「わがまま?」と戸惑いますよね。でもその背景には強い不安が隠れていることも。無理に止めず、甘やかさず、ちょうどよく向き合うヒントをお伝えします。
1.不登校の子が急にわがままになる「あの瞬間」
「今すぐ行きたい!絶対に!」
不登校が続く子どもに、突然そう言われたことはありませんか。
落ち着いてきたと思っていたのに。
最近は少し穏やかだったのに。
ある日突然、
「今すぐ〇〇したい」
「どうしてダメなの?」
「絶対にやりたい!」
と強く言い出す。
代替案を出しても聞いてくれない。
理由を説明しても同じ言葉を繰り返す。
「わがまますぎない?」
「ここまで合わせる必要ある?」
「甘やかしてるだけなのかな…」
「でも叶えてあげないと余計にひどくなりそう…」
頭の中で、そんな声がぐるぐる回ります。
兄弟の視線も気になり、
夫の反応も気になる。
そして最後には、
「もういい加減にして」
と言いそうになる。
——この瞬間。
子どもの“わがまま”を止めたくなる、一瞬です。

でも、その強い要求は、本当に“わがまま”なのでしょうか。
“わがまま”の背景がわかると落ち着かせ方が見えてくるんです。
無理に説得しなくてもいいし、逆に言われた通りに叶えてあげる必要もない。
ちょうどいいバランスで話し合える方法があります。
今、もし毎日学校に行けなくても
"大丈夫です!"
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2.なぜ「今すぐ!」と強く求めてしまうのか|環境変化への不安が影響する理由
不登校の子どもは、不安を強く感じやすい傾向があります。
- 環境の変化
- 周囲との比較
- 「このままで大丈夫?」という空気
目に見えないプレッシャーが重なったとき、
「今すぐ安心がほしい」と感じます。
だから、
「今すぐ」
「絶対に」
「どうしても」
という強い言葉になるのです。

ママたちはその“強さ”に反応してしまいます。
でも、本当に気にしてあげたいのは要求の強さではなく、
その奥にある“安心したい気持ち”です。
3.「今すぐディズニーに行きたい!」と言われた母の対応事例
Nicotto講座受講中のSさんのお子さんは、小学6年生の女の子。
五月雨登校で、不安が強いタイプでした。卒業式が近づく中、ほとんど学校に行けなくなっていました。
ある日突然、
「今すぐ家族全員でディズニーに行きたい」
と強くお願いしてきたそうです。
けれど、パパのお仕事のお休みや、お姉ちゃんの部活を考えると、3月に全員で行くことはほぼ不可能でした。
事情を伝えても引き下がらず、代替案も受け入れてもらえない。
「明後日は?」
「今週土曜日は?」
などと到底無理な日程で詰め寄ってくる。
Sさんは、まず娘さんの気持ちを受け止めようと思いました。
小学校卒業が迫る中、相変わらず学校へ行けない日が続く焦りがあるのかもしれない。
一旦距離をとり、娘さんが落ち着いたところで、冷静に現実を伝えました。
昔だったら、「無理なものは無理なんだから、しょうがないでしょ!」と言ってしまったところでしたが、まずは行きたい気持ちをたっぷり共感。
それから家族の事情をゆっくりと笑顔で優しく伝えました。
(ママ)家族みんなで行きたいって思ってくれてたんだね。それだけ家族のことを大事に考えてくれてたんだね。
(娘)そうだよ!みんなで楽しみたい。
(ママ)そうだよね、やっぱりディズニーみたいな特別なイベントはみんなで楽しみたいよね…。ママもそう思うんだけどね、お姉ちゃんも3月の予定を見たら部活と塾で日にちなさそうなんだよね。パパも3月はなかなか休めないんだ。だから3月というのは難しいんだ。
しばらくして、娘さんはこう言いました。
「難しいのは、わかってたよ。」

そして、
「来年なら行けるかもね!」
「そのときは特別なプランにしたい!」
「それまでに貯金しよう!」
と、気持ちを切り替えて、自分で未来を描き始めることができました。
不安でどうしても言わずにはいられない要求を“聞いてもらえなかったた出来事”ではなく、
“ワクワクする未来の計画に変えることができた”経験になったのです。
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4.不登校のわがままを落ち着かせる向き合い方の極意
次に強い要求をされたとき、
すぐに「通す・通さない」を決めなくて大丈夫です。
まずは考えてみてください。
「この子は、今なにを不安に感じている?」
気持ちを受け止める。
感情が強いときは議論しない。
落ち着いたあとに現実を一緒に考える。
そしてもし切り替えられたら、
「今、自分で気持ちを切り替えられたね!」
と記憶に残してあげてください。
不登校の子が動き出すために親として持つべきサポート力はいくつもあります。
でも今回のテーマは、その中のひとつ。
“わがまま”の奥にある不安を読み取り、受け入れてあげる力。

これを手に入れられると、親子の対話は少しずつ変わっていきますよ。
少しずつ、お子さんの要求が落ち着いていくのを感じられると思います。
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