ゲームは活用する時代です!発達障害ADHD女子がゲーム沼にはまっても勉強できちゃう㊙ワザ

コロナの影響により家で過ごすことが多くなった子どもたちが、ゲーム沼にはまって困っていませんか?発達障害ADHDの特性をもつ子どもは好きなことには集中力を発揮します。これを活用しない手はありません。ゲームで遊びながら勉強させちゃいましょう!

1.発達障害ADHD女子が勉強やりたくないからゲーム沼へ

昨年はコロナの影響により、様々な変化があった年でしたね。

そんな中でも、変わらないのはお母さんを悩ませる、ゲームをやめられない問題。

今年もまた外出を自粛しなければいけない期間がやって来そうです。

外に遊びに行くこともできない状況で、子どもたちが家で楽しめるならばと、しぶしぶゲームを買ってあげたというご家庭も多かったのではないでしょうか。

我が家の、注意欠陥多動性障害ADHDの特性を持った小4の娘は、2年前から不登校です。

「勉強したくない!学校に行きたくない!」と不登校になりました。

学校で勉強するのは当たり前と思っていた私は、不登校が衝撃すぎて勉強はどうしたらいいのだろうと焦り、色々働きかけました。

娘は、小1から1桁の計算でつまずいていたことがあり、不登校になったのは、算数に原因があると勝手に思い込み、家庭教師をお願いしたり、学校から渡されるプリントなどを無理やりやらせたり…

すると娘は算数だけでなく勉強自体が大嫌い!以前にも増して勉強なんてしたくないと言い出す始末。

こうして私が焦ってやらせたことがアダとなり勉強の「べ」の字を言おうものなら拒否反応を示すようになってしまったのです。

全く勉強はしない、好きなことをしながら過ごして約1年。

ちょうどコロナが流行り始めの頃に誕生日があったので、すぐ飽きるだろうと軽い気持ちで娘専用のゲーム機をプレゼントしました。

すると毎日時間があればゲーム生活。どんどんゲーム沼にはまっていったのです。

2.ゲームは絶対NGからの逆発想

以前の私は、苦手なものがあるなら、「努力して克服できるようにしよう」と、ガミガミ言ってやらせるタイプでしたし、ゲームに関しては、絶対NG!

はまってしまったら抜け出せないからやらせたくないゲームをやる時間があるくらいなら勉強したほうが将来のためになるとずっと思ってきました。

そんな私の考えを、根底からくつがえすこととなった娘の勉強やりたくない宣言。

机上でプリントをコツコツやらせるのはあきらめ、生活の中でいかに楽しく学ばせるかを考えるようになりました。

娘は、発達障害ADHDの特性があるので、好きなこと、得意なことには、ものすごい行動力・集中力を発揮できます。

この特性を活かして、イヤがらず自然と学べるものって何だろう?

観察していると、プレゼントでもらったゲーム機で「あつまれどうぶつの森」(あつもり)をやりたいがために早く起きて、飽きもせずやっているではないですか!

あつもりとは、昨年の一時期には、手に入らないくらい大人にも子どもにも大人気のゲームです。

任天堂より2001年に発売され、その後いくつものシリーズが登場しています。

最新作のあつもりは、シリーズ8作品目。

今までのシリーズは、村が舞台でしたが、今回のあつもりはプレイヤーが無人島を一から開拓するゲームです。

他のゲームのようにゴールや格闘などはありません。

島で生活するために、プレイヤーが釣り・フルーツ狩り・虫捕りなどでお金を稼ぎ、家を買ったり、家具を買ったり、そして島にいるどうぶつたちと親交を深めていくほのぼのゲームです。

このゲームは数に触れる場面がたくさんあり、1桁の足し算を指で数えないと計算できなかった娘が、自然と足し算引き算を暗算するようになってました。

しかも暗算も早くなっていて、以前は計算にも時間がかかっていたので驚きです。

楽しくゲームをする、ゲームを進めるのに計算が必要だから計算する、そんな姿を見ると、ゲームってもしかして悪くないかも?!

ここから学べると思ったのです。

3.発達障害の特性を活かして好きなことでお勉強

ゲーム沼にはまっている子を、ゲームから引き離すことはとても難しいですよね。

そこで、ゲームあつもりで遊びながらお勉強させちゃうことができるポイントを考えてみました。

◆金銭感覚が身につく

・草むしりをすると〇円、魚を釣って売ったら〇円など、稼いだ金額を計算
・稼いだお金がこれくらい貯まったから、これが買えるという計算

などゲームを進めるうえで計算する場面が多いです。

買いたいものを買うために稼ぐ、稼いだお金を貯める、買いたいものの金額より貯まったら買うをゲームで行うことで金銭感覚が自然と身に付いてきます。

娘はいつの間にか、あんなにイヤがっていた計算をしていますし、自然と金額の大小がわかる、一桁の計算がすんなりできるようになっています。

そこで、私もゲームしている娘に積極的に関わるようにしました。

計算している様子を見たら、すかさず「計算早いね!」と肯定したり、「では12-8は?」など、以前は時間がかかっていた計算をしてみるように促すなど、計算する量を増やすように工夫するようにしたのです。

こうして、苦手だった計算に自信がついたようで、実際の生活でも自分が欲しいものの計算をして、お金を貯めて買うという金銭感覚が身につきました。

◆株のしくみ

ゲームの中で、「蕪」を育てているキャラが「蕪」を売りに来る日があります。

実はこの「蕪」を「株」のようなしくみで売り買いができるのです。

買った値段よりも高い値段がついたときに売ると儲かる、低い値段になったら「破産=蕪が腐る」というしくみです。

このときに「実際の株もこういうしくみなんだよ」「株を買うと株主優待といってその会社のものがもらえたりするよ」ということを説明を加えたりしています。

ゲームのことを会話することで、コミュニケーションもとれるし、経済のしくみをさりげなく教えることもできます。

株のしくみは学校ではなかなか教えてくれませんよね。

ゲームを使ってこんな経済のしくみを教えられるなんて、以前の私では考えられませんでした。

しかし、今後いつまた一斉休校があるかもしれませんし、長期休みは、お子さんが家にいて、動画やゲームばかりでどうしたらいいかわからないというお母さんも多いと思います。

特に発達障害ADHDの特性があると、好きなことには過集中になるので、ゲーム以外何もやらなくて困るということもありますよね。

ただ学校で授業を聞く、机の上で、プリントやドリルをやることだけが勉強ではありません。

脳は楽しいことをしているときに活発に動き、ぐーんと伸びます。

ゲームをすることが楽しいなら、発想の転換をしてそのゲームで何が学べるのか、何を学ぶのかを考えてみませんか。

無理やり勉強をさせるよりも、親子で楽しくお勉強ができますよ!

執筆者:渡辺くるり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

好きなことから子どもの脳を発達させる方法はこちらにもあります!

タイトルとURLをコピーしました