〇〇と言って褒めないで!先生にお願いした発達障害の思春期男子への声かけとは?!

褒め言葉と思って声をかけたのに、子どもの顔はあまり喜んでいない。そんな様子を見かけることはありませんか?思春期を迎えた発達障害の子どもたちは特に捉え方がネガティブになりがちです。どう捉えているのかをママが理解すると声かけも楽になりますよ。

1.ママの常識とは違う、思春期発達障害男子の捉え方を知るとママも楽になる!

思春期は発達障害あるなしに関係なく子どもの心が成長していきます。今までと同じ対応をしていたら、急に反発されたり、無視されたりとママの心も穏やかではありません。

その中でも、発達障害グレーゾーンの子どもたちは、学校でも日々できていないことを注意される機会が多いため、より反抗的になったり無気力になりやすいのです。

思春期発達障害グレーゾーンの子どもたちはネガティブ思考になり、自己肯定感も低くなりがち。
だけど、そのままではいけないと子ども自身がもがいているのも事実。

そんな姿を見て、前向きになってほしいと頑張るママの声かけが、どうして褒めているけど、うまくいかないんだろうと思ったことはありませんか?

褒めているつもりがかえって子どものネガティブな気持ちを引き出していることがあります。

褒め言葉の受け取り方は人それぞれですが、特に不安傾向の強い状態の時には使って欲しくない褒め言葉があるのでご紹介します。


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2.褒め言葉と思って声をかけたのに不安そうにしたり、不機嫌になるのはなぜ?

我が家にはADHD(注意欠陥・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の発達障害グレーゾーンの中学2年生の息子がいます。

そんな息子が合唱コンクールでピアノ伴奏を立候補してきました。

ADHDの特性から、とにかく目立ちたい、みんなに認めてもらいたいと言う思いが強く、立候補したようですが、親としては大丈夫か?そんな大役できるか?と心配でたまりません。

伴奏するにも、ピアノは小さい頃から習っていますが、やっとバイエルが終わったところです。

引き受けた以上、成功してほしいし、ママとしてもピアノ伴奏しているところを見たい!

モチベーションを上げるためにはどんな声かけをしたらいいのか、そればかりを考えて、日々褒め言葉をかけ続け、練習させました。

だんだん弾けるようになった頃

「やればできる!」と声をかけたときです。
息子の反応がいまいち鈍いのです。

「やる気出ないわー」と息子の一言。

私はなぜかわからず、息子のテンションは下がってしまいました。

「やればできる!」は息子にとっては前向きになる言葉ではありませんでした。
なぜなら、やってできなかったらどうするの?とネガティブに受け止めたからです。

私にとっては肯定の言葉だったのですが、息子はそうではなかったのです。

思い返せば、学期末での三者面談でもよく担任から聞かされるセリフ
「やればできる子だとおもうんですけどねぇ」

息子にとってはとても苦しい言葉だと気がついたので、担任の先生にも伝えることにしました。


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3.学校の担任の先生にもお願いして、自己効力感をアップ!

やればできるは「やれる」ことが子どもにとって前提条件になる言葉=プレッシャー
ママや先生にとっては期待を込めた言葉=希望、応援

この言葉の捉え方の違いが、無意識に子どもを追い詰めていたのでした。

発コミュで学んだ褒め言葉の質の部分に意識できたことで、気づくことができました。

発コミュでは子どもが行動することで脳が発達することを学び、それに意識した言葉がけをしていきます。つまり、未来の行動を促す言葉ではなく、行動したことを褒めることが大事なのです。

つまり「やればできる」は未来の行動。

不安の強いタイプやネガティブ思考の強い子にとってはけっして褒め言葉でもなんでもなかったのです。


褒め言葉をたくさん使っていると、うっかり子どもに期待して使ってしまいます。
それに気がつけたのは発コミュを習っていたおかげでした。

学校の担任の先生に「やればできる」「やればできたね」「やれば〜になるね」などやることを前提にした声かけをしないでほしいとお願いに行きました。

ピアノ伴奏を学校で頑張っている姿を見たら、「上手に弾けるようになってきたね」の一言だけを息子に伝えてくださいと言いました。

プロセスを褒めるという対応に変えてもらったのです。

担任の先生も快諾してくださり、おかげさまでピアノ賞をとることができ、息子の自己効力感もアップさせることができました。

発達障害の思春期の子どもは安心した場所であれば力を発揮します。
ママの褒め言葉で、子どもの反応に違和感を感じたら、それは子どもの心の中を知るきっかけになります。

発コミュで親子の会話がスムーズになって、ママの嫌な言葉はどんな言葉だった?って聞けるようになると、結構思春期の子育ても楽しくなりますよ。

 

 

執筆者:中曽根里美
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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