「空気が読めない」ADHDキッズが学校で自信をなくしたら…学校ではなくおウチで成功体験を授けよう!

発達障害ADHDグレーゾーンの子どもは、一方的に自分のことだけを話してしまう、話が急に変わる等「空気を読めない」ことで、友だちとうまくいかなくなり自信を失うことも。「空気を読む」スキルをおウチでお母さんがつけてあげる方法をお伝えします。

1.空気を読めないと子どもに学校生活で何が起こるのか?

発達障害やグレーゾーンの子どもたちが集団生活が苦手な理由に友達づきあいの苦手さがあります。

友達づきあいの苦手さとひとことでいっても、発達の特性から紐解くと実はいろんなパターンがあります。

こんなお子さんには、進級進学前の3月に準備をスタートしておきましょうというお話をお伝えしていきます。

発達の特性のある子の、友だちづきあいの苦手さでよく言われるのが「空気を読めない」こと。

思春期になって空気が読めないままだと何がおきるのか?

友達関係がつらくなって学校にいきたくない!という子が増えるんです。

先生からも誤解されて、注意されることが増えてしまうこともあります。

小さい頃はコミュニケーションがちょっとくらい噛み合わなくても個性的だと言われていても、マイペースにやっていた子も、思春期になると自分を「知る」チカラも少しずつ伸びてくるので

「あれ?私ちょっと噛み合っていない?」とか
「俺の言うことを全然理解してくれないならもういいや!」

となっていき、自信を失いやすくなるのです。

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2.空気を読めないと言われるADHDタイプの子はこの2パターン

空気を読めない発達障害やグレーゾーンの子どもたちを大きく分けると、3つのタイプにわかれます。

<1つ目のタイプ>、
自分の主張が間違っていると思わないので、一方的に話をして結局理解してもらえないタイプ。

<2つ目のタイプ>
友達が大好きで一方的に飛び込んでいくけれど、結局空気を読んでいなくて友達からウザがられるタイプ。

私の息子は、空気を読まずになんでも言いたいことを話してくるタイプでした。ですが、今では立派に空気を読むチカラを習得しました。

私がシゴトで忙しければ、「何時になったら話せる?」と様子を聞いてきてくれます。

シゴトでテンパっている時は、部屋をのぞいて私の表情をみて、そーっと出ていくこともあります。

発達凸凹キッズだって、こんなスキルを身につけることができるんです!

3.コミュニケーションを経験するところは集団生活ではないんです!

では「正しい」コミュニケーションをどうやって教えるの?と思いますよね。

よくあるのは「こういう場面ではどう言えばいいと思う?」なんていう座学スタイルです。

ですが、発達障害やグレーゾーンの子どもたちの脳はいくら正しいことを情報として聞いても、もともとそれを考える脳の成長がちょっぴりゆっくりだったり、苦手さがあったりするので、ただ一方的に教えるだけではなかなか使いこなせるようにはならないんです。

子どもの脳は行動させて経験させるのが一番記憶しやすいのです。

・会話がうまく噛み合った!
・相手の言っていることをちゃんと理解できた!
・相手の気持ちを考えてあげることができるようになった!

脳を育てようと思った時に、「経験」が実は必須条件なのです。

だけど、学校や集団の中では、なかなかコミュニケーションがうまくいく体験をつめないですよね。

やり方がわからないのですから、何回集団の中に入って行っても成功の仕方がわからないままなのです。

それでは、子どもたちはどこで成功体験をつめばいいの?

それが「家」なのです。

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4.おウチで空気を読む経験をたくさん積んで不登校を回避できる!

いくら集団生活が苦手だからと言って、大勢人がいる中に放り込んだらコミュニケーションが上手になるかといえば、ノーです。

人との関わりは1対1がベースになります。

一番近しい人との関係が円滑に進むことが、コミュニケーションの基礎です。

その経験をベースにして、外でのコミュニケーションに生かしていくんです。

だから、お母さんとの人間関係がどれだけ築けているかが、外での人間関係に影響します。

だから「お家」がキモになってくるんです!

お家で「こうやったら会話が続く」という成功体験を積んでから、学校の先生との間で活かす友達との間で活かす

これが大原則です!!!

お家で
全然違う話しをしてきてもまずは「うんうん、それで?」と笑顔で聞く

・自分の主張を曲げないときでも「君の伝えたいことはわかったよ!」と肯定してあげる

こちらの言うことが理解できていないときは、ゆっくり、笑顔で、わかりやすく伝えて、「わかった!」を体感させてあげる

なにはなくとも、一番信頼する人とのコミュニケーションの成功体験を積んでいるかどうか、これが社会でうまくやっていくためのベースになります。

その成功体験が、一度人と関わってみようというチャレンジに変わっていきます。

高学年、思春期になると、今まで友達とうまくいかなかったたくさんのネガティブな記憶が脳に蓄積されています。

それを「成功体験」で上書きして、日常で使えるように脳に記憶し直していくには、少なくとも3ヶ月は質の高いコミュニケーションを繰り返してあげる必要があります。

今からしっかりスタートして、3ヶ月やれば春の新学期です。

新環境・新生活は、自信を失いやすい発達凸凹キッズの「不登校モード」がONになりやすい時期です。

そんな時期を迎える前に、人とうまく関われたよ!という体験をしっかり積ませてあげましょう!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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