1.ADHDの息子の金銭感覚がおかしい⁉
注意欠陥多動性障害(ADHD)のお子さんの金銭感覚がおかしいと不安はありませんか?
わが家の中学3年生の息子は、ADHDの傾向が強いグレーゾーンです。
特性により、見通しを立てて計画的に勉強することや情報を管理することが、苦手。
中学生になって学習教科も増え、コロナの影響で休校後の授業のスピードの速さや量についていけなくなってしまい不登校になりました。
妹のほうが先に不登校になっていて、私自身学校で学ぶことへのこだわりはなくなっていたため、学校に行かない選択を受け入れました。
学校をお休みしている状態でも、1人でうつうつとしているわけではありません。
息子はゲームで友だちとつながっているので、遊びの誘いがあるんです。
学校に行っていなくても、ゲームというツールで学校のお友だちとコミュニケーションを取れていることは喜ばしいことです。
しかし、息子はお金の管理も小さい頃から苦手で、手元にあるとすぐに使ってしまい、誘われても「お金がないから、遊びに行けない」という困った事態になるのです。
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2.お金の使い方や管理がわからない大人はどうなる?
お金の管理は、発達障害があるなしに関わらず、生きていく上で大切なことです。
そして特に、注意してお金の管理について教えてあげないといけないのは、発達障害・グレーゾーンの子どもたちなのです。
発達障害・グレーゾーンの中で、ADHDタイプは、物忘れがひどい、時間に遅れるなど、時間やお金の管理が苦手です。
さらに、こつこつと計画を立てる、見通しを立てること、そして情報を管理することも苦手な場合が多いです。
自閉症スペクトラム(ASD)タイプは、こだわりが強く自分の好きなこと、得意なことなど、ある特定のもの(アイドル、電車、プラモデル、アニメなど)にはまりやすい傾向があります。
このような特性や傾向は、全てお金の使い方にもつながってくるんです。
例えば
・欲しいと思うとすぐ買いたくなる、買ってしまう
・お金が手元にあるだけすぐ使ってしまう
・計画的にコツコツとお金を貯められない
・おこづかい帳をまめに書くことができない
・自分がどれくらいお金を使っているのかイメージがつきにくい
などなど
特性による苦手さやこだわりが、金銭の感覚にズレを生じさせてしまっているのです。
中学生・高校生・そして大人になっても、このような金銭感覚のズレがあって、しっかりとした金銭感覚が身についていないとどうなるでしょうか。
・自己破産するまで借金してしまう
・ギャンブルにとめどなくお金をつぎ込んでしまう
・クレジットカードで支払いできない額のものを買ってしまう などなど
本当は子どもに早く自立してほしいと思っていても、これでは本人も親も困ってしまいますよね。
3.中学生だからこそお金の学びが必要です
子どもを自立させるには、どんなチカラを身につけていたほうがいいのか考えてみました。
・自分で稼ぐこととお金の管理ができること
・人とうまくコミュニケーションがとれるようになること
この2つを身につけておけば、なんとか生きていけるのではないでしょうか。
中学生は、あと少しで義務教育が終わり、アルバイトもできる年齢になります。
そうなると、自分で働いたお金を何に使うのか、欲しいもののためにお金を貯めておこうなどの管理をする能力が必要になってきますよね。
これらの金銭感覚を身につける教育は、義務教育中の学校にはありません。
そして、働き始めてから自然と身につくものでもありません。
金銭感覚がおかしいと感じる中学生の発達障害・グレーゾーンキッズ達には、お金の使い方、管理のしかたなどの金銭感覚を身につけさせるにはお金を使って覚えさせるしかありません。
お金の管理できないから、すぐ使ってしまうからとお金を持たせない、使わせないは逆効果です。
反抗的になったりしてお金のことを教えるどころではなくなってしまいます。
お金の話をするよりも前に、まずは不登校のお子さんとの関係を考えてみてください。
◆なんでも話せていますか?
お金の話ができるような親子関係になっていますか?
お金のことで、困ったらすぐ相談できる、なんでも話せる親子関係だったら、ネットで勝手に課金して、請求書を見てびっくりということも、お友だちとの金銭トラブルでも火種が小さいうちに消すことができるのです。
もし今、親子関係がこじれてしまっている場合は、なんでも話せる親子になっておきましょう。
◆子どもが学びたいと思うタイミングで
また、お金のことを学ばせようと親が意気込みすぎても、子どもに学ぶ気がないと学ぼうという意欲がわきません。
不登校生活が落ち着くと「なんか暇だな~」と行動を起こし始めそうになる頃がはじめ時です。
わが家は、学校に行かない時間を、お金のことを学ぶことに活用してみようと思っていたタイミングで、ちょうど息子が「お金を稼ぐ方法はないか?」と聞いてきました。
そこで「フリマアプリでいらないものを売るとか、株をやってみるとかじゃない?」と提案しました。
すると、株に興味を持ったようで、「やってみる」となったのです。
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4.学校に行かない時間で社会に出てから困らない知識をつけよう
このように本人から興味を持った時が、学ぶチャンスです!
わが家は、証券取引をする準備から、チャートの見かたや取引の仕方を、実際に証券取引をしている方に親子で教えてもらうことにしました。
中学生であれば、本や漫画でわかりやすく解説したものがあるので、そちらを一緒に読みながら、証券の知識をつけてもいいですね。
証券取引をするためには、中学生は未成年なので、親が一緒に準備する必要があります。
<株(証券)の取引をする前の準備2つ>
1.未成年が取り引きできる口座がある証券会社を探す
スマホやパソコンで取り引きがしやすいので、わが家は、取引手数料が安い、1株から売買できる株が買 えることからSBI証券を選びました。
2.証券取引用の口座を開設する(未成年用)
証券口座が開設するまでに、数週間はかかるので、その間に取引のシミュレーションアプリで、練習しておくのもいいですよ。
仮想株取引ができる「トレダビ」アプリは、おススメです。証券取引所の本物の株式のデータを仮想1000万円のお金を使って取引の練習ができます。
わが家はまだここまでしかやっていませんが、実際の株(証券)の取引をするまででも、息子は多くのことを学びました。
・社会のお金の流れを知ることができた
・株式会社とはどのような会社かを知ることができた
・株で儲けるには、どの業界が儲かりそうかなど、分析するようになった
・会社の業績を調べて、その会社の将来性を考えるようになった
・株の値動きに関係するので、自然に世の中の動きを気にするようになった など
株のことを学んだあとから、息子のお金の考え方が変わってきています。
手元にあると使ってしまうから、固定のお小遣いから○○円だけほしいというようになったり、10月までに○○円貯めたいから節約しようと言い始めたり、ニュースを見てここの株は上がりそう下がりそう、とか。
このように、自分でお金の使い方や管理、世の中の動きを気にするようになってきました。
株は基礎知識をつけたら、あとは実践でたくさん練習していくことですと、私たち親子に教えてくれた方も言っていました。
とにかく実践で何回も練習して取引がうまくなっていくそうです。
普段のお金の使い方も一緒で、使うことで覚えていくのです。
食事の食材をお金を渡して買いに行ってもらったり、自分のお小遣いの範囲では何を買ってもいいなど、とにかくお金を使うこと、管理することをさせましょう。
もうすぐ夏休み、学校で教えてくれないお金のことをしっかり教える、学ぶチャンスです。
大人になるちょっと手前の今、自立するためのお金の使い方を身につけさせてあげませんか。
執筆者:渡辺くるり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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