1.すぐ諦める発達障害・思春期の自信がない息子
「どうせ僕(私)なんて」「どうせできない」と言ってばかりで、自信をなくしている子ども。
お母さんは、そんな風になってほしくないですよね。
子どもには、自信を持って失敗を恐れず、色んなことに挑戦してほしい!と思いますよね。
私には、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)を併せもった中学1年生の息子がいます。
思春期が始まりだした小学5年生の息子は「どうせ僕なんて」「やっても無理」が口癖の自信がない、自己肯定感の低い子どもでした。
ある日、次の日に苦手な英会話のテストがあると悩んでいた息子。
私は「一緒に練習しようか。お母さん問題出すよ」と聞いたら「どうせやっても無理」と返ってきました。
「やってみなくちゃ分からないよ。くり返し練習したら覚えられるよ」と話したのですが「やっても覚えられないからいい」と言って、悩んでいるのに練習しようとしませんでした。
また、息子と買い物に行った時に「どの服が欲しい?」と聞くと「僕が決めるよりお母さん決めたほうがいい」と言って服を見ることすらしませんでした。
普段着る服も「どれ着ればいい?」と毎日聞いてきました。
小学校の授業参観では、息子は一度も手をあげることがありませんでした。
手をあげたそうにしていたので、家でなぜ手をあげなかったのか聞いてみたら「答えが間違っててみんなに笑われたら嫌だから」と言っていました。
自信がない息子。すべてのことに諦めている息子。
発達科学コミュニケーションに出会う前は、このままでこの子は大丈夫だろうか?
息子の自己肯定感を高めるにはどうすればいいんだろう?と私は悩んでいました。
子どもの自己肯定感を高めることは、お母さんがある対応をすることで解決します。
お母さんの対応によって、発達障害・思春期の子どもが諦めず挑戦するようになります!
お母さんにしてほしい対応とは何か?についてお話していきます。
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2.発達障害の子どもの自己肯定感が低いワケ
発達障害の子どもは、生まれつき脳の一部の機能に何らかの障害があり、社会生活に支障をきたす状態があることをいいます。
見た目からは分かりにくく、障害はひとりひとり異なります。私の息子みたいに1人で複数の障害を抱えていることもあります。
・集中力が続かない
・集団行動が苦手
・感情のコントロールが苦手
・相手の気持ちや考えを想像することが難しい
など、特性による行動であっても、周囲の人に理解されにくく、本人の努力不足と誤解されてしまいます。
特性からトラブルも多く周りからは叱られ否定され続けます。
それによって、発達障害の子どもは「自分はダメな人間」というように自己肯定感が低くなってしまいます。
さらに、嫌な記憶や失敗した記憶をずっと覚えていて引きずってしまう特性もあるので、
幼い頃から叱られ否定され続けた私の息子のように、思春期が始まる頃には自信をなくし、すぐ諦めてしまう子どもが多いのです。
3.思春期には自信が必要です!
成長するうえで、誰もが経験する『思春期』
一般的には、10歳から17、18歳の時期と言われています。
思春期は心と身体が子どもから大人に移り変わる期間です。
今までは、家族と過ごすことが多かったのが、一人や友達と過ごす時間が増えるなど、人間関係も変化します。
発達障害の子ども達は、物の見方や感じ方、考え方が独特です。
また、変化に過敏なため、思春期におこる様々な変化に不安が強くなります。
そして、思春期になると「どうして僕(私)だけできないのだろう?」と周りと比べて自分のできないことがとても気になり始めます。
このように、思春期は今までなかった悩みや不安が増えて、自信をなくしやすい時期です。
だからこそ、思春期の今、子どもに自信をもたせることが必要です!
自己肯定感を高めることで、変化に強くなり、悩みや不安を乗り越えるチカラがつきます。
将来のお子さんの自立にもつながります。
では、子どもに自信を持たせる。自己肯定感を高めるにはどうすればいいのでしょうか?
4.○○するだけ!お母さんにしてほしい対応
私が、すぐ諦めて自信がなかった発達障害・思春期の息子の自己肯定感を高めるためにしたことをお伝えします。
それは、「褒める」ことです。
皆さん「褒める」という言葉は、よく耳にして知っていると思います。
褒めることによって、子どもは「自分は認めてもらえた」「このままの自分でいいんだ」と感じることができ、自己肯定感が高まります。
また、褒めるということは、子どもの行動に肯定的な注目をすることです。
お母さんからの肯定的な注目が増えることで、子どもは今まで嫌だったことも「やってみようかな」と前向きになります。
自己肯定感を高めるためには「褒める」ことが必要なのはわかったけど、実際、どうやって褒めればいいの?というお母さんも多いと思います。
どう褒めるのかと言うと、
あたりまえに子どもができていること。事実をそのまま言葉にします。
・自分で起きたんだね
・ゲーム上手だね
・YouTube おもしろそうだね
・宿題やってるんだね
・上手に片付けたね
・お皿持ってきてくれてありがとう
・テスト(提出物)見せてくれてありがとう
お子さんの行動をそのまま言葉にして伝えるだけです。
会話が減っている思春期でも、言葉にして伝えるだけなので簡単に褒めることができます。
できていないこと苦手なことは完全にスルーします。できていること得意(好き)なことに注目します。
息子を褒め始めると、だんだん息子の自己肯定感が高まり、前向きになって挑戦するようになりました。
以前のように、苦手な英語のテストがあると悩んでいた息子は「明日の英語の勉強するから、お母さん問題だして」と私に話してくるようになりました。
英単語を覚えるのに苦労していましたが、諦めず何度も英単語を口に出して覚えていました。
自信がないときの口癖だった「やっても無理」は出ませんでした。
また、息子のほうから「白色のTシャツが欲しい!」と言ってきました。自分で服を選んで着ることもできるようになりました。
そして、授業参観では手をあげるようになりました。
びっくりしたのは、息子は不器用なため料理に関して避けていたのに、「やってみる!」と言って、おにぎりをにぎったり、包丁を使ってりんごの皮むきに挑戦するようにもなりました。
中学1年生の今は、自分で動画を見て作り方を調べて、大福を作るようになりました。
子どもを「褒める」
お母さんの対応を変えるだけで、発達障害の子どもの自己肯定感を高めることはできます!思春期もこわくありません!
ぜひ今日から始めて、前向きになんでも挑戦するお子さんに変えましょう!
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
お子さんがやる気になるお母さんの対応をお伝えしています!
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