高学年の登校しぶりの原因は⁉おうちカウンセリングで子どもの自信を回復させるコツ

高学年になり学校生活に慣れてきたと思っていたら、急に「学校に行きたくない」と登校しぶりが始まった。という発達障害ASD・ADHDタイプのお子さんの対応に悩んでいるお母さん。そんなお母さんに登校しぶりが始まったらまずすることをお伝えします。

1.子どもに「学校に行きたくない」と言われて不安になっていませんか?

夏休みも終わり、新学期が始まりましたね。新学期は、登校しぶりが起きやすい時期です。

新しい環境や新しい生活は、子どもにはストレスとなり、それによって『学校に行きたくない』となることが多くあります。

また、高学年になると勉強が急に難しくなり、親と過ごすよりも友達と過ごすことが多くなる、思春期が始まるなど、今までとは違う様々な変化があります。

その変化から『学校に行きたくない』となることもあります。

お子さんが今まで学校を休むことなんて、体調不良以外ほとんどなかったのに、急に「学校に行きたくない」と言われて驚いているお母さんもいるかもしれません。

他の子は学校に行けているのに、うちの子だけどうして…?と心配になっているお母さんもいるでしょう。

また、子どもの『学校に行きたくない』というツライ気持ちは分かるけど、1回休ませたらずっと休むようになる?休ませるのは甘えになる?

などと不安に感じているお母さんもいると思います。

私も同じ気持ちだったので、不安になるお母さんの気持ちがよく分かります。

今回は、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもの登校しぶりがあった時の対応についてお話します。

2.登校しぶりがあった発達障害ASD・ADHDの息子

私には、中学1年生の発達障害ASDとADHDを併せもった息子がいます。

息子が小学4年生の時に「学校に行きたくない」と言うようになり、登校しぶりが始まりました。

息子は幼い頃から癇癪と友達トラブルがたえず、保育園や学校で先生によく怒られていましたが、まさか「学校に行きたくない」と休む日がくると思っていなかったので、とても驚きました。

「学校に行きたくない」と言う息子の言葉を聞き流して『学校に行く』ことを優先した私。

学校に行きたくない息子と学校に行かせたい私は、毎朝のように親子バトル。

息子を抱えて無理矢理車に乗せ、学校に連れて行ったこともあります。

学校に着いても車から降りようとしない息子と引っ張り合いをしたこともあります。

学校を休ませた日は、勉強もせずゲームしたり動画を見てゴロゴロしている息子にイライラ。

『学校は行くもの!』と私の気持ちを息子に主張してばかりいました。

気づいたら、息子と私の会話がどんどん減り、話しても言い合いばかりで親子関係が悪くなっていました。

私は、息子にどう対応するのが良いのか分からず、とても悩み不安になりました。

そんな時に、発達科学コミュニケーションに出会い、息子に合った対応方法を知り、180度息子と私の関係が変わりました。

息子の登校しぶりは6年生まで続きましたが、登校しぶりはなくなり、小学校とは全く違う新しい環境の中学校に、毎日元気に通っています。

私が、登校しぶりが始まった息子にどう対応したのか?お伝えしますね。

3.なぜ登校しぶりが始まるのか?

まずは、どうして『学校に行きたくない』となるのか、その理由についてお話したいと思います。

1番の理由としては、発達障害ASD・ADHDの特性が大きく関係しています。

・相手の気もちや状況を考えることが難しい
・思いついたことをそのまま口にしてしまう
・口頭での指示を理解することが苦手
・急な予定変更(時間割変更や行事が雨で中止になる)にパニックになりやすい
・なくし物や忘れ物が多い ・問題を解くときに見落としなどのケアレスミスが多い
・長時間勉強に集中するのが苦手
・授業中、別のことに気を取られたり、友達の邪魔をしたりして干渉する

これらの特性から、お子さんは、悪気はなく一生懸命なのですが、学校での集団行動や規則に合わせることが難しく、周りからは『自分勝手でわがまま』『怠けている』と思われることが多いです。

それによって、発達障害ASD・ADHDのお子さんは、学校で先生に怒られる、友達とのトラブルがある、勉強についていけない、となってしまいます。

また、発達障害ASD・ADHDの特性に『ネガティブな記憶が残りやすい』があります。

だから、先生に怒られたことや失敗したことなど、嫌な記憶ばかりになってしまい、自信を失くしてしまいます。

お子さん自身は頑張ったけどうまく行かなかった…頑張っても無理…どうせ自分なんか…

と思ってしまい、結果『学校に行きたくない』となるのです。

4.登校しぶりが始まったらまずすること

では、お子さんが「学校に行きたくない」と言って、登校しぶりが始まったら、どう対応すればいいのでしょうか?

私が息子にした対応法をお伝えします。

それは、子どもの話(気持ち)をひたすら聞くことです。これは、カウンセリングというテクニックです。

お子さんの悩みは、お母さんからしたら大したことないと思っても、お子さんにとっては落ちこんでどうしようもないくらいの大きな問題です。

私の息子は、苦手な英語の授業に悩み『学校に行きたくない』と言うこともありました。

また、お子さんの悩みに良い悪いの判断をつけず、お子さんが今どんな気持ちなのかを把握してあげてください。

お子さんが泣いて怒ってイライラしている、暴言を吐く。それでも良しとします。

無理に泣き止ませない。イライラや暴言の注意をしないでください。とにかく、お子さんの話を「そうか、そうか」とひたすら聞いて、お子さんの気持ちを吐き出させます。

お子さんが気持ちを上手く話せないようであれば「○○な気持ちなのかな?」とお母さんが代弁してあげると良いと思います。

私は気持ちを話してくれる息子に「お母さんも同じようなことあったよ」と話したことがあります。

そしたら息子は『自分だけじゃないんだ』とほっとしているようでした。

子どもはお母さんが大好きです。大好きなお母さんが自分の気持ちを受け止めて共感してくれたことにより、子どもは、安心して落ち着きます。そして、前向きな気持ちになります。

お母さんとしては、何日も学校を休ませたくない。子どもを学校に行かせたい!という考えがあると思います。

私もそうでした。だから、子どもが落ち着いてきたら『明日は、学校行けるね?』と確認したくなると思います。

しかし、お母さんから学校の話はしないことをおすすめします。お子さんが学校に行くことを信じて見守りましょう。

また、高学年からは『見守る』ということが、とても重要になります。

学校の話にはふれず、次の日の朝は、いつも通り起こして接してみてください。

お子さんの気持ちが整っていたらそのまま登校することができます。

まだ、お子さんが学校に行けそうにない、元気がないようなら様子をみましょう。

焦らなくても大丈夫です。人それぞれペースはあります。登校しぶりはなくなります。

お母さんが焦って対応すると登校しぶりが長引いてしまいます。

私は息子に焦って対応してしまい失敗した経験があります(笑)

先の見えないことで不安になるかと思いますが、

『子どもの話(気持ち)をひたすら聞く』

まずは気持ちを受け止めて共感してあげることを優先してください。

そうすることで、発達障害ASD・ADHDの子どもの気持ちが安定し、自分の力を信じて動けるようになっていきます。

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