将来の自立につながるコミュニケーションは家庭から!思いを伝えるのが苦手な発達障害・グレーゾーンの子どもを伸ばす2つの体験

将来自立するためにはコミュニケーション力が必要不可欠です。発達障害の特性がある子ども達は自分の思いを伝えることが苦手な子が多いです。学校、さらにもっと大きな社会で人とうまく関わるために、まず家庭で取り組んでいただきたいことをご紹介します!

1.自分の思いを伝えるのが苦手な発達凸凹の子どもたち

発達凸凹キッズは自分の思いを伝えるのが苦手という子が多いです。

小学校のころは、それでも先生がフォローしてくれたり、お母さんが学校との間に入ったりできるのでなんとかやっていけます。

ですが、これが、中学、高校になると、環境はガラッと変わって自分で頑張る環境に変わります

ですが…自分の気持ちを伝えることができない、こんなこと聞いたらはずかしい、発達凸凹キッズにはそんな子が多いので、不満を自分の中に抱えたまま、SOSを出せないまま、ストレスを抱え続けてしまうのです。

自分の思いを伝えることができない傾向は、発達障害の特性の1つとしてよく知られています。

その理由に、自分の気持ちを感じとりにくいということが要因として考えられます。

自分の気持ちがわからない子は、友達の気持ちを理解するのも苦手で、お友達づきあいやコミュニケーション全般に苦手さを感じるようになってしまうのです。

また学校の先生は「正しいこと」「みんなと同じであること」を求めるコミュニケーションになってしまいがちです。

授業を聞くのが苦手な子には「ちゃんと集中しようね」、お友達にちょっかい出す子には「相手の気持ちを考えられるようになろうね」など。

学校という場だと、ネガティブな体験をどうしても積みがちです。

かといって、療育に通わせても圧倒的に量が足りません。

コミュニケーションが上手になるためには、たくさん体験すること

しかも「うまくいった」という体験をたくさん積むことなんです。

そのために、家庭でできることをお話します!

2.コミュニケーションが苦手だった息子が「できる」に変化

現在高校2年生の息子は、元々は「オレ流」が服を来て歩いているような、マイワールド全開男子だったので、コミュニケーションも全く噛み合わず次第に友達との空気も微妙になっていったことがありました。

何かというと、友達とトラブルを起こすそんな時期が続きました。

そして学校では、先生から相手にされない子になっていきました。

ですが、家庭でのコミュニケーションを積み重ねて、息子の力はこんな風に伸びていきました。

●三者面談で、先生と一言も口を聞かなかった息子が、先生とちゃんと話をするようになりました。

●先生に確認してきて欲しいことを、ちゃんと職員室までいって自分で聞いてきて、私に伝えてくれるようになりました。

●次のテストで◯点以上とらないと志望校の受験ができない…という状況の時は、先生に「あと何をがんばったら、◯点取れますか」と相談するようになりました。

こんな感じで自分の思いを伝えられるようになって、学校や友だち関係のコミュニケーションもスムーズになっていったのです。

3.将来の自立につながるコミュニケーション力を伸ばす2つの体験

子どものコミュニケーション力を伸ばすために、必要な体験は2つあります。

まずは、「わからないことってこんな風に聞いていいんだ!」と自分の思いを伝える方法を知る体験です。

そして「ちゃんと伝わってる!」ということを実感できる体験です

コミュニケーションをとるって自分にもできそう!と思わせてあげること、これが大切なんです。

コミュニケーションは、一番身近な人との体験からスタートします。

子どもにとって一番身近な人とは、お母さんになると思います。

このコミュニケーションがそもそも噛み合っていないなら、それを改善するところからスタートです。

お子さんがはじめはうまく伝えられなくても、うまくまとまっていなくても、穏やかな表情でとにかく聞いてあげてください。

「もっとわかりやすく言ってよ」「何が聞きたいの?」「手短に話せないの?」なんてダメ出しされたら楽しくないですよね。

話を聞いてから「○○だったんだね」と話の内容をお母さんがまとめて返してあげることで、聞いてもらえた安心感を得られ、自分の言いたかったことを頭の中で整理することもできます。

このように、親子の会話を積み重ねているうちにだんだん会話が上手になってきます。

親子のコミュニケーションで成功体験を積んだ発達凸凹キッズは、次のステップ「小さな社会」でのコミュニケーションにトライできるようになります。

親子で「これはどうしたらいいかな?」など話し合って、学校という「小さな社会」で実際に相談する体験をしていくのです。

先生や友達とのコミュニケーションで成功体験を積むと、「もう1つ大きな社会」でトライしてみる勇気が出てきます。

もう1つ大きな社会での経験とは、例えば、受験の時の面接、美容院の予約を自分でする、お医者さんに行って症状を伝える、などです。

こんなふうに見ていくと、コミュニケーション力がどうして将来の自立につながっていくのか、イメージが湧くようになりますよね。

発達凸凹キッズのコミュニケーション力を伸ばしてあげようと思ったときに、短期的に何かのテクニックを使ってトレーニングするだけでは足りないということにお気づきいただけるのではないでしょうか。

子どもたちの成長は、ずっと続いていきます。

だからこそ、親子のコミュニケーションを通して、お子さんのステージにあった、コミュニケーションの方法を教えてあげて欲しいのです。

自分の思いを伝えるスキルが伸びると、集団での生活はガラッと変わります!

親子の会話を大切に、将来の自立に繋げていってくださいね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

学校や友だちとのコミュニケーションスキルを育てるのはまずお家がベースです!

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