ゲーム依存が心配⁉「ゲームがやめられない」どハマリ状態の脳に効く声かけとは?

ゲームをなかなかやめられないお子さんに悩まされていませんか?イライラして「勉強しなさい!」などと言っても逆効果です。子どもの気持ちを切り替える非常識な方法は、ゲームを注意しないこと!その意味と対応策をお伝えします。

1.子どもの「やる気なしモード」を前向きに切り替えよう!

コロナ禍の今、イベントや習い事が中止になったり、子ども達もストレスを抱えがちになっています。

こんな状況だと、運動量が落ちて子ども達の脳の活動量も低下ぎみに…。

そして、家の中にいると、どうしてもゲームをする時間が長くなってなかなかやめられない状況になりがちです

ゲームって、自分で考えなくても次から次へと画面にアレコレ映し出されるので、実は脳は楽チンなのです。

そうなると、脳はすっかり「やる気なしモード」状態になります。

今回は、お母さんたちが頭を悩ませているゲームからの切り替えのヒントをお伝えします。

2.ゲームを切り替えられた経験をどうやって積ませる?

脳がそんな「やる気なしモード」の時に、何か行動を起こさせよう、とか切り替えを促そう、としてあれこれ言っても脳が働いていないので、ポジティブに動き出すことができません

そんなときに
「勉強しなさい!」
「手伝いしなさい!」
「部屋を片付けなさい!」

と言っても子どもの行動が切り替わることは…

あまりない…

ですよね?

切り替えを促したい時は「まあ、やってもいいけどね」ということを用意して「誘う」。

これがコツで、意味があります。

勉強も、手伝いも、片付けも あくまでも「大人がやってもらいたいこと」なわけです。

本人の意思と反した行動に「やって、やって」と言ってもなかなか行動は切り替わりません。

じゃあどうするかというと、楽しいこと、興味のあることを、うまく使って切り替えさせてあげる

大事なのは「切り替えられた」という経験をどうやって積ませてあげるかに意味があります。

「おやつ用意したよー」とか 「面白いDVD借りてきたけど一緒にみない?」とか 「今日、あなたの好きな唐揚げ作るけど一緒にやらない?」とか。

ゲームに勝るものはないかもしれないですが、「まあ、やってもいいよ」と思えることを用意して、「切り替えられた」という経験を1回、2回、3回…と増やしていくと、それが次第に「ゲームを終える」という習慣につながっていきます。

お子さんも楽しくできそうなこと、お子さんの負担感が少ないことで、切り替えた経験を積ませてあげてくださいね!

さあ、では、早速このやり方で…!

と思うかもしれませんが…。

お子さんの意識が完全に「ゲーム」にロックオンしていて、やめられない状況なら、ちょっと待って欲しいのです!

なぜか?

子どもたちが、ゲームにどハマりしていてやめにくいという状況の時に、それに対して直接的に対応しようとするのは実は難易度が高いからです。

それよりも先に着手したいのは…ゲームをやっていない時間にお子さんとどう関わっているか!これに意味があるのです。

3.ゲームがやめられない、どハマリ状態の時にためして欲しいこと

日常の肯定の量が増えていない、もしくは、やっているけど発達障害の子どもに届いていない、これが子どもたちに指示が通らない理由でもあります。

いつも怒られてたり、注意されてばかりいると、発達障害の子どもの自己肯定感は下がりっぱなしです。

素直に大人の指示に耳を傾けるどころではありません。

だから、お母さんの指示を「受け取りやすい」脳の環境をつくるために普段の肯定の量を増やしておきましょうね!

まずは、お子さんの出来ていることに注目して、そのまま口に出すことから始めてみて下さい。

例えば、「起きたんだね」「もう、お風呂入ったんだ」など、お母さんからしたら当たり前!と思うことを、どんどん口に出して伝えましょう。これだけで、肯定になります。

気になるのはゲームだけど!ゲームから着手しない!

ちょっと非常識だと思うかもしれませんが、急がば回れ!です。

行動の切り替えが上手になれば、行動量もUPするので脳も働きやすくなります!

お子さんがゲームをやめられない状況で、ゲーム依存になりつつあるかも…と思ったら試してくださいね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

スマホ・ゲーム依存を脱却して、会話できる親子になりましょう!

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