「学校行きたくない」理由がわからない時やって欲しい!子どもの脳が元気になる対応法

お子さんの登校しぶりの理由が特に見当たらないと対応に困ります。ですが「学校に行きたくない」という時の頭の中は、授業が嫌だな、友だちとうまくできないかもなどのつらい記憶でいっぱいです。登校しぶり脱出の方法は、○○な記憶を上塗りしてあげること!
 

1.学校に行きたくない理由がわからなくて焦っていませんか?

お子さんが「学校行きたくない!」と言った時…お母さんはどんな対応をしますか?

お母さんの「常識」で考えると、

「学校は行くべきところ」
「学校を休んで勉強についていけなくなったら困る!」
「欠席日数が増えると受験に影響するかも⁉」

という気持ちが先にでてきませんか?

子どもにその理由を聞いても、明確な理由を言わないので、「だったら学校に行きなさい!」となってしまいがちですよね。

「学校行きたくない」と言っている、登校しぶりがあるお子さんだって学校にいった方がいいことくらい、本当はわかっているんです。

だけど、いざ朝起きて登校しようとすると体が動かない、起きられない…という状態になってしまうんです。

理由をちゃんと教えてくれれば、先生に相談して解決してあげられるのに!とイライラしてしまうかもしれません。理由もわからないまま、休ませていたらそのままずっと行けなくなってしまうんじゃないか…と心配になってしまうかもしれません。

お子さんが理由をうまく話せなくても大丈夫。

学校が苦手と感じている子でも、学校に頑張って行ってみようと思えるようになる、おウチでのお母さんの接し方をお教えします!

2.登校しぶりをする子どもの頭の中は

子どもが学校へ行きたくない時の頭の中は、つらい記憶、嫌な記憶ばかりになっています。

・授業が嫌だな…
・友達とうまくできないかも…
・先生にまた注意されるのかな…
・集団のざわざわが苦手だな…
・ペースが乱されて辛いな…

いろんなつらい記憶がよみがえって「やっぱり、ムリ!」と感じてしまうんです。

更に、学校やおウチで叱られたり注意されることが多いと、子ども達は自信をなくしてしまっています。

自信のない時、脳は元気に働いてくれません。

脳は「嫌がる」情報ばかりをいれようとしても、シャットアウトするので「やる気なしモード」のままになってしまいます。

ネガティブな記憶+やる気なしモード

この組み合わせが登校しぶりの大敵なのです!

だから必要なのは、「苦手なこと」の上塗りではなく、楽しい!うれしい!面白い!というプラスの感情を記憶に入れ直すことなんですね。

 

3.登校しぶり脱出への近道は、家での○○をガラッと変える

だから、まずは、脳が動かない状態を脱出することをやってあげてほしいです。

お子さんは、

ゲームが好きですか?
お料理が好きですか?
漫画が好きですか?
動画を見るのが好きですか?

なんでもいいんです!どんどんやりましょう!

だからと言って好き勝手やらせたら子どもが発達するのかといえば、そうではありません。

例えば、YouTubeを例に考えてみましょう!

毎日学校から帰ると「YouTubeばかり見ている」と心配になるかもしれません。ですが!実は動画をつかって子どもを発達させるコツがあります。

ただ動画を見させるだけではやはり、脳は発達しにくいのです。

動画を使って子どもを発達させるコツは…会話と記憶です!

YouTubeで、どんな動画を見たのか?何が面白かったのか?をぜひお子さんに質問をして答えてもらいましょう!

子どもの脳は「好き」なことをインプットするのが得意です。だから動画でもいいんです。

インプットしたらアウトプットさせると脳は成長しやすいんです。

最初は、動画を見ている時に軽く会話をするところからスタートでいいです。

「何見てるの?」
「どんなことやってるの?」こんなことからでOK。

そんなキャッチボールが日常的になってきたら、次は、動画を見ていない時に動画の話をしてみましょう。

「最近のおすすめはなに?」
「何がお気に入りなの?」

こうやって好きなことを聞いて答えてもらうと、会話のキャッチボールで記憶」の力も伸ばしてあげることができます。

ここで紹介したのはほんの一例ですが、大人からしたら抵抗感のあるものでも、子どもの好きをうまーく使って脳を元気に活動させてあげることができます!

お子さんが学校行きたくないと登校しぶりがあった時でも、焦ってお子さんが苦手な勉強ばかりさせたり、ルールでガチガチにしばってしまわなくても、大丈夫!

嫌いなことはなかなか脳にインプットされにくいんです。

だから勉強が苦手な子に勉強ばかりさせようとすると、かえってインプットが減ることによって脳の活動量はdown…

すると、不安が高まったり、うつうつしたり、イライラしたりこんな状態が高まりやすくなるので、注意が必要です!

子どもの脳を取り巻く環境で、もっとも大切なモノはコミュニケーションです!

どんなにいい教材でも、それを教える人の言葉チョイスや、接し方一つで子どもには届かなくなります。

子どもと接する大人が、発達支援の考えをまとった話し方をマスターする、それが、お子さんの脳を取り巻く環境を整えていく、ということに繋がります。

この「環境を整える」というのは学校だけで、できるものではありません。

学校への”行きしぶり”というと、学校での対応を変えてもらおうという対策に陥りがちです。

実は毎日、朝晩一緒に過ごすお母さんたちが家での「環境を整える」ことが、子どもたちの発達を加速するためにとっても重要なのです。

外で自信を失いがちな発達の特性がある子どもたちだからこそ、自信を回復させてあげる安全基地が必要。

その安全基地が家でありお母さんとの良質なコミュニケーションそのものなのです。

登校しぶりがある場合は、家での会話をガラッと好きなことに変えてみると、子どものエネルギーを回復することができますよ!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

登校しぶりには家での会話をガラッと変えてエネルギーチャージしてあげましょう!

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