1.お子さんやお母さんの弱気になる場面はどんな時?
ジュニアアスリートや子どもたち、そしてお母さん自身も弱気になるこんな場面に出会うことありませんか?
<自信がない場面>
●うまくいかない
●本番でうまくいったことがない
<プレッシャーの場面>
●うまくできなかったらどうしよう
●怒られたり注意されるのやだな
●点を取らなきゃいけない
●勝たなきゃいけない
●自分なんて…という自己肯定感の低さ
<緊張する場面>
●結果が出せるかどうか不安
●相手が強い
●人の目が気になる
ご自分のお子さんや、自分自身で思い浮かぶことを考えてみてください。
このように、子どもたちや自分自身が今まで蓄積させてきた、ネガティブな記憶、失敗の記憶、勝てなかったこと、うまくできなかったこと、他者の対応による刷り込み…などで自信をなくしていってしまうのです。
2.自己肯定感を自分で下げてしまうことがある!?
お母さんも、子どもの時から今までで、いざという時に蘇ってくる記憶ってありませんか?
良い記憶もあれば、嫌な記憶もある。
どちらかというと、自分にストップをかけている、一歩踏み出せないのって、うまくいかないのって、嫌な過去の記憶から来るものではないでしょうか?
これをふまえて
・子どもが動き出せない理由
・イライラの理由
・もどかしさの原因
などを理解することが大事なんですね。
このような自信がない様子のことを、最近はよく自己肯定感が下がっているともいいます。
自己肯定感とは、生まれてから今までの、ありのままの自分のことを言うので、いますでに自己肯定感が下がっているお子さんやお母さんは上げるのが大変なんです!
生まれてから今までの、その人そのものなので、自信が持てず、うまくいかないことばかりだったり、怒られてばかりだったり、理解されないことばかりだったりすると自己肯定感をどんどん自分で下げてしまえるんです。
今まで下げてきたものを急に今からあげるのって難しいと思いませんか?
うまくいかなくてもどうやったらうまくいくか考えたり、調べたり、聞いたりできる力があればどんどんデキたが増えるんです!
そこで、今から未来に向かって授けられる力を授けて「デキタ!」「これでいいんだ!」と思わせてあげることが大切です。
3.自己肯定感を上げるよりも授けたい2つの力とは
私たち親が、今から未来に向かって子どもたちに授けたい2つの力があります。
ぜひ子育てのゴールの中に、これを入れてくださいね。
◆⾃⼰効⼒感を授ける
自己効力感とは、⾃分の⾏動には効果があるという期待感や⾃信のことです。
例えば、 自己肯定感が高くて、自己効力感の低い人とは
→言うけど行動が少ない、口癖で運が悪かった、人に恵まれなかった…などと言える人だったりします。
逆に、自己肯定感が低くて、自己効力感高い人とは
→心配性だったり不安だったりしますが、行動すればなんとかなる、何かしら行動している成長サイクルがあること。
お母さんはどちらの人がいいですか?
どちらかというと自己効力感を高めてほしいですよね。
◆⾃⼰学習⼒を授ける
自己学習力とは、壁にぶち当たった時に⾃分で何とかする⼒です。
例えば、壁にぶつかった時、困ったことがあったとき「どうしようかな?」と自分で考えることができること。
この2つの力をつけてあげれば、生まれながらの自己肯定感の低さは気にならなくなります。
壁にぶち当たった時、「自分は行動したらなんとかなる」「どうしようかな?」と自分で考えて行動できること!
これこそが、自立=子育てのゴールです。
この2つの力を授けるには、お母さんの声がけで成功体験を積み重ねていくことが大切なんです!
「~できない」「~できてない」という声かけではなく、「あなたはこんなことができるよ!できてるよ!」と伝え続けること。
これにより、お母さんに子育てのゴールが定まると、それを軸にして、ブレない子育てができるようになり、お母さん自身も自己効力感がついてきます。
もしブレそうになっても、軌道修正できる軸があるので「成功体験を積ませてあげるにはどうしたらいいか?」が考えられるようになるんです。
こうして2つの力が授かると、親子で成功体験ができ、自信をつけていくことができるのです。
まずは、成功体験にしてあげる声かけに、お母さんが変えるところから始めてみてくださいね!
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)