おうちの外でのコミュニケーションをトレーニングするには、ここでの成功体験がキモ!

1年間にお子さんと接する時間がどのくらいあるか計算したことはありますか?計算するとびっくりするくらい接しているのです!!一緒に過ごす時間が長いここでのコミュニケーションをトレーニングした成功体験が、外の世界でもうまくいくキモになりますよ。

1.子どもとコミュニケーションできる時間は1年間でこんなに⁉

みなさん、1年間に私たちママが子どもと接している時間をご存知ですか?

1年365日、1日24時間×365=8,760時間

学校へ行っている時間が8時〜16時として、1日約8時間の365日で2,920時間

1日の睡眠時間8時間とすると、365日で2,920時間

残りの8時間が365日で2,920時間

これが、子どもと親との共有時間となると、おうちにいる時間は睡眠時間合わせて5,840時間となります。

睡眠と質も家庭環境で随分と違うはず。

どうですか?

時間だけで見ても、ものすごく親とのコミュニケーションが重要となることがお分かりいただけると思います。

今回は、学校や習い事、スポーツなど、家の外での対人トラブル、主に子ども同士、先生や指導者などとの関わり合いでの難しさについて、実はここでのコミュニケーションをトレーニングすることが大切!ということをお伝えします。

2.生活環境で性格や個性が違ってきます

コロナの影響でおうち時間は、多くなっていますよね。

また、諸説様々ですが脳科学でこんなデータがあります。

1人の人間の性格や個性が作られるのは、遺伝とその他の要素で分類した結果、

●遺伝10%
●個人の生まれ持ったデータ30%
(同じママ、親から生まれた子どもであっても、特に双子であっても性格や個性は違っていますよね、その子の個性のことを示します。)

そして、残り60%が生活データすなわち生活環境であると言われています。

ここでも、生活環境がいかに重要であるかがうかがえるかと思います。

さらにさらに、おうちが安全基地である必要があります。

どんなことがあっても、ママだけは自分をわかってくれているという安心感!

ここです!

この安全基地だからこそ、安心して素直になれる心の土台ができるわけです。

私たち親とのコミュニケーションは、子どもの人生を決定づける重要なものとなります。

もちろん、おうちの外での体験はその先の未来への様々な発展性に必要です。

が、まずはおうちの外でも「子どもが聞く耳を持つ」ためには、おうちの中での親子のコミュニケーションを土台として、親子の信頼関係を築くこと。

信頼関係があってこそ、アドバイスや忠告を受け入れられるようになります。

この親子の関係が、おうちの外での人間関係に活かされていくのです。

お子さんが、外での人間関係を築くのが難しいという場合は、おうちでのコミュニケーションをまずは見直してほしいです。

どのように見直し、コミュニケーションをトレーニングをしていくのか、次の章でお話していきますね。

3.外での人間関係をトレーニングするには○○○がキモ!

おうちで、会話がないとか会話のキャッチボールができていないという場合には、だいたい外でのコミュニケーションもうまくいっていないことが多いです。

そこで、まずはおうちで会話が成立していくようにトレーニングしていきます。

トレーニングの前に、ママは安心して話せる存在になっていることが大切なんです!

「ゲームをやめなさい!」
「勉強はいつするの?」

などのお子さんがやっていることへの否定的な言葉をなくしましょうね。

その代わりに、いつもできていることに目を向けましょう。思春期だったら当たり前にできることもですよ。

「起きたね!おはよう!」
「いつも○○してくれてありがとう」

こうして、お子さんに対しての今までの対応をガラッと変えてみてください。

お子さんの、反抗的な態度や言動が落ち着いてきたら、トレーニングの開始です。

日々、できていることを声かけしていく中で子どもから話してきたことは、しっかり聞いてあげてください。

「それから?」
「なんでそう思ったの?」
「そうなんだー」(あいづち)

など、大人が聞いてあげることで、「相手の話はきちんと聞く」を学ぶことができます。

こうして毎日毎日トレーニングしていくことで、コミュニケーションの仕方を覚えていきます。


ママとの会話が成立することに成功したら、パパやきょうだいと関係を広げていき、おうちの中でうまくコミュニケーションができる!と成功体験を積んでいきます。

成功体験を積むことで、自信をつけて外の世界で、がんばれるようになるんです。

最初にお話した、お子さんと接する時間を時々思い出して、親子のコミュニケーションを整えていきましょう!!

執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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