疲れがたまる2学期「声の使い方」をマスターして発達障害グレーゾーンの子に素直さを授けよう!

2学期はテストがあったり行事が多かったり、発達障害グレーゾーンの子にとって疲れがたまりやすい時期です。エネルギーがダウンしている時にガミガミ言ったりあれこれ指示を出すのはNG!お子さんが聞きたくなるような「声」の使い方をマスターしましょう!

1.学校生活の疲れが出やすい2学期こそ、声かけに気をつけて

2学期は、1年の中で発達障害グレーゾーンの子が1番不安定になりやすい時期です。

勉強が難しくなったり、定期テストが続いたり、行事が増えることで学校生活の疲れがどっと出てきてしまうのです。

自信をなくしたり、急に反抗的な態度になったりもします。子ども達が、不安やストレスを抱えやすい時期は、発達もスローになりやすい傾向があります。

こんな時に、ママがやりがちなNG行動は、あれこれ指示を出したりしてしまうことです。

「◯◯したの?」
「早く〜しなさい」
「ねぇ、聞いてる?」
「◯◯やめたら?」

などなど、こんな声かけをしてしまっていませんか?

このような声かけを繰り返していると

「ウザい」
「知らん」
「うるさい!」

と言われて、親子でイライラして悪循環に陥ってしまいます。

お子さんが、反抗的になるか素直になるかは、お母さんがどんな声かけをしているかによって変わってきます

今回は、言葉ではなくお子さんに話しかけるときの「声」に着目してお話しますね!

2.お母さんの「声」で子どもの脳のスイッチをオンにしよう!

お子さんに「ウザい」と言われて「反抗期だからしょうがない」と思ってしまうのはちょっと待っていただきたいのです!

この状態、お子さんの脳が「あー、聞きたくないな」「聞くのやめた!」とお母さんの声をシャットアウトしていると考えてください。

イライラガミガミ言われることが続いたから、お子さんの脳がお母さんの声を拒否してしまっているのです。この状態で、いくら話しかけ続けても、お子さんには届きません。

だから、まずはお母さんの声を受けとめられる状態に、お子さんの脳をスイッチオンするところからスタートです!

電源が入っていないのに電化製品を使おうとしても、全く動かないのと同じイメージです。子どもを動かしたいのであれば、スイッチをオンにしなければなりません。

では、どんな声で話しかければ、発達障害グレーゾーンの子どもの脳にスイッチが入るのでしょうか?

3.声のシグナルで、発達障害グレーゾーンの子どもの成長を加速させよう!

子どもの脳をスイッチオンさせてお母さんの言葉を届けるには、「声に想いをのせる」ことです。お母さんがどんな感情を持っているかによって、発する声は変わってきます。

お子さんが疲れてエネルギーダウンしている様子だったら、あれこれ言うのはグッと我慢しましょう。

イライラしてたり、ボーっとしてて、話しかけても不機嫌、聞いてないことが続くようであれば、まずは疲れた脳をリラックスさせてあげることを優先させてあげてください。

発達障害グレーゾーンの子は、学校生活で苦手なことをたくさんがんばっていて、行事などが多い時期はとくにストレスを抱えがちです。まずはそれをお母さんが理解してあげましょう。

「あれもこれもやってない!」と思って話しかけるのと、「学校で色々がんばって疲れているんだろうな」と思って声をかけるのでは、お母さんが発する「声」も違ってくるはずです。

「あーまた、片付けてないし、イライラするわ」と思いながら「ねえ、〇〇くん」と声をかけるのと

「疲れているんだろうな。こうやって言ったら聞いてくれるかな?」と思いながら「ねえ、〇〇くん」と声をかけるのは、どっちが「はーい」と聞いてくれるかは、おわかりになりますよね?

お母さんの優しい気持ちを声にのせれば、お子さんもイライラすることなく素直にお母さんの想いを受け止めてくれますよ。

お母さんの声の出し方=シグナルを戦略的に使うと、お子さんの感情が落ち着いてきて、だんだん会話ができるようになってきます。

「声の使い方」を体得すれば、お母さんの言葉が子どもの脳に届き、素直にサクッと動ける子に成長させてあげられますよ!

執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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