お子さんが「習い事を辞める!」と言ってきたときにまず最初にする大切なこととは?

習い事やスポーツをがんばっているお子さんが突然「辞める!」と訴えてきたとき、「なんで?」「今までがんばってきたのに…」とつい言ってしまうお母さん。この受け答え実はNGです。「辞める!」と言われたらまず最初にする大切なことについてお話します。

1.お子さんが習い事を辞めると言ってきた

お子さんが習い事やスポーツを「辞める!」と言ってきたら、みなさんはどうしますか?
なんと受け答えしますか?

「なんで?せっかく今まで頑張ってきたのに…」
「どうしたの⁈」
多くのお母さんは言ったり、聞いてしまうのではないでしょうか。

私もそうでした。今まで野球をがんばってきた息子が、中2の時に「辞める!」と言い出し、焦ってしまい、子どもを追い込んでいました。

しだいに、スポーツにも学校にもいかなくなってしまったのです。

この受け答えでは解決には至りませんでした。私の対応はNGだったのです。

「え!?違うの?」と思ったお母さん、今回は習い事を辞めるのか、辞めないで継続するのかという判断ができる親子の会話についてお話していきますね。

2.なぜこの聞き方では判断ができないか

なぜわが家の子どもが習い事を「辞める!」「辞めたい」と言ってきたときに、「なんで?」「どうしたの?」と聞いても、解決に至らなかったのでしょうか?

低学年までのお子さんでしたら、このような問いにも答えてくれるかもしれません。

しかし、小学3年生くらいになると、周りと自分を比べ自信をなくしたり、指導者から厳しく叱られて、やる気を失ったり…

プライドも出てきたりして色々聞かれると面倒くさいとなってしまいます。

そこで「なんで?」と聞いても「なんでもいいから辞めたい」という極端な決断をしてしまうことにもなりかねません。

なんで?という言葉が一概に悪いということではなく、その後が問題なのです。

お母さんが仕事をしていて、仕事を辞めたいと誰かに相談したときに、説得されたり、色々詮索されたりしても、なんだか気持ちが晴れずもやもやすることがあると思います。

お子さんの習い事に関しても同じです。

「今までやってきたんだからもったいないよ」
「誰かに嫌なことを言われたの?」など

こちらの気持ちの押し付けや詮索になっていると、子どもも自分の気持ちをわかっていない、わかってくれないと感じて「もういいよ、誰も自分のことを理解してくれない」となってしまうのです。

これでは、「辞める」と言った子どもの本心を聞けません。

習い事を辞めさせたほうがいいのか、辞めないで継続したほうがいいのか、親子できちんと判断ができなくなってしまうのです。

3.「辞める!」と言われた時に最初にすること

親子できちんと判断するには、まず子どもの気持ち、”本心を知ること”これが大事です。

それには、どのような会話ならば、子どもが自分の気持ちを話そうと思えるでしょうか。

まずは「辞める!」「辞めたい…」と言われた時、親は焦らないこと!

そして
「そっか〜辞めたくなっちゃったんだね」と、まずはお子さんの気持ちを受け止める。
これが大切なんです!

「お母さんは○○に辞めて欲しくないけど」
「話聞くよ、今話せなくても話せるようになったら教えてね。」

まずは子どもの様子を観察して否定しないで受け止めましょう。

本心を探りつつ、お母さんの気持ちを伝えたり、本人の気持ちを代弁してみましょう。

お子さんの気持ちが落ち着いていない時に何を言っても、理解されない気持ちになってしまいます。

カウンセリングをして、「辞める!」という衝動的な感情を落ち着かせ、こちらの言葉を聞ける状態にします。

子どもが習い事を「辞める!」と言ってきたときには、まずは気持ちを受け止めるこれを覚えておいてくださいね。

お母さんとの会話で、子どもの本当にやりたいこと、どうしたらいいかを引き出してあげてください。

その後に、辞めていいのか、このまま継続するのかを、じっくり話し合ってみてください。

このような会話を日常にできるようになれば、子どもは認められる、行動が増える、自信がつくし笑顔が増える。

そうなれたら嬉しいですよね。

習い事についても親子のコミュニケーションがとっても大事!

親子のコミュニケーションを改善して、親が子どもを伸ばす接し方をすることで、メンタルが弱いと思い込んでいた子どもの心が強くなったり、子どものいいところを見れるようになったり、本番で力を発揮できない子どもの自信をつけさせてあげられる土台を作っておくことができますよ。

執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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