小学生で不登校は新しい価値観と出会うきっかけ⁉︎親子の歩みの先にはひなたの道があった!

小学生で不登校になったら一体どうしたらよいのかとても不安ですよね。子どもの身体症状、癇癪、勉強の事、すぐ解決したい気持ちとても良くわかります!不登校前より母子の関係が良くなり元気になったわが家の体験談をお伝えします!!

1.小学生で不登校⁉なぜ息子は変わってしまったの?

わが子が不登校になってしまった…と不安の渦中にいるお母さん

大丈夫です!

今回は、不登校を体験しその後、母も子も元気になって前に進めるようになったわが家の体験談をお伝えします!

「母ちゃん、頭もお腹も痛い。あと足に力が入らないのを何とかして」

これは、突然学校へ行けなくなった小3の息子に言われた言葉です。

あわてて整形外科、耳鼻科、小児科をはしご受診しましたが、特に悪いところは見当たらず、鎮痛剤や整腸剤をもらって帰るのみでした。

服用しても症状は変わらず、最終的に総合病院で脳のMRIをとっても異常なしでお医者さんに「心因性でしょうね」と言われてしまいました。

夏でも冬でも、頭を汗びっしょりにして「ただいま!鬼ごっこしながら帰ってきた~」と玄関のドアを勢いよく開けていた小学生の息子がどうしてこんな事になってしまったのかと途方にくれました。

思い返すと、数か月前から情緒の不安定さは確かに感じるようになっていました。

保育園時代のお友だちへの怒りを思い出して爆発させたことや、朝食のゆで卵の殻がつるりとむけなかっただけで、イライラしはじめ泣き叫び癇癪を起したこともありました。

不登校になってからは、さらに雪崩が起きるように息子の様子が変わっていき、壁や床に自分の頭をドンドンとぶつけたりと、毎日、毎日しんどそうでした。

2.気づけなかった息子の頑張りと我慢

息子は玄関で学校の先生や父親に学校へ行くことを促されると、部屋の片隅に逃げ、隠れるように小さくうずくまり震えながら泣いていました。

覇気がなく、表情が乏しくなっていく息子をみて、私はこのままでは息子は壊れてしまうと思いました。

そこで、息子を元気にしたくて、学校へ行かない時間を一緒に楽しむようにしました。

流行りのアニメを一緒に見たり、無心に工作をしたり、キャッチボールやバトミントンで体を動かしたり…今までしなかった事をたくさんするようになりました。

そんな日々の中で、息子が少しずつ頭の中にある事を言葉にして伝えてくれるようになりました。

学校では、
「黒板に書かれた授業のまとめをノートに写す事がしんどい」
「連絡帳を書くのがいつも遅くなる」
「先生が怒ると自分の事でなくても固まってしまう」

スイミングやそろばんなどの習い事では、
「頑張っているのに怒られる」
「いっぱい言われて頭の中がグチャグチャになる」
「出来なくてイライラする」

息子が語る言葉で、私はやっと息子が外の世界で必死に頑張っていたことを知りました

がんばりが限界を超えて、いつの間にか楽しかった勉強も習い事もうまく回らなくなっていたのです。

外でもたくさん大変な思いをしていたのに…それなのに帰ってきてからも私は当然のように

「なんで毎日当たり前のことができないの?」
「いいから早く!」
「こんな事じゃ、○○だけ3年生になれないよ!」
「宿題ができないのなら習い事なんか辞めたらいいのに!」

もっとちゃんと頑張りなさいと、怖い顔と声で言ってしまっていたのだと気がついたのです。

息子なりの頑張りが周りから認められないまま、うまくいかない事がたくさん起こり、自信をなくす、その積み重ねが息子を動けなくしたのだと思います。

3.息子のために本当に必要なサポートとは?

発達コミュニケーション(発コミュ)との出会いは発達検査を終え、学校の先生とのやり取りも少し落ち着き始めた頃です。

学校へは行けたり行けなかったりの状況で、学習障害の検査を受けるのに1年待ちと言われている時でした。

その頃には、毎日公園でお友だちと元気に遊ぶようになっていましたが、学習面で先生に配慮してもらっても、教室で継続的に授業は出られませんでした。教室で学ぶことにはやはり疲れてしまう状態でした。

発達に凸凹のある息子に合う、学習能力の土台になるような訓練を早く始めたい、と私は書籍やネットで毎日情報を収集していました。

良いと思う民間の訓練教室を見つけ、ぜひ通わせたいと思っていましたが、息子に「公園で遊ぶ時間を1分でも減らしたくない」と言われ困っていました。

また家ではまだ少し長引く癇癪が起きる事もあり
「子どもの気持ちに寄り添う事を一番にしているのに癇癪がおさまらない」とも感じていました。

そんな時に発コミュのサイトにたどりついたのです。
近所のママさんたちとはなかなか共有が難しい、発達凸凹の子育て情報がたくさんありました

個別相談を受け、思春期発達凸凹、不登校を専門にしているトレーナーの清水畑さんから頂いたメッセージがあります。

「(これから思春期にむかう息子には)発達の特性による読み書きの苦手を無理してトレーニングする事だけでなく、もっと長期的な視点が必要」という事です。

不登校前とは違うかたちであっても、私が息子の苦手をなんとかしようと少し焦りがあった事を、清水畑さんに見抜かれていたからだと思います。

4.脳の仕組みを理解することで変わる子育ての軸

発コミュの基礎講座を受講し、脳の仕組みを理解する事で、私が出来るようになった事を2つ紹介します!

・お友だちとの大好きな公園遊びを全力で応援する事!
・子どもの感情の脳が落ち着いてからメッセージを伝える事!

親がやらせたい事をしぶしぶ子どもにやらせても脳が力を発揮しない、という事を学びました。

学習の土台になりそうだと思っていた通いの認知の訓練をあきらめましたが、実は公園遊びが息子の脳を成長させているという事を知ったのです。

「勉強しないで遊んでばっかり」でも発コミュ的には花丸なのです。脳が発達する根拠がわかればお母さんも安心できるのです。

また子どもの感情に振り回され過ぎないスキルを実践出来るようになりました。良かれと思ってやっていた対応が、これまで息子の癇癪を長引かせ苦しめていた事がわかりました

自己流の対応ではなかなかこの解決法にたどりつかなかったかもしれません。

5.不登校のイメージが変わった!新しい世界で自分らしさを実感する息子

発コミュから約1年、なんと、息子は新しい世界へ一歩踏み出しました。

とことん公園遊びに没頭した息子は、行動量が増え、脳が元気になり、学びに対してもやる気と意欲が出てきたのです!

現在小5になった息子はフリースクールでの学びを気に入り、ひとり電車で通うようになりました。

フリースクールでの学びについては、こちらの記事をご覧ください↓
ゲームとネット時間のコントロールが難しい子にしてあげられること、 それは自分の居場所探しかもしれません!

「学校の勉強はへとへとになる」と言っていた息子でしたが、自分にぴったりな学び方を見つける事が出来たのです。

フリースクールの授業は、異学年が集まる教室でノートはとらず子ども同士で教え合う授業です。

決められた解き方に縛られず、いろいろなルートから正解にたどり着く学び方をしています。

私が発コミュに出会わずに、苦手な書く事の訓練ばかりに重きを置いていたら、息子にあった学びの場にはたどりつかず、勉強への拒絶がもっと強くなっていた可能性があったかもしれません。

徒歩3分の小学校への復学だけが不登校のゴールではありませんでした。

最近になって「不登校前はどんな風に自分が感じているのかわからない事が多かった」と息子に教えてもらいました。

以前より感情や言葉が豊かになり、自分で選択して動こうとする力がついたように思います。

うまくいかない日がありながらも、今の息子からは楽しそうな雰囲気尽きないエネルギーを毎日感じます。

「今の自分が本当の自分!」と笑顔で話してくれて嬉しいです。

子どもの心の声をしっかり聞く事を大切にすることや
お母さんが学べるコミュニティで子育ての軸を持てるようになったこと
不安だらけだった母子を救ってくれました。

明るい未来しかないような気持ちにさえなれたような気がします。

今が不登校でも大丈夫です!

不登校をこれから新しい価値観と出会う大きなきっかけにしていきましょう!

執筆者:とくながともえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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