ボーリングで感情のアウトプット!不安が強い発達障害グレーゾーンの子どもが家族と一緒に感情の脳を育てる秘訣

発達障害グレーゾーンの子どもは感情の脳の発達が敏感あるいは鈍感な様子も見られます。中でも不安が強い子は感情の脳が敏感で、ありのままの自分が抑制されている状態です。今回、家族で行うボーリングで感情のアウトプットを引き出す方法をお伝えします。

1.感情の脳は2刀流⁉

突然ですが、感情の脳って2刀流なんです!

感情の脳は2刀流と言われても、「一体何を言っているのだろう?」と不思議に思いますよね…。

脳のエリアを大きく分けると8つに分類され、視覚・聴覚・記憶・理解・感情・運動・伝達・思考と分けられます。

その中でインプット担当が視覚・聴覚・記憶・理解、アウトプット担当が運動、伝達、思考となっています。

ところが感情の脳エリアだけはインプットとアウトプットの両方を担当し、8つの脳のエリアにおいては感情の脳だけが特別な存在になっています。

この感情の脳エリアでは、インプット=自分や他人の気持ちを感じる事、アウトプット=自分の気持ちを作り出す事が主な働きになっています。

たとえば、お母さんが怒っている場面を想像しましょう。

まずはインプットでは、お母さんの口調や表情から「お母さん、怒ってるな」とお母さんの気持ちを感じることをさします。

そのインプットされた情報を基に、自分が「お母さん、怖い」と考えたり、ムカッときたり、ドキドキするなどの心身の変化がアウトプット、という過程になっています。

発達障害グレーゾーンの子どもは、感情の脳が敏感あるいは鈍感な場合も見られ、人間関係を築く上で重要な社会性の発達に大いに影響します。

次に感情の脳を育てるより良い環境を考えていきましょう。


↑↑↑
学校の先生も知らない!
勉強の遅れ不安がなくなる
プレゼント中!

2.感情の脳を育てるベストな環境は家庭にあり

不安と緊張でいつもビクビクオドオド、もっとのびのび行動して欲しいのに…こんなお悩みはありませんか?

これは感情の脳のインプットが過敏でかつアウトプットが弱い状態であり、感情の脳の発達が未熟な様子を表しています。

でも、安心してください。

感情の脳は一生成長し続けるので、お家でじっくり伸ばしていけます。

感情の脳は人と接する機会が多ければ多いほど豊かに成長すると言われていますが、ここで言う人と接する機会は人数ではなく、人との接触頻度をさします。

広く浅い人間関係では感情の脳を深く使う機会は少なくなるので、しっかりと感情の脳を発達させるには1~2人の少人数とどれだけ深く関われるか?が重要になってきます。

よってまずお母さんとの関わりを基軸とし、次に家族、それから友達・先生というように広げていけばいいので、対人交流が苦手な子どもには家族の関係をいかに充実させていくか、で十分なのです。

つぎに我が家の3人の子ども達の感情の脳を分析してみます。

3.発達障害グレーゾーンの不安が強い3人の子ども達

我が家には不安の強い3人の子どもがおり、全員不登校・不登園を経験しています。

長男はHSC・吃音があり小2より不登校、次男はギフテッドで小1より不登校、3男はASD傾向が強く年少より不登園となりました。

3人に共通することは感情の脳の発達が未熟であり、そのため集団活動が苦手です。

長男は『自分の事をみんなはどう思っているのだろう』『自分の言葉や態度が相手にどう思われているのだろう』と小1の頃より思い悩んでいました。

次男は最初にコロナが流行り出した頃、『見るもの全てが不安。お母さんが死んだらどうしよう』と強い不安症状に襲われ、家から出なくなったこともありました。

3男は『人に見られたくない』『人がいるのが嫌だ』と周りからの視線を過度に気にする傾向があり、家族以外の人と会うことを拒みがちです。

3人とも目から入る情報が強すぎたり、空気を読み過ぎて不安と緊張が強く(感情のインプットが過敏)、『ありのままの自分』が過度に抑制され、ビクビクオドオドとなってしまう様子(感情のアウトプットが弱い)が伺えます。

よって、発達障害グレーゾーンの子どものビクビクオドオドした様子から子どもらしい天真爛漫さが引き出せるように、感情の脳のアウトプットの引き出し方を考えていきましょう。


↑↑↑
学校行きたくない子に
なんて声をかけますか?
不登校に迷わず対応できる
毎日の声かけ集30選‼

4.ボーリングで感情のアウトプットの鍛え方

感情の脳のトレーニングでまず大事になるのは家庭の中で親が率先してポジティブな感情を豊かに表現することです。

うれしい事や楽しい事があったら、どんなに些細な事でも『やったー』と声を出しながら、全身で喜びを表現し、「感情はこうして表に出すんだよ」と手本を見せる事が第1歩になります。

そうは言っても大人になって全身で表現するのは何だか照れくさいな、と思う方にピッタリのスポーツがあります。それはボーリングです。

ボーリングの良い点はストライクやスペアで全部倒れた時の爽快感は最高で、『よっしゃ~』『やった~』と思わず両手を上に挙げたガッツポーズやハイタッチが自然と出ていきますね。

ハイタッチの皮膚刺激を用いた感情表現は、とりわけ感情の脳を伸ばすのに最適です。

それは脳の皮膚刺激を処理する近くに感情の脳のエリアがあり、相互に密接なつながりがあるので、スキンシップを積極的に行うことで感情の脳もしっかり育ってきます。

また大声を出したり、ゲラゲラ笑うことは表現系を強くする土台になっていくので、安心できる家族の間で思う存分自己表現できることが大事ですね。

 ボーリングは屋内で行うので、天気にも左右されず、気軽に誰でも運動が出来るので本当にオススメです。

ここで注意点をお伝えします。

慣れていない幼児や小学生の子どもと行うときは、子どもレーンにしてガーターが出ないようにしましょう。

最初が肝心。最初に楽しい記憶で終わらせて、次もまたやりたい!と繋げていきたいですね。

いかがでしたか?

脳は行動や体験を通して使い方を習得していきます。

嬉しい、楽しいの体験から喜びの感情を親子で作り出し、感情のシャワーを子どもに注いであげましょう。

感情のアウトプットを引き出し、家族の楽しい思い出作りになる一石二鳥のボーリングをぜひ体験してみてくださいね。

 さぁ、みんなでレッツ、ボウリング!

執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

家族の仲を深めながら、子どもも成長するアイディア見つかります!

タイトルとURLをコピーしました