1.「明日からうちの子は登校させません!」宣言からはじまった本当のサポート
発達障害グレーゾーンの子どもが学校生活をスムーズに送るためには、学校との連携が必要ですが、学校に相談してもうまくいかない…そんなこともありますよね。
それでもママが我が子の一番の理解者になって学校の先生をリードしてほしい理由について、今回はお届けします!
私も息子のことで学校の理解を得られなかった経験はあります。くわしくはコチラの記事で↓
学校との連携がうまくいくとは限らない…発達凸凹の子の進級準備は2つの軸で!
学校にサポートをお願いするのが難しいとわかった私は1つの決断をしました。
それは息子に「学校を休ませる」という決断でした。
息子の様子を見ても、当時は精いっぱいなのがわかりました。
心を病んで、体を壊してまでがんばらせないといけない?
元気でいてくれさえすれば、いつでも、何度でも、リスタートできます。
だから息子の「心身の健康」を最優先しました。
「よし、学校は休んじゃおう!」と私が息子に明るく伝えた時、息子はとてもほっとした表情をしたのを今でも覚えています。
休んでいる間、学校以外の居場所についても息子と相談しました。
例えば、適応教室。小学生〜中学生までの子がいてそれぞれの学年の勉強に取り組むスタイル(自習に近い感じです)。
その話をした時息子は「僕はそこには行かない」ときっぱりと言いました。
その理由を息子は
「僕に自習スタイルは合わない」
「先生が「”教えてくれる”スタイルのほうがいい」こう語ってくれました。
息子は、どんな形なら自分が勉強をしやすいのか、ちゃんと理解しているんだな…と感心しました。
そこからの不登校ライフはとにかく「脳を育てる」ことに専念しました。
学校を休む!と決断しおウチ時間を「発達の時間」にすることができたおかげで、息子は元気を取り戻し、規則正しい生活を送り、勉強も少しずつスタートして自分のこれからのことを考える考え始めるようになりました。
こうして、息子は不登校時間で自信を取り戻して「がんばって行ってみる」と学校に戻って行きました。
2.不登校時間は、子どもを発達させるチャンスの時間
不登校時間は、決してネガティブな時間ではありません。
子どもを発達させるためのチャンスの時間です。
ちょっと考えてみてください。
学校に行ってはいるけれどボーッとして授業を聞いていない子と、おウチで家族とたくさん話したり興味のあることを調べたりする子と、どっちの方が脳がしっかり働いていると思いますか?
…
後者ですよね。
居場所はムリに探さなくても大丈夫です!
大切なのは「どこで過ごすか」ではなく「どう過ごすか」です。
お子さんが「行きたい!」という魅力的な場所、お子さんに合った場所があれば行ってみたらイイですし、行きたくないならおウチで元気に過ごせるようにサポートしてあげる、これが大切です。
3.発達障害グレーゾーンの子どもの学校生活をサポートするためにママに持っておいて欲しい2つのチカラ
さて、話を「学校との連携」にもどしますね。
息子が学校に復帰したので私は再び、学校との連携のために動き始めました。
ですが、当時は、まだまだ課題が山積みでした。
●スクールカウンセラーと学校との連携がチグハグ
●グレーゾーンの子の困りごとが理解されてにくいこと
●「特別扱いはできません」と言われる
こんな課題がありました。
それでも私は、定期的に学校へ足を運んでいました。
なぜなら、発コミュに出会い「子どもが伸びない対応」「子どもが伸びる対応」をわかっていたからです。
それを先生にも知ってもらいたいと思ったし、仮に、学校にすべてを理解・対応してもらえなくてもグレーゾーンの子への理解がすこしでも浸透するといいな…そんな想いもありました。
担任の先生は、息子のサポートを増やすことに後ろ向きな先生でしたが、それでも
「どうして授業で配られるプリントの整理をするのが苦手なのか」
「提出物を忘れやすいのか」
「授業を聞いていないように見えるのか」
など、丁寧に話をしていくことで息子への理解は少しずつしてくれました。
私は、学校に行っては「家では、こう対応するとけっこう集中力続きますよ」と伝えたり、WISC(発達検査)の数字を見せながら「この数字が低いってことは授業中こんな苦手さを感じるっていうことなんですよー」と伝え続けていきました。
息子が一方的に「ダメな子」として叱られる場面は減っていきました。
学校との連携のためにママに持っていてほしい2つのチカラ、それは…
1つはママが学校をリードするということです。
子どもたちが学校で誤解されたり、適切なサポートをうけることができずに辛い思いをする場面を減らすには誰よりもお子さんのことを理解しているママに橋渡しの役割を担って欲しいそう思います。
もう1つは子どもの「できる」を増やす方法をママが知っていること、です。
仮に、学校でのサポートが十分に受けられなかったとしてもおウチで発達させてあげる関わりを進めて欲しいのです。
ママが知っていれば学校に、先生に、教えてあげることもできます。
仮に子どもをとりまく環境が整わない(サポートが十分ではない)状態であったとしても、子どもが自分で乗り越えられることを増やしていくことも大切です。
それを、ママとお子さんとの関わりの中で叶えてあげられれば、きっとお子さんも自信を取り戻して次の一歩を踏み出せるはずです。
進級を控えて、ママの心配も多いかもしれませんが、今から準備しておけばいろんな作戦が考えられます。
焦らずに1つずつトライしてみましょうね。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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