元気を失った発達障害グレーっ子の意欲を回復する「ガンプラ」遊び~3つの脳の伸ばし方~

発達障害グレーゾーンの子どもに遊びながら脳の発達をグングン成長する方法を実践してみませんか?今回、ガンプラ制作によって視覚・理解・運動のそれぞれの脳を楽しみながら成長させるコツをお伝えします。

1.発達障害グレーゾーンを遊びから発達させる

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我が家には発達障害グレーゾーンの3兄弟がいます。

小5長男は吃音とHSCがあり小2の夏から2年間不登校、小4次男はギフテッドで小1の冬から1年8か月不登校、3男は自閉症スペクトラム傾向が強く年少より不登園で家庭保育となり、家で過ごす時間が大幅に増えました。

特に不登校当初、長男は学校に行きたくても行けない葛藤を抱え、抑うつ状態となっており、何か少しでも元気になれることを探していました。

当時、主人が持っていたガンプラ(ガンダムのプラモデルのこと、以下「ガンプラ」と記載)が押し入れにあり、勧めてみると目を輝かせて『やりたい!』と言い、小2の長男と小1の次男が揃ってガンプラを作りました。

長男と次男には初心者の入門用とされたガンプラを与え、3男は家庭保育になった年中の時に興味を示したので、より簡単にできるものを購入してあげました。

不登校・不登園で時間がたっぷりあった3兄弟の「お家時間」に彩りを与えてくれたのが、ガンプラだったのです。

次は脳科学の見地からガンプラで伸ばせる、子どもの「3つの力」についてご紹介します。

2.ガンプラで脳を伸ばす!「視覚」「理解」「運動」3つの力

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ガンプラでは視覚・理解・運動の3つの脳エリアを存分に使います。

🔸視覚:目でキャッチした情報を脳に取り込む

視覚は①パッと見る、②じーっと見る、③状況を見るの3つに分けられますが、ガンプラの説明書を読みながら作る過程は②のじーっと集中して見ることが必要とされます。

好きなことなら集中する息子たちは、アルファベットと数字と記号が書いてあるガンプラの説明書を集中して読み、「じーっと見る」をしっかり鍛えることができています。

視覚の脳を鍛えると物事を集中して観察したり、空間を認識する能力が高まってきます。

🔸理解:五感などの複数の情報が集まって統合され、その意味を把握する

理解の脳は見る、聞く、触る、匂い、味などの五感や覚える、体を動かすなども絡みながら「それが何なのか」が分かり、インプットした情報を「意味」にまで落とし込む部分です。

ガンプラで例えると説明書を見る目からの情報と皮膚から触覚の情報、さらにニッパーなどの道具を使って関節や手の動きを感じる感覚が集まって紐づけられ、完成形を目指した行為を正確にうまく行う時に重要な働きをします。

理解の脳はとても長いスパンで育っていき、大人になっても高度に成長する部分です。よって子どものうちは興味のある遊びを取り入れて長い目で伸ばしてあげたいですね。

🔸運動:体を使ったありとあらゆる動きのアウトプットを担当

運動は大きく2つに分類され、全身を動かす「粗大運動」と指先・目・口などを小さく動かす「微細運動」です。

行動につながる「運動の脳」が未熟だと、脳が全般的に育ちにくい傾向もあるので、アウトプット(行動)できる場面を増やしてあげることが大切です。

発達が著しい小学生くらいまでの時期は、特に体を使うことを重視したいですね。

ガンプラでは指先を使うので、微細運動を伸ばすにはもってこい。さらには両手を一緒に使う活動は右脳と左脳の連携が欠かせないので、さらに高度な動きになっていきます。

運動の脳を伸ばすには日々の活動量や運動体験を増やすことにつきるので、とにかく好きなことを思う存分させてあげましょう。

3.家族の会話でさらにワンランク上の成長をナビゲート!

我が家の不登校・不登園の3兄弟がガンプラに取り組んで良かったと思うのは、子どもに合わせて取り組むものを選べること、そしてなんと言っても、脳を「楽しく」「多角的に」育てられることです。

子ども達がガンプラで遊んでいる時に心がけていることは、できている所をしっかり認めてあげる会話です。

説明書を見て全体像をイメージしながら「ああ、そうか!」と真に理解できるまで、親は焦らず子どもがじっくり取り組めるよう見守ります。

幼児ではまだ説明書のパーツの見落としもありますが、「よ~く見てごらん。この辺はどうかな」と探しているパーツのヒントを与え、見つけるお手伝いをしています。

慣れてくると対象年齢を超える難易度の高いガンプラを選ぶことも多くなり、ニッパーやピンセットを使った緻密な作業に『難しいガンプラに挑戦して、たいしんたもんだね』と挑戦に向かう勇気を肯定します。

できている所を認めていくと、自信とやる気がどんどんつき、2時間・3時間と集中力も増し絶大なる好きのパワーを感じました。

長男と次男は完全不登校中にガンプラで培った集中力により、別室登校を開始しながら2時間の自習などをこなし、3学年分の勉強を1年で取り戻しました。

さらにガンプラで伸ばせる視覚と理解と運動の3つの脳はそれぞれがネットワークが強いのも特徴です。

「ネットワークが強い」とは「協力し合って働く機会が多いので、発達が連動しやすい」まさにガンプラ作成で3つの脳が同時に伸びていきます。

脳は楽しいことでグングン成長します。学校の勉強だけでは味わえない、楽しく脳を成長させる工夫を、各ご家庭でトライしてみてくださいね!

執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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