中学生で引きこもりになっても希望がある!引きこもり脱出に向けてママができること

中学生という多感な時期の不登校は引きこもりになりがちです。一見普通の子でも、こだわりの強さや勉強の苦手さが見られていたら注意が必要。中学1年生で不登校・引きこもりとなってしまった男の子が立ち直ることのできたお家での関わり方をお伝えします!

1.不安と希望の中学生!中学校にむけて色々準備をしていたのに…

中学生は不登校になりやすい時期であり、同時に引きこもりが起きやすい時期でもあります。元気がない、部屋にこもりっぱなしの状態になるととても心配ですよね。

引きこもりになっても、焦らず、子どもの脳に届きやすい声かけをすることで、必ず子どもは立ち直ることが出来ます。今回は、我が家での引きこもり体験談をお伝えします。

我が家のバスケ大好き・ゲーム大好きな息子は見た目はどこにでもいる中学生。中身はこだわりが強く繊細な学習障害があるパステルボーイです。

小学生の時は、休憩時間には必ず校庭に走って遊びに行く、運動大好きで無邪気で活発などこにでもいる男の子でした。

ただ、ちょっと言葉を覚えるのが遅くて、忘れ物や物を失くすことは天下一品!

「また消しゴム失くしたの~?」
「いや、僕もなんでなくなったのかわからない」

ということがしょっちゅうでした。

そんなドタバタした毎日の状況が大きく変わったのは、校舎の建て替えで校庭で遊ぶことができなくなった小学3年生から。

お友達に暴力をふるったり担任の先生に「くそばばあ」と暴言を言う等、数々のトラブルを起こし、ついに学校には行くけど教室に入れなくなってしまいました。

「どうにかしなくては!」と担任の先生やスクールカウンセラーと相談しましたが状況は変わらず。

色々調べているなかで「発達障害かも?」と思い当たることがあり、病院で診断してもらうと特性があることがわかりました。

今思えば、授業の間のわずかな休憩時間に体を動かすことは、息子がなんとか心のバランスを取ることのできる方法だったのだと思います。

それから、普通学級で過ごすのは難しいということで、特別支援学級に在籍することになりました。

息子は特別支援学級に行くことに不安だったようですが、苦手な勉強をタブレットを使って取り組んだり、勉強の合間に大好きな運動を取り入てくれたり、先生にフォローしてもらえることで、笑顔が戻ってきました。

「今日はドッチボールやったよ~!」
「バトミントンで先生に勝ったよ!」

と先生と信頼関係を築けたことで学校にもすんなり通えるようになり、なんとか落ち着きを取り戻せました。

特別支援学級の先生は、中学生になったときのことも考えて引き継ぎ書も一生懸命作成してくれました。

しかし、中学校に上がるタイミングでコロナ休校。登校リズムが崩れてしまったことに加え、中学校の特別支援学級の先生との相性が最悪で中学1年の年末から不登校になってしまったのです。

息子のことを中学校の先生にも理解してもらおうと色々と話しているうちに衝撃的な事実が発覚!

なんと、小学校の先生が一生懸命作ってくれた引き継ぎ書を見ていなかったのです。更には存在すら知りませんでした。

とてもショックでしたが、もう一度私はこっそり小学生の時の先生と連絡をとり、息子の特性について引き継ぎをしてもらうようお願いしました。

 

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2.突然倒れて始まった不登校生活…テレビを見て襲ってきた不安

改めて先生に引き継ぎをしてもらったものの、息子は中学1年生の年末にバタッと倒れるように寝込んでしまい、それから約1カ月は寝たきり状態となりました。

起きてくるのは、ご飯とトイレの時だけ。それ以外は、本当に死んだように眠り続けました。

起きた時に「体調が悪いの?」と問いかけると焦点があっていないようなもうろうとした目で「起きると目が回る」と言い、フラフラしながらベットに戻っていきました。

こんな状態になるまで頑張らせてしまったことを本当に後悔しました。

そんな時に、テレビのニュースで5080問題を特集しているのを見ました。5080問題とは、80代の親が、自宅にひきこもる50代の子どもの生活を支え、経済的にも精神的にも行き詰まってしまう状態のことを言うそうです。

その特集を見て、我が家の息子もずっと引きこもったままになったらマズいのでは⁈と感じました。

また、その後元事務次官の方が引きこもりの息子さんを殺してしまった事件もありました。

経済的に恵まれており、子育ての環境が整っていると思われる方でも息子さんを立ち直らせるのが難しいということが報道されていたのを見て、

「このままでは本当にマズい!息子のために私が立ち上がらなくては!」

と思ったのです。

3.発達科学コミュニケーションの個別相談へ

私は、小学校の頃から病院以外でもスクールカンセラーや臨床心理士の方などにいろいろ相談したりしてきました。

けれど、話をきいてくれるだけで具体的にどうすれば良くなるのか教えてくれることはなく、特性がよくなることはありませんでした。

中学生になり行き渋りが出てきてなかなか学校に通えなくなってきた頃、他の方はどうやって立ち直りをサポートしているのかなとネットサーフィンしていました。

発達障害は脳の働きが悪い所があるからと書いてある本を偶然見つけ、脳の働きをよくする方法が何かないかと更にサイト検索するとパステル総研のサイトを偶然見つけました。

そこには、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)を実践した人たちの成功体験がたくさん掲載してありました。

その成功体験の中で、不登校から立ち直り今は元気で高校生活を送っている息子さんの記事を書いていた清水畑トレーナーの記事に目が留まりました。

この記事を最初読んだときは、本当にこんなに変わるのかな?と疑いの眼差しで色々記事を読ませてもらいました。

それから一年もたたず息子が倒れてしまったため、藁をもつかむ気持ちで清水畑トレーナーの無料相談に申し込んだのです。

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4.中学生から引きこもっても大丈夫!親子のコミュニケーションで心を開く

個別相談で講座申込みをした時は、本当に息子が立ち直っていけるのかまだまだ半信半疑でした。でも、私が何か行動をしないと何も変わらない!この講座にかけてみようと勇気を振り絞りました。

講座を受けて、脳科学をベースにした子どもが素直に動いてくれる声かけ方法を学びました。

とにかく自信を失っていた息子は、問いかけにほとんど答えることなく自室に引きこもっていましたので、まずは、息子が好きなことを何でも肯定する。そこから始めました。

息子はYoutubeやゲームが好きなので、Youtubeで動画を見ているときは、

「どんな動画見てるの?」
「その動画面白いね」

などと話しかけたり、

ゲームをしているときは、

「今日は調子いいの?」
「そのゲーム面白いよね」

と声をかけました。

今までは、Youtubeやゲームをしていると「またやってる!」と怒ってばかりでしたが、子どもとコミュニケーションをとれるようになりたい!という一心でした。

そうすると一言二言返ってくるようになり、次第にコミュニケーションがとれるようになったのです。

5.引きこもりから脱出の一歩を踏めた!

息子の行動を肯定的に見れるようになるまでは、ゲームをするのは何時間までにしなさい等行動を制限する指示をしていたため、否定されていると感じ部屋にひきこもり気味でした。

発コミュを始めてからは、最初はトイレと食事のときだけ部屋から出てきていたのが、食事のときに会話するようになったり、リビングでゲームするようになったりだんだん部屋から出てくる時間が増えてきました。

また、最初は家族でも私がいるときしかリビングに出てこなかったのに、他の家族がいるときでもリビングに出てくることができるようになりました。

大好きだったバスケをやりたいけど、人に会うのが嫌でできないぐらい家の外に出ることにも抵抗がありましたが、週に何回かは外でバスケができるようになりました。

息子の変化の中で、笑顔を見られるようになったことが何より一番うれしかったです。

最近ではオンライン教材の「すらら」を始めて、学校を出席扱いにしてもらえるようにすると、好きな教科だけですが、自分から取り組めるようになりました。

まだ不安定なところもありますが、遊びやスポーツを通して回復させ、苦手な勉強をサポートしながら、今後の進路に関して子どもと一緒に相談して決めていけるようになりたいです。

学校の先生は選べないし、発達障害に対する理解を得られないこともあります。

どんな先生に当たったとしても、家庭でお母さんがフォローし子どもの脳を伸ばす声かけをしてあげれば子どもは本来の元気を取り戻すことができますよ!

ぜひ皆さんも、引きこもった中学生が「お母さんと話したいな」と思えるコミュニケーションを獲得してくださいね!

執筆者:栗山いづみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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