発達障害ASDタイプの子の小さい頃から続く癇癪。学年が上がっても落ち着かないと悩んでいませんか?発達に特性を持つ子どもが、気持ちを「怒り」以外の方法で伝える「感情コントロール力」はお母さんの3ステップサポートで身につけることができます!
1.高学年になっても落ち着かない、発達障害ASDタイプの子の癇癪に悩んでいませんか?
発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)タイプのお子さんの中には、小さい頃から癇癪を繰り返す子も多く、その様子に困っているご家庭も多いです。
「大きくなったら、癇癪が落ち着いてくるのかしら…」
小さい頃はそう思って見守ることができていても、年を重ねるごとに癇癪が強くなったり、回数や時間が増えていることはありませんか?
学年が上がっても癇癪が収まる様子がないようでしたら、お子さんもお母さんもツラいですし、発達の上でも好ましくないので、落ち着かせていきたいですね。
小さい頃から続く癇癪は、思春期になってからでも、おうちサポートで落ち着かせることができます。
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2.癇癪の正体とは?「怒り」の原因を知れば、お母さんの不安も和らぎます
発達障害ASDタイプのお子さんの「怒り」の理由をあらためて整理してみます。
具体的には、次のような理由が「怒り」の正体として、考えられます。
◆理由1:こだわりの強さ
お子さんにとって大切なこと、お子さんなりのやり方があって、それを乱されると混乱して、「そうじゃない!」と怒りを爆発させやすいです。
◆理由2:相手の気持ちを知るのが苦手
自分の気持ちや理論と違うことを言われると、理解ができずに「ジャマされた!」「文句を言われた!」と勘違いして受け止めやすいです。
認知(ものの捉え方)のズレも影響しています。
◆理由3:自分の気持ちを言葉にするのが苦手
発達障害ASDタイプのお子さんには、「怒り」やイライラの裏側にある気持ちを適切に表現するのが苦手な子が多いです。
それは、ボキャブラリーの少なさや、気持ちを言語化できないなどの理由があります。
伝える手段が見つからないから「怒り」でアピールしてくるのです。
◆理由4:不安が強い
周囲とうまくいかない、合わない環境で頑張ってきた、など、お子さんにとっては“ネガティブ”な記憶を蓄積しながら大きくなってきた可能性があります。
その積み重ねが自信喪失や不安につながり、攻撃的になりやすいのです。
「なんで怒っているんだろう?」
とわからないままだと対応に迷うことも多いですが、「怒り」の正体(理由)を知ることが、お母さんの不安や焦りを軽くする手助けになります。
3.発達障害ASDタイプの高学年男子の癇癪が激減!
「小さい頃から癇癪があるから、落ち着かせるのは大変かもしれない…」
そんな不安を乗り越え、思春期に入った高学年からでもお子さんの感情のコントロール力を伸ばしてあげた小学6年生男子のお母さんの体験談をご紹介します。
◆受講前のコメント
「家ではいつもイライラしていて、ちょっとのことで、すぐに怒りを爆発させていました。ゲーム中、口を挟むとキレる、学校や勉強の話をすると怒る。息子の感情の爆発にどう対応していいのかわかりませんでした。」
発達科学コミュニケーション(発コミュ)受講前に、そうお話しされていたお母さんですが、発コミュ講座の回数を重ねるごとにお子さんはこんな変化を見せてくれました!
◆2回目の講座のときの振り返りコメント
「イライラする様子が減りました!学校を休んだ日でもイライラせずに穏やかに過ごせるようになりました。ゲーム三昧の生活をしていた子が『そろそろやめようかな』と自分で切り替えができるようになりました。」
◆3回目の講座のときの振り返りコメント
「感情を爆発させずに“嫌だ”と言えるようになりました!学校の行事や練習に参加するのが苦手で、毎年学校を休んでいました。そんな息子が『嫌だけど、行ってみるよ』と気持ちを言えるようになり、行事練習があっても学校を休まず参加して、運動会当日も全部やりきることができました。」
◆4回目の講座のときの振り返りコメント
「苦手な勉強にも取り組み始めました!運動会に参加できたのが自信になったようで、大嫌いだった勉強もタブレット教材を自分から取り組むようになりました。以前は、わからないところがあると怒りを大爆発させていましたが、わからないところがあっても怒らずイライラせず質問してくれるようになりました。」
いかがでしょうか。小さい頃からの癇癪が、発コミュ講座を終えるころにはほとんどなくなったのです。自分の想いを「怒り」で表現することがなくなり、落ち着いて言葉で表現できるようになりました。
発コミュのテクニックを使ってお子さんの「怒り」を落ち着かせることができたこのお母さんは、どんなサポートをしたのでしょうか?
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4.癇癪を落ち着かせる、お母さんの3ステップサポートとは
このお子さんにとって一番大切だったこと。それは、
・自信の回復
・気持ちを言葉化する
という2つのことでした。
①できないことに注目しない!肯定的なコミュニケーション
②感情的な反応をしてきた時は、スルー&落ち着いたら肯定
③落ち着いた後に「気持ちを言語化」してあげる
こんなステップで発コミュを実践していただきました。
明るく、楽しく、わかりやすい会話で脳を元気にしてあげると、イライラが落ち着きやすくなります!
お母さんの声のトーンや口調がちょっとイラついているだけでも子どもの脳は「怒られている」というメッセージとしてキャッチしてしまい、お子さんの感情もネガティブになりやすいです。
不安が強い、自信がない、そんな発達障害ASDタイプの子には、安心して過ごせるポジティブなコミュニケーションが大切です!
安心できる存在がいてくれればお子さんは、落ち着いて動きやすくなります。
発達障害ASDタイプのお子さんには、
・好きなことに対する高い集中力
・論理的な思考力
・高い記憶力
などの優れたチカラを持つお子さんも数多くいます。
お母さんの関わり方で、発達障害ASDキッズの「怒り」を落ちつかせることができれば、持ち前の強みをグンと発揮しやすくなりますよ。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
癇癪から卒業する方法があります!高学年思春期キッズでも諦めないで大丈夫です。
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