発達障害・グレーゾーンの子どもの反抗期解決に必要な知識を教えます!ママが家庭でできる2つのこと

思春期の発達障害・グレーゾーンの子どもの暴言に頭を抱えていませんか?暴言は、反抗期だからと放置しないでください。長い間注意され続けてきた結果の二次障害の可能性があります!先送りにせず今すぐしてほしい、暴言の対応に必要なのはたった2つです!

1.子どもの「うるせぇ!」という暴言はママにとって大ショック

発達障害グレーゾーンの子どもが小学校高学年になって、暴言がひどくて悩んでいませんか?

お母さんが何気なく「宿題は終わった?」等と声をかけると、

「うるせー」
「黙ってろよ」
「わかってるって言ってるだろ」
「どうせやったってできないんだから、やらなくたって一緒だろ」

と、ひどい暴言が返ってくるとショックですよね‼

「小さな頃はかわいかったのに…」
「別に怒って言ったわけじゃないのに、なにその態度!」

と、お母さんもイライラしてしまうと思います。


暴言だけではなく、やる気が起きなくてダラダラ、今までやっていたこともやらなくなってきた…なんて様子だと更に要注意。

ついガミガミ言ってしまうお母さんも多いのではないでしょうか?

でも決してお母さんから強く言わないでください。発達凸凹×思春期の子どもたちにNGな対応です。

そして、お子さんの暴言を聞いて「反抗期だから?」と思って放っておくのも危険です。“反抗期によくあること”ですませないでください。

発達凸凹の子ども達の暴言は、長い間できないことや苦手なことを厳しく叱られたり注意され続けてきた結果起きている、二次障害の可能性があります!

暴言はお母さんの関わり方を変えるだけで、嘘のようにおさまっていきますよ。

2.暴言の理由~発達障害・グレーゾーンの子どもならではの背景~

発達障害・グレーゾーンの子ども達は、なぜ“暴言”を吐いてくるのでしょうか?

発達凸凹ならではの、いくつかの背景が考えられます。

♦言葉や考えをまとめることの不得意

発達の特性として、自分の考えをまとめたり、言葉や話を組み立てたりが苦手なお子さんがいます。

また、自分が感じている感情自体をうまく理解できていない場合もあります。

「悲しい」
「嫌だ」
「自分はこうしたい…」

と、心のなかでは気持ちが揺れ動いているのに、それに気づけず、うまく伝えられないと、自分の知っている言葉でなんとか相手に嫌な気持ちを表現するしかなくなってしまうのです。

「バカ!」
「うざい!」

と子どもが表現してきたとしても、本当は心の奥にもっと深い感情が隠れているかもしれないのです。

それを、言葉だけに大人側が反応してしまうと、「暴言」と捉えられてしまうのです。

♦不安の表れ

不安が強いお子さんの中には、それが暴言になってあらわれる子もいます。

子ども達は、小学校高学年になると学校生活では高学年としてのふるまいを求められます。

運動会でリーダーを務めたり、修学旅行や宿泊学習があったり、頑張ってきたお子さんは疲れがどんどんたまっていきます。

お母さんがその不安の正体に気づいていますか?

この視点がないと、お子さんの暴言に対してお母さんも感情的になってしまい、負のループに陥ってしまいがちです。

♦親子関係のこじれ

発達障害グレーゾーンの子どもたちは、どうしても「できないこと」に注目されてしまいがちです。

お母さんたちは、子どものことが心配だからこそ、ついガミガミ言ってしまうのですが…

ガミガミ口出しをすることで、親子関係がこじれてしまうことがあります。

こんな負のループが長く続けていくのは、脳の発達にとってはデメリットしかありません。

発達障害の子どもは、脳の特定の部分の成長がゆっくりです。そのゆっくりな部分も正しい対応方法がわかれば、しっかり伸ばしてあげることができます!

負のループをいつまでも続けてしまうと、脳が成長しない環境そのものを作り出していることになります。

親子関係がこじれて、二次障害として暴言が出てきているとしたら、すぐに改善したいところです。

3.今すぐしてほしい!暴言の対応で必要なことはたった2つ

“暴言”のある子どもたちに、どう対処していけばいいでしょうか?

「気持ちに気づき、考えをまとめるのが苦手だから…」といって、

本を読ませますか?
作文を書かせますか?

子どもたちの苦手をゴリゴリやって克服させるのは、リスクを伴う危険な方法です。

なぜ、危険かというと、発達障害・グレーゾーンの子どもはネガティブな記憶を忘れにくいからです。

うまくいかない体験を無理にさせて、「できなかった…」と落ち込ませてしまうと、その記憶が積み重なって様々なことにチャレンジするのを拒否するようになってしまうのです。

「うまく気持ちを伝えられた!」
「俺、頑張れた!」

そんな小さな成功体験をしっかり積ませてあげてから、外の社会に送り出すのが鉄則です!

そのためには一番信頼できる、一番小さな社会、“家庭”でのやりとりで小さな成功体験をたくさん積ませてあげましょう

家庭でお母さんができる、発達障害・グレーゾーンの子どもの“暴言”の対応で必要なことはたった2つです。

1つ目は、「苦手」に注目する子育て習慣を手放すこと。

2つ目は、「得意」を認め自信をつけさせてあげること。

お母さんがガミガミを封印し、できたことを褒めるようにすると、親子関係のこじれが解消されます。

子どものことを思ってのことですが、お母さんは子どもができていないことを、なんとかできるようにしてあげようとしてしまいがちです。

そうすると、どうしても苦手なことに注目をするので、注意したり叱る場面が多くなってしまいます。

そうではなく、当たり前でもできていることを見つけて褒めてあげてください。

お便りをカバンから出してくれたら、
「ありがとう!」

朝決まった時間に起きてきたら、
「おはよう!しっかり起きたね!」

と、何気ないことでもお母さんから認めてもらえると、思春期の発達凸凹の子どもは嬉しいものですよ!

肯定的なコミュニケーションを続けると子どもに変化がでてきます。

・親子の普通の会話が増えた
・子どもが話しかけてくるようになった
・暴言がほとんどなくなった
・家の手伝いをするようになった
・嫌がっていた宿題や勉強に取り組むようになった
・テレビやゲームをやっていても行動の切り替えができるようになった

このようにお子さんが変わると、お子さんの暴言の対応に手を焼いていたお母さんも、ストレスなく毎日のコミュニケーションをとることができるようになります。

お母さんが「問題を先送りしない!」「子どもを発達させる!」という決意を持てば、発達障害・グレーゾーンの子どもたちはグーンと変わるのです。

何度も言いますが、お子さんの暴言を、「思春期だから」、「反抗期だから」と放置しないでください!

中学に進学すると、素直さと行動力がとても大切になります。中学校生活では、自主性や主体性が求められるからです。

中学でいろんな先生の話を聞いたり、その指示を把握して行動に移すには「人の話を聞いて動く」という脳のパイプをしっかり育てておく必要があります。

「素直に聞く→行動する」この積み重ねが、子どもの行動力をUPさせます。

そのためにも、親子のコミュニケーションの改善は、先送りにせず、今すぐ着手してもらいたいのです。

お母さんのマインドが変わることで子どもの行動が変わり、それを重ねていくことでお子さんの未来さえも明るくすることができるのです。

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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