1.発達障がいグレーゾーンの子どもに合わない対応、いつまで続けますか?
勉強をなかなかしない我が子についイライラして
「勉強しなくて大丈夫?」
「何度言ったらわかるの!」
とガミガミ言っていませんか?
“子どもが勉強しない”は、お母さんの永遠の困りごとだと思います。
しかし、お母さんが強制したり、焦って指示を出したりしても、その思いは伝わってないどころか、ますます行動に移せない原因になっているかもしれません。
また、お母さんが目先の結果だけを見てしまって勉強だけを強要することで、子どものできることを見逃したり、この先のやる気をなくしたり、という悪循環が生じる可能性もあるのです。
いつまでも、効果がない対応を繰り返すのではなく、お母さんが自分の子どもに合った対応を身につけていきましょう!
2.非常識?勉強をやる気にさせる我が家のマル秘テクニック
ADHDタイプの我が家の息子が受験生のときのエピソードをご紹介します。
受験直前であるにも関わらず、息子は30分ほど勉強をして嫌になり、「みんながやっている大掃除の方が楽しそうだな」と勉強を放棄して、窓拭きに参加してきたことがありました。
窓拭きが終わったら、今度はなんと「俺、映画に行ってくる。」と嬉しそうに出掛けて行ってしまったのです…。
常識的なお母さんであれば「受験生なのに、何考えてるの?」と思って、出かけようとするのを止めるかもしれません。
しかし、我が家ではこれをOKとしました。
なぜなら、映画というご褒美を勉強する前に先にあげることで、息子の勉強に対するやる気がアップすることがわかっていたからです。
私は「いいよ、映画に行っておいでよ。」とご褒美を許容した上で「じゃあ、勉強はいつする?」と聞きました。
息子は「帰ってきたら。」と答えました。
そして帰宅したら、息子は約束通りリビングのテーブルで勉強を始めていました!
こんなふうに最初にご褒美をあげるやり方は、今までの子育ての常識から考えたら「非常識」かもしれません。
しかし、私は試行錯誤しながら息子と日々接する中で、この方法が我が家には合っていることに気づいたのです。
発達障がいグレーゾーンの子育ては、時に常識的でないやり方が効果がある場合があります。
お母さんが自分のお子さんに合った「上手な子育て」を身につけて対応をすると、子どもが勉強にもサクッと取り組んでくれるようになり、将来の見通しも明るくなりますよ。
では、「上手な子育て」とは、どうやったら身につくのでしょうか?
3.お母さんに必要なのは、エラーしないことではなく考え続ける力
発達障がいグレーゾーンの子どもの子育てが「上手になる」とはどういうことでしょう?
ただ一方的に知識を聞いて「ふむふむ、なるほど、そうすればうまくいくんだ」と思っているだけでなく、学んだことを「うちの子だったら…」の視点で実践することです。
当然、うまくいくこともあれば、いかないこともある、それでいいのです。
発達と脳科学の知識を元に、トライ&エラーを繰り返すと徐々に子育て上手になり、子どもの行動力もグングン伸びてきます。
すると「誰かに相談する」というステージから、困りごとの対応をお母さんが「自分で考える」ステージに上がります。
お母さんは我が子に合った声かけや対応ができ、発達障がいグレーゾーンの子どもも自分で考えて行動できるようになるのです。
そうなると今よりも断然、子育てが楽しくなってきます!
お母さんがトライ&エラーを繰り返すから、我が子に合った対応を編み出すことができるのです。
エラーしないように、ではありません。エラーしてもいいから考えるチカラを持ち続けることが大切です。
子どもたちの成長のステージが変われば困りごとも変わりますし、その度に私達母親は対応を考えていかなければなりません。
だからこそ「考え続けられるチカラ」が発達障がい・グレーゾーンの子育てには必要なのです。
どんなふうに育ってほしいのか、そのためにどんなことをするのか、我が子に合った対応とは、と考え続けられる子育て上手なお母さんになりませんか?
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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
思春期の子どもをやる気にさせる!お母さんが簡単にできるマル秘テクニック教えます。