1.中学校の三者面談で先生の話をそのまま受け止めなくていい理由
中学校に入ると、1学期と2学期に三者面談があります。
中学3年生になると進路相談も始まり、先生と話をする機会がさらに増えていきます。
「今回は先生から何を言われるんだろう…」
「提出物や授業態度について注意されるかもしれない…」
「まだ子どもと話せていない進路のことを聞かれるかな…」
そんな不安を抱えながら三者面談に向かうお母さんも少なくありません。

ですが、三者面談で先生から伝えられる内容を、そのまま「子どもの評価」と受け止める必要はありません。
先生の言葉は子どもの未来を考え、成長を支えるヒントと受け取ることもできるのです。
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2.先生からの指摘は子どもの評価ではなく困りごとのサイン
三者面談で先生から伝えられる内容は、子どもの評価ではありません。
三者面談は学校生活の中で、子どもがどんな場面で困っているのかを知るための大切な時間です。
ですが、先生から伝えられるのは
- 授業を聞いていません
- 宿題を提出しません
- 学校を休みがちです
という「結果」であることがほとんどです。
だから、お母さんは
・「やる気がない」
・「もっと頑張ればいい」
と受け止めてしまいやすくなります。

ですが、発達特性のある子どもの場合、
その行動は子どもが困っていることを知らせるサインであることが少なくありません。
なぜなら中学校では
自分で考えて行動する場面が増え
発達特性のある子どもの困りごとが表れやすくなるからです。
学校生活で失敗やストレスが続くと、子どもの脳は自分を守る防衛モードに入り
「やらない」のではなく「動けない」状態になります。
その結果
・授業を聞けない
・宿題に取りかかれない
・学校へ行くことがつらい
といった、面談で伝えられる子どもの行動に繋がります。
このように
先生から伝えられるのは
子どもの評価ではなく困りごとのサインとして捉えられるのです。
3.先生の言葉に振り回されていた私が気づいたこと
発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)に出会う前。
発達障害グレーゾーンの息子の中学校の三者面談で、先生からこんな話をされました。
「授業聞いてないです。」
「宿題出しません。」
「友達としょっちゅう喧嘩してます。」
「授業に遅れてきます。」
そんな学校での様子を聞きながら、ふと隣を見ると……
息子は居眠りしていました(笑)
私はその場で思わず、グーでゲンコツ。
今思えば、「先生にこんなことを言われているのに!」という焦りや恥ずかしさでいっぱいだったのだと思います。
また、パステルジャンプの仲間のお母さんからは、こんなお話を聞いたこともあります。
先生から、
「授業を聞かない、反抗するのはお子さんの自覚の問題なので、三者面談の場で『ちゃんとやります』と言わせましょう。」
「授業中に机に伏せていると他の生徒に良くないので、伏せる前に手を挙げて『しんどいです』と言ってから伏せるように約束してもらいましょう。」
と提案されたそうです。
言うだけでいいならできるだろう… これができたらクラスの迷惑にはならないよね… とお母さんは思いながら、迎えた後日の三者面談。
うつむきながらもお子さんはその通りに言うことはできたそうですが、
その結果は、学校のことがさらに苦手になってしまいました。
ママが学校の先生に言われたことに不安になる気持ちは、本当によく分かります。
先生は毎日子どもたちを見てくださっている存在です。
だからこそ、その言葉には大きな影響力があります。

でも、発コミュを学んで私の見方は変わりました。
私が一番変わったのは先生からの言葉の受け取り方でした。
以前の私は、先生から伝えられる学校での様子を「息子の問題」として聞いていました。
だから、「どうしてできないの?」「ちゃんとしなさい」と、行動を変えようとしていたのです。
けれど、先生が伝えてくださっていたのは、息子を評価する言葉ではありませんでした。
学校生活の中で、息子が困っていた姿だったのです。
そう気づいてからは、
「どうしてこの行動が起きているんだろう。」
という視点で先生の話を聞けるようになりました。
三者面談が、子どもを責める時間でもお母さんが責任を感じる時間でもなく、
子どもの困りごとを知り、これからの関わりを考える時間なのだと思えるようになったのです。
4.三者面談は子どもの未来を一緒に考える時間
先生から学校での様子を聞くと、不安になったり、「何とかしなくては」と焦ったりすることもあるでしょう。
ですが、三者面談で大切なのは、先生から伝えられた行動だけを見ることではなく、
「子どもは学校でどんな場面で困っているのだろう。」
という視点で受け止めることです。
先生の言葉を子どもを理解するヒントとして受け止められると、
次に見えてくるのが我が子の発達課題です。
子どもの特性に合わない関わりは、かえって負担になってしまうこともあります。
だからこそ、どのあたりに発達課題があるのかを理解した上で、
学校から提案された対応が我が子に合っているかを考えてみてください。
子どもが傷つく経験を重ねるだけでは、脳は安心して力を発揮しにくくなってしまいます。
発達課題については、書籍などで調べることもできますし、
パステルジャンプでも、同じような経験をしたママたちが子どもの困りごとの背景や関わり方を紹介しています。

お母さんが子どもの発達課題を理解し、先生と一緒に子どもの未来を考えていくことは、
親子の信頼関係を育み、学校との連携にもつながります。
三者面談は、子どもの欠点を探す時間ではありません。
学校生活で見えてきた困りごとを、子どもを理解するきっかけとして受け止めながら、
実りある三者面談にしていきましょう。
「それならやってもいいよ!」
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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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