小学校高学年の不登校を予防しよう!中学入学前にネガティブ記憶をため込むグレーゾーンキッズにしたいこと

小学校高学年の時期は、思春期・反抗期と重なるので、登校しぶりはかなり手強い!それは発達障害・グレーゾーンの子の記憶の特性が関係しています。中学入学前にこじらせないために、絶対に外せない「2つ」のことお伝えします!
 

1.なぜ、登校しぶりが起こるのか?

新学期がはじまって、学校に行くのを憂鬱そうにしているお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、中学校入学間近の高学年キッズの登校しぶり対応でこれだけは知っておいて頂きたい!というポイントについてお話します。

まず「なぜ、登校しぶりは起こるのか?」ということについて「記憶の特性」の観点からお話したいと思います。

人間の脳はもともとネガティブな記憶を蓄積しやすい記憶特性があります。これは、自分の身を守るための本能的な機能の一つです。

「登校しぶり」が起きる子どもの脳の中では、 「学校へ行く」=「嫌なこと」というネガティブな記憶が積み重なってきています。

繰り返されると、その「行動」と「記憶」は強化されるのが記憶のメカニズムです。

発達の凸凹がある子どもで学校での集団行動、人間関係、学習などに課題がある場合、先生から叱られることが多かったり、学校から連絡を受けたお母さんからもさらに叱られる…という経験を重ねていることがあります。

ネガティブな記憶は、より優先的に記憶の中に収納されてしまいやすくなる特性があります。

こういった「学校に行く」という行動にくっついているネガティブな記憶が、「学校に行きたくない…」という登校しぶりに繋がっている場合が多いのです。

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2.中学での不登校を防ぎたい!小学校高学年の時期

小学校高学年の子どもは、「ネガティブな記憶」を長年貯め続けてきている状態。実際にお子さんの学年が上がるほど「前、できていてたこともやらなくなってきたんです。」というお母さんからのご相談も増えてます。

これはネガティブな記憶の蓄積によってお子さんが身動きが取れなくなってきている証拠です。

そして、思春期・反抗期という時期と重なることもあり高学年のグレーゾーンの子の登校しぶりの対応は少し手強いです。

そのまま放置してしまうと中学に入って本格的な不登校になってしまうかも!

だからこそ登校しぶりをこじらせないお母さんの対応方法が大切になるのです!

学校での対応もお願いしたいですが、それよりももっと大切なのがお母さんのお家での対応になります。

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3.グレーゾーンの子の登校しぶりの対応で必要な2つのこと

小学校高学年の発達障害・グレーゾーンのお子さんが登校しぶりをしているとき、お母さんの対応で必要なことはたった「2つ」です!

◆1つ目は、子どもの「苦手」に注目するママの子育て習慣を手放すこと。

子どもたちのエネルギーが落ちている時に「あれしろ」「これしろ」はNGです!

もう少しで中学生なのに!と焦る気持ちはわかりますが、子どもの苦手ではなく、当たり前のことを肯定していきましょう。 そのコツは「当たり前のこと」を褒めること。

・朝、起きてきた
・ご飯を食べた
・脱いだ服を片づけた
・使った物を片づけた
・お風呂に入った
・歯を磨いた
こういった「当たり前のこと」にしっかり声をかけてあげてくださいね。

◆2つ目は、子どもの得意を認め、自信をつけさせてあげること。

発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、残念ながら学校や外の世界で失敗を重ねたり、怒られたり、不安を感じたりして自信を失う機会が多いですよね。

自信が満ちてこない子に「学校で頑張れ!」というのは実はとても負担が大きいのです。だから、頑張るエネルギーを貯めるために自信を持たせてあげましょう

お母さんがこの2つの対応を手にしたら、お子さんがどう変わったかというと…

●友達とのコミュニケーションが良好になった!

●宿題を自主的にやるようになった !

●学校の係の仕事を積極的にやるようになった!

●苦手だった行事に参加できるようになった!

こんな風にお子さんは大変身! 「学校が嫌だ!」ということがなくなり、学校生活を楽しめるようになっています。中学校を楽しみにできるようにして行きたいですね!

子どもの行動とその時に起きた感情はセットで記憶されていきます。

子どもの行動を肯定する「ポジティブなコミュニケーション」をとることで、子どもの自信を回復させていきましょうね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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