1.暇な時間にすぐテレビや動画を観る子どもにイライラ
我が家でもよくあることなんですが、気づけばテレビがついている!ということ、ありませんか?
今は、テレビでYouTubeや映画・アニメなどたくさんの動画が観れてしまう時代です。
暇な時間でなくても、テレビをつければ楽しいことをやっているので、テレビをつけてしまう子どもの気持ちはわからなくもないですが…
「またテレビ!?」とついイラっとしているお母さんも多いのではないでしょうか。
さあ、いま、まさに子どもがテレビをつけましたよ~という状況です。どう声をかけますか?
今までの私はというと…
「あーーー!またテレビつけてる!!」
「やることやったの?」
「ほんとにいつもいつも!」
「いい加減にしてよね!」
などと言っていました。
何度言ってもやることもやらずに、ぼーっとテレビを観ていたり、大笑いしたりしていては、イライラしてしまうのも無理ありませんよね。
子どもにイライラして、怒りおさまらない。イライラオーラ満載の私でした…私みたいなママさん、きっと多いですよね。
でも、
「またテレビつけてーーー!」
「やることやったの?!」
「消しなさいよ!」
この声かけでは子どもの行動は変わりません。
2.なぜテレビをつけてしまうのか?
では、なぜ子どもはテレビを付けてしまうのでしょうか?
暇な時間だから?癖になっている可能性は?など、状況は様々です。
観たいテレビがあるのかもしれませんし、録画した番組が溜まっているのかもしれません。
どうしてお母さんが何度注意しても、テレビをやめることができないのでしょうか。
実は、お母さんのイライラオーラ満載の声かけは、子どもの脳に届いていないのです!
でも、そんな子どもに気づかずにお母さんは注意し続ける…子どもが気づいたときには、お母さんの怒りは頂点!
このような対応ばかりでは、脳が発達せず、ネガティブな記憶ばかりが蓄積されてしまいます。
お母さん=うるさい!うざい!になってしまいますよね。
お母さんはいつも怒っている⇒テレビをつけてお母さんの声をシャットアウト⇒お母さんはまた怒る。
という余計にやめられなくなる悪循環になってしまうのです。
3.スムーズにテレビや動画がやめられるマル秘テク
では、どうすればよいのでしょうか?
まず、本当に暇な時間なのかそうでないのか、子どもがテレビを観るときの状況を把握しましょう。
お母さんも一呼吸おいてください(笑)
それから、子どもに話しかけてください。
「何観るの?」と興味を示す声かけをします。必ず子どものそばで声をかけましょう!
そうして、
・何を観るのか、観たいのか。
・それは録画なのか、リアルタイムなのか?
・やること(宿題や習い事や、スポーツの準備、明日の準備など)はやったのかどうか?
などを、ニコニコ笑顔で、穏やかに聞いてみてほしいのです!
状況を把握した後で、代用できるシチュエーションに導いたり、お手伝いをお願いしたりするのはどうでしょうか。
興味を持ってコミュニケーションを積極的に取るのがポイントです!
もし宿題などすでに終わっているようであれば、
「そうしたら、〇〇(お子さんの名前)それ1つ観たら、宿題、持ってきて見せてくれる?」
「お手伝いをお願いしたいんだけど、それ観てからでいいからお願いできるかな?」
「ねえねえ、それ観たらさ~これやってみてくれる?」
またテレビをつけようとしたら、
「もうご飯だから、ご飯遅くなっちゃうから食べようか♪」
などと、今やることをアナウンスしてみてください。
時計が読めれば、「今何時だろう?」と聞いて、教えてもらうのもいいですね。
時間を確認したら、このあとどうしたらいいのかアナウンスしましょう!
子どもも、今何をやる時間なのかが意識ができて、他の行動へ移りやすくなります。
まずはママの声かけで、今何をする時間なのか?他にやることはなかったか?を気づけるよう促していきましょう!繰り返すうちに習慣になっていきますよ♪
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)