1.友達との会話が苦手なお子さんの様子、気になっていませんか?
今回は、思春期に増えるお悩みの一つ
お友達との会話が苦手
ということについてお話しようと思います。
行事も多く疲れがたまっているこの時期は、お友だちとうまくいかず学校に行きたがらない様子がある、家での会話がうまく噛み合ってないことに違和感を覚えるなど、そんな子どもたちが増える時期です。
もし、お子さんにこんな様子があれば、冬休み前の今が肝心!
友だち関係をこじらせてしまったり、集団でうまくいかないという不安な気持ちを抱えたまま、冬休みに入ってしまうと休み明けの新学期、行きしぶりにつながるケースが多いからです。
「うまくいかなかった」というネガティブな思いを抱えさせたまま、長期休みに突入しないようにしましょう!
2.コミュニケーション力は集団で磨かれるとは限らない!
コミュニケーションって、集団生活でたくさん経験を積めば上手になる!磨かれる!って思っていませんか?
実は、そうではないんです!
会話が苦手な子は、学校などの集団では失敗体験を積みやすいのです。
学校で集団やグループに入っても、話題を合わせたり、会話のキャッチボールが苦手なので、自分の言いたいことを一方的に話してしまって周りにひかれてしまうことがあります。
また、比喩・皮肉が理解できずに文字通りに受け止めやすい子は、会話の中で誤解や、すれ違いが生まれやすくなります。
「あれ、会話がうまく通じてない?」
「なんで、みんな引いちゃうの?」
「みんなの考えてることがよくわからない…」
などと納得のいかないまま、悩んでしまう。
そして、会話に入れば入るほど、うまくいかないという失敗体験を繰り返してしまうのでコミュニケーション恐怖症になってしまうんです。
これが会話が苦手な子が、学校という集団ではコミュニケーション力をUPさせることが難しい理由です。
では、どうするのか?について、次にご紹介しますね!
3.肯定&「感情ラベル」を貼る作戦で会話の成功体験を授ける!
会話が苦手な子が、コミュニケーションが上手になる方法。それは、一番安心できて、一番話せる存在の「お母さん」との会話でたくさんの
「わかってもらえた!」
「うまく伝えられた!」
「話を理解してくれた!」
の体験を「お家」で積むことが大切なんです。
あれ、ちょっとお友だち付き合いにつまづいている?そう感じたら、すぐにお子さんとの接し方を変えるべきです!
冬休みを迎える前にコミュニケーションが苦手で不安な気持ちがあるお子さんとの会話のコツを知って苦手さをなくしてあげましょう。
そうすれば、3学期を不安なく迎えることができます。
そのためには、まずお家の中で「成功体験を作る」ことがポイントになります!
少しでもできていることに声をかけていき、褒める量を増やすこと。
また「自分の気持ちや相手の感情を読み取る」ということが苦手な凸凹の子には「気持ち」を教えていくことも役立ちます。
例えば、お母さんの気持ちに、嬉しい、悲しい、ムカつく、楽しい、など感情のラベルをペタッと貼り付けて会話に入れてみてください。
「〇〇してくれたんだね、お母さんすごく嬉しいな」
「そんなこと言われたら、お母さんちょっと腹が立つなあ」
と、子どもが言った言葉に対して、お母さんはこんな気持ちなんだよ=相手はこんな気持ちになるということを会話の中で教えていくのです。
このような体験を家で積むと、学校の先生や、友だちとの関係の中で「応用」できるようになっていきます。
冬休み前にコミュニケーション力をUPして、明るい気持ちで新学期を迎えさせてあげましょう!
執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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