学校に行かないのは単なる選択肢!元教師に聞いたホームスクーラー支援充実のニュージーランド不登校事情

家庭で過ごす積極的な不登校児童「ホームスクーラー」を国で認め、子どもたちへの学びの支援が充実している国の一つ、ニュージーランド。現地で実際に感じた元教師の視点で、日本の学校教育の中で今できることと今後の展望についてお聞きしました!

1.欧米の多くの国で認められている選択肢の一つ、ホームスクーラーとは

パステルジャンプSchool「11月 大人の社会科見学」

元公立中学校教師で現在はフリースクールTaoHausを運営されている信田雄一郎さんへのインタビューレポート第4弾はニュージーランドの不登校事情をテーマにお伝えします。

「ホームスクーラー」とは、ホームスクーリングで学ぶ子どものことを言います。
ホームスクーリングとは、学校に行かず(時には学校に通いながら)家庭で学習するスタイルです。

アメリカやイギリス、カナダなど、欧米の多くの国ではホームスクーリングは制度化されており、ホームスクーリングで学んでいる子どもは少なくありません。

一方、日本では制度として認められていません。積極的な不登校としての「ホームスクール」がここ数年で認知されてきてはいますが、まだまだ認知度が低いというのが現状です。

今回信田さんがお話しくださったニュージーランドはホームスクーリングを認めている国の一つです。

ニュージーランドは学校に行かない子はもちろんいるけれど、それは「学校に行けないから」やむをえず家で過ごすというものではないのです!

・「家の方が合ってるから 僕は家でやります」というスタンス
・学校に行く選択と家で学ぶ選択が同等の扱いで選択肢の1つでしかない

それが叶う背景にはホームスクーラー向けの国の支援が充実しているから。

では、実際どんな支援があるのでしょう。

2.不登校児童が増えてもなぜ変わらない?日本の教育

ニュージーランドでは、ホームスクーリングしているご家庭向けに

・ホームスクーラー用の教材が送られてくる
・ホームスクーラー用に「サッカーの授業を●▲公園でやってるよ!きてね!」といった連絡がくる

そんなカリキュラムがあるそうです。

一例をうかがっただけでも、日本との支援の充実の差を感じますよね。

学校に行くか行かないか。子どもとママが「選択」しているんです。

だから子どもたちも「学校に行けなくて、僕はだめだ…」と自信を失う必要がないのです。

現在のニュージーランドはこのようにホームスクーラーに対し支援が行われ、市民権を得ている様子ですが、昔からこうだったわけではありません。

それなら不登校児童が増え続けている日本の教育はいつ変わるの?

これ、気になるところではないでしょうか?

そこで、私は思い切って、信田さんに質問しました!


▲中央が信田さん、左が清水畑、右がリサーチャーのおおたさんです

ーーー清水畑

世界の教育がこうやって変わっていくのを見れば、日本の教育も変わった方がいいのでは…という話もでてきてよさそうなものですが、日本の教育が変わるには時間がかかる印象があります。

教育現場にいた信田さんからご覧になってその理由はどの辺にありそうですか?

ーーー信田さん

ニュージーランドも30~40年くらい前は日本みたいな教育だったんです。

だけど「このままじゃまずいよね」と気づいて、変えた。

変えると混乱するんです。

じゃあその混乱した状態が3年~5年経ってもずっとつづくのかというとだんだん馴染んでくるのです。

だけど、日本はその「混乱」を受け入れられなくてなかなか変えられない。

強烈なリーダーシップを持った人がグッと変えないと変わらないのかもしれません。

だから、国全体では、まだ変わらないから学校単位で変えていこうね、という動きをしている私立学校とかはあります。

私も、教員をしていたころ、市単位、学校単位で、なんとか変えようと思ったけれど
それでもやはり難しいと感じました。

だから、僕は、フリースクールを作りました。

今の日本の教育の現状を考えると
「スモールに変えていく」
これが
今やれることだと感じました。

スモールに新しい価値観を浸透させる

そんな動きをTao Hausの活動を通じて今やっています。

…と信田さんはお話しくださいました。

この信田さんのお話を聞いて、私は自分が発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)のトレーナーを目指し始めた時のことを思い出しました。

「発達に凸凹のある子たちが 学校で傷つかなくていいように
私は、学校という場所に発コミュを浸透させたいんです!」

と鼻息荒く(笑)
発コミュ創始者の吉野さんに訴えていたんです。

その時、吉野さんが

「学校は…変えようと思っても なかなか難しいんだよね…」

と悲しげな表情で答えたのを私はいまでも覚えています。

そう、それくらい、日本の学校教育を変えるのは難易度が高い

だけど、凸凹キッズの未来を諦めることができなかった。

だから、本当に、スモールに家から日本の発達支援を変えるということを私たちは地道にやっています。

3.ママと子ども、スモールな変化から始めればいつかビッグな変化に!

そういわれたって、やっぱり不登校になってしまったら将来どうなるのか不安…と思われるお母さん、
“学校に行かないと、ちゃんとした大人になれない”という思い込み、ありませんか?

学校に行かなくても活躍できる未来があること、先輩たちの活躍のエピソード、学校以外の居場所…
私はそういった情報をお伝えすることで、お母さんの不安を減らすお手伝いをしています。

お子さんが不登校になり、将来が不安になって口うるさくいってしまうお母さん、まずはコミュニケーションを改善することからはじめてみましょう!

家でゲームやYouTubeばかりのお子さんに、つい言ってしまうガミガミや小言は封印

「そのキャラクターかっこいいね」
「今はどんな動画が人気なの?」
「へー、そうなんだ」
「それ、面白いね~。お母さんもやってみようかな」

と、肯定的なリアクションをして子どもをまるごと受けとめてあげましょう!

子どもは、どんな自分も肯定し、受けとめてくれる存在があるからこそ、自信を持って自分の人生を歩むことができるのです。

学校に行かない選択をしても親子で、堂々と、人生を歩もう!
学校が合わない凸凹キッズの一番の理解者となり、子どもを伸ばすことを楽しもう!
新しい子育て、新しい生き方を堂々と選択してほしい!

学校に行かないことが選択肢の1つになる時代を、作りたい!

日本ではまだまだ我が子が不登校であることや、ホームスクーラーと名乗ることが難しい現状がありますよね。

学校に行かない選択をすることは

マイナーなことでもネガティブなことでもなく

1つの選択肢なんだよという時代にしたいと私は思っています。

今はまだ「スモール」かもしれないけれど

ママと子どもが変わったよ!という証明がたくさん集まって
世の中を動かす力になっていきたい、そんな想いで日々活動しています。

日本の教育はすぐに変えることは難しい…
ですが、ママとお子さんのコミュニケーションは今すぐに変えることができますよ!
ぜひ、一緒に変えていきましょう!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

不登校、発達凸凹子育ての不安が軽くなる情報もお伝えしています
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