1.夏休み前に親子関係を改善しておくことがカギ!
お子さんがもうすぐ夏休みというご家庭も多いと思います。
長期休みに入ると、子どもと一緒に過ごす時間が長くなりますよね。
高学年グレーゾーンのお子さんの場合、いろいろとガミガミ言ってしまったり、叱ったりして親子バトルになりがちだと思います。
我が家も長期休暇に入ると、発達障害グレーゾーンの息子に口うるさく注意したり、叱ったり親子バトルが絶えませんでした。
「早く起きて!」
「テレビばっかり見ない!」
「宿題やったの!」
「早く○○しなさい!」
など子どもを見れば、指示をしていました。
でも、子どもは動くどころか
「うるさいな!」
「あー、わかってる!」」
「はい、はい」
など逆ギレや癇癪、イライラ…。
小さいころや低学年までは、こんなに反抗的でなかったのに高学年になって扱いづらい!
息子の反抗的な態度にどうしてもイライラしてしまい、いつも以上に叱っていました。
「早く学校始まらないかな…」と願ってばかりの長期休みを過ごしていたのです。
この状態、夏休みに入る前に、お母さんの声がお子さんに届きやすいように親子関係を改善しておくと、防ぐことができます。
夏休み前の今が肝心!お子さんとの接し方を見直して、穏やかに会話できる夏休みを手に入れましょう!
2.悪循環に陥りやすい高学年グレーゾーンの子どもとの親子関係
子どもが高学年になると…
・想いや感情を表に出さなくなる
・感情の起伏が激しくなり、不機嫌、無表情になる
・イライラしてお母さんに当たる、暴言を吐く
など、感情の不安定さが態度に出てきます。
今まで通りになにかをさせようと思ったり、指示したりとお母さんの思い通りに動いてもらおうと思っても難しいのです。
またグレーゾーンの子どもの場合、思春期の苛立ちに元々持っている発達の特性が絡むことで、感情のコントロールをするのが余計に難しくなります。
毎日、お母さんが叱ってばかりいると
「また叱られる」
「話したくないな」
「めんどくさいな」
などネガティブな感情ばかりが蓄積されます。
脳にネガティブな感情が蓄積されると、行動力が低下するので子どもはますます動かなくなってしまいます。
夏休みにこの悪循環を悪化させないために、今から2週間チャレンジしてもらいたい対応をお伝えします!
3.親子バトルをなくして、子どもに自信を授ける夏休みにしよう!
夏休みに入るまで、お母さんにはお子さんを「褒める」「肯定する」ことを徹底して過ごしてみて欲しいと思います。
いつもだったら注意をしてしまう「できていないこと」はスルーして、「できていること」だけに注目してみてください。
「褒める」「肯定する」と言われても、うまくできない、よくわからないという方は
「歯を磨くんだね」
「着替えるんだね」
「お風呂入るんだね」
当たり前のことでもやろうとしている行動をそのまま言葉にして伝えてあげる、こんなところからのスタートでいいのです!
また、子どもがやっていることに興味関心を示してあげるのも効果的です。
「どんなゲームしてるの?」
「おもしろそうだね」
「知らなかったなぁ~」
など、声をかけてあげてください。
子どもの興味に寄り添ってあげることで、信頼関係も築けます。
グレーゾーンの子どもたちは、褒めてもらい・肯定されることで、自分を認めてもらえている、自分の行動には意味があると感じて、自信をつけていくことができます。
自信がつくと行動力もアップ!お母さんの言葉にも耳を傾けられるようになっていきます。
親子できちんと会話ができる関係性がつくられ、お母さんがお子さんに話しかけてもスムーズに会話が進み、親子バトルにはなりません。
お母さんの視点を変えて、夏休みに入るまで「褒める」「肯定する」ことを徹底してやってみてください。
そうすれば、親子バトルにならない楽しい夏休みを過ごせるだけでなく、新学期を前向きにスタートする力を授けてあげることができるのです。
執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)