繊細すぎるHSCの女の子が夏休み明け不登校を乗り越えるには?おウチでの声かけオススメ褒めワード!

繊細すぎるHSCの女の子の不登校や行きしぶりには、自信をつけてあげる言葉に工夫が必要です。学校に緊張している女の子の心をほぐして気持ちを温かくすることのできる褒め言葉をお伝えします!これで夏休み明けの不登校を乗り越える力がつきますよ。

1.HSCの女の子が不登校や学校嫌いを乗り越えるには

夏休みも半分を過ぎましたね!

お休み中みはお子さんはたくさん楽しく過ごせましたか?

「学校の休みは良かったな〜。新学期、学校行きたくないな…」とつぶやいている様子はないですか?

または、もうすでに不登校になっていたのだけど「新学期こそは頑張って行く!」と緊張を募らせている子はいませんか?

そんな様子を見ていると、お母さんはだんだん心配になってきますよね。

学校が苦手と感じるお子さんの中には、発達障害の特性があったり、Highly Sensitive Child(HSC)という人一倍敏感な子と呼ばれる子ども達がいます。

今回は、HSC・人一倍敏感な女の子が学校を苦手と感じる理由や、お母さんにしかできないHSCの女の子の不登校や学校への苦手感の乗り越え方をお伝えします。

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2.夏休み明けの学校に向けて張り切りすぎていませんか?

我が家にも、人一倍敏感だなぁと思うHSC傾向のある娘がいます。

小学5年生の頃の夏休み明け前のエピソードです。

お友達関係が複雑になってきたり、勉強が難しくなってきたり、高学年として落ち着いた行動を求められたりするお年頃でした。

我が家にはその2年前に不登校になったお兄ちゃんの影響もあり、娘は何度か行きしぶりをしたり、体調を崩してしまい何日も長期間休むことが時々ありましたが、その都度娘と対話を重ね登校していました。

そんな娘の夏休み、娘はどう過ごしていたかと言うと、好きなことを思う存分やっていました!

海へ行ってはしゃいだり、バーベキューしたり、バドミントンをしたり。お家では、iPadのアプリで物語を作ったり、YouTubeを見たり、TikTokを見て踊ったり。

そのときの表情は、とても穏やかで純粋で見ているこちらもホッとできたお休み期間でした。

そんな心のリフレッシュができていた夏休みで、微笑ましく感じていたものの、私の中にフッと心配のタネがちらついてしまいました。

2学期の学校生活が心配になってきてしまったのです。

学校からの宿題も少なくほとんど勉強することなく休みが過ぎていき…
2学期に入ったらしんどくなってしまうのではないかな?

大幅に生活リズムが崩れていたわけでないけれど、だんだん寝るのが遅くなってきて…
2学期から朝起きるのが辛くなってしまうんじゃないかな?

そんなちょっとの心配が小言と、表情に出てしまったのでしょう。

夏休みのある日、ちょっとしたことでイライラした娘がこんなことを私に言ってきました。

「学校はじまるの嫌!私はお母さんのために学校行ってあげてるだけなんだからね!」

今までも不登校の危機を迎えては娘と話し合って乗り越えてきたと思っていただけに、大ショック!

「娘と分かり合えていたと思っていたのは私だけ⁈」
「なんだ⁈その言い方は!」

と心の中で動揺してしまいました。

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3.ひと一倍敏感な女の子の心の中

HSCの子ども達は、感受性が高く、周囲の大人や友達の話をよく聞いています。

話だけではなく、表情や声からその人の気持ちもキャッチして相手に合わせようと神経を張り巡らせて緊張しています。場所の雰囲気にも敏感で、その場の雰囲気に合わせて慎重に行動します。

日本の学校という場所は、静かに先生の話を聞いて、手をあげて発言し、友達とも仲良く遊び、給食も残さず食べて、宿題をしっかりすることが素晴らしいという暗黙の「良い子像」があります。

そんな学校で求められている理想に近づこうと、必死に頑張って学校で過ごしているのです。いえ、頑張り過ぎているといっても良いでしょう。

「静かにしていなきゃ先生に怒られちゃうかも」
「勉強に遅れないようにしないと怖い」
「友達に頼み事をされたらしてあげないと喧嘩になっちゃうかも」

ありとあらゆることを心配が頭の中に湧き上がってきて、その心配が現実化しないように日々失敗しないように頑張っているのです。

そんな状態では、学校が心から楽しめる場所ではなくなってしまいますね。

更に、女の子の場合はお母さんの気持ちにもとても敏感で、お母さんの期待に答えようと頑張ってしまいます。

「お母さんは私が学校に行ったほうが嬉しそうだな」
「やっぱり不登校になったら嫌だよね」

と感じ取っているのでしょう。

中には体調を崩しても頑張り続けてしまう子もいます。口では「学校行きたい」と言うものの体が動かない、朝起きられないという事態になって本格的に不登校になっていく場合もあります。

娘から出てきた「お母さんのために学校へ行っている」という言葉も、ついつい出たのかもしれませんが意外と本心だったのではないかなと思いました。

4.HSCの女の子が自信を持てる褒めワードを考えよう!

周りの人や環境のことなんて気にせずに自由に生きていけたら、HSCの子ども達はとても素敵な才能を発揮していけそうですよね。

特に女の子には、自分自身を大好きになってもらって心の中を明るい気持ちで満たしてあげましょう。

ついつい学校に行けるかどうか心配しすぎて、あれこれ学校のことについて確認したくなると思います。お母さんの心配は子どもに伝わるので、ここは我慢!

子どもが自分に自信を持てるような声かけこそ、新学期前のHSC女子には必要ですよ。

◆やっぱり女の子に効く褒め言葉は『可愛いね』

心配性の子ども達と接していると、

「うまくできたね!」
「勉強できてるね!」
「しっかり準備していいね!」

などと、学校に関わることについての褒め言葉が多くなってしまいがちではないですか?

増やして欲しいのは、「可愛いね!」の言葉です。

着替えたら、「可愛いね」
笑っていたら、「いい顔、可愛いね」
お風呂上がりに、「さっぱりしたでしょう、可愛いよ〜」

と、鬱陶しいと思われない程度に「可愛いね」と褒めます。

あまり真剣に言い過ぎると思春期に入った女の子だと「気持ち悪い」と思われそうなので、明るく軽くさらっと伝えるのがおすすめです。

これは、何か行動したから褒められるわけではなく、「あなたの存在が大切だよ」というメッセージです。

女の子って「可愛い」と言われるのは嬉しいものです。

心が明るくなって、可愛く支度をして学校へ行きたいなと思えるようになっていきますよ。

◆質問作戦で会話を引き出し『素敵だね!』と褒める!

勉強や課題の提出等、学校で評価されやすいことではないことで、子どもを褒めてあげましょう。

例えば、ダンスが好きだったり、スポーツが得意だったり、空想遊びが好きだったり、工作が好きだったり、無理に頑張るのではなくその子らしく楽しめるものがあると思います。

我が家の場合、iPadのアプリを使ってお家を作ったり家族を作ったりして空想遊びを再現することが好きでした。

遊びがひと段落したかなと思う頃に、

「今日はどんなお家作ったの?可愛い家族はできた?」等と質問します。

「今回作ったお家ではこんなことができて〜」
「○人家族で、○人兄弟でね〜」

と、お話をしてくれます。

小さな頃のお人形遊びの延長のようなものですが、そのように言葉で説明してくれることで自分を癒してくれる効果もありますし、言語能力を高めることもできます。

話してくれたら、

「素敵だねー!想像力が豊かだね。自由に考えられるのは楽しいよね!」
「これからの時代、自分で考えて動ける人が成功するって言われてるんだよ〜」

と褒めてあげるようにしました。

自分の本当に好きなことを褒めてもらえると、学校への心配ばかりに目を向けていた傾向が弱まっていきますよ。

我が家の地域は夏休みが終わるのが少し早く、娘も最終的には可愛い服を選んでしっかり準備をして2学期学校へ行くことができました。

いかがでしたか?

学校に不安を抱いていたり行きしぶりが見られている女の子には、

「学校で何もかも優秀じゃなくても、私は大丈夫なんだ!」

という自信をお母さんがつけてあげましょうね!

学校だけでなく、これから生きていく中で困難にぶつかったときに乗り越える力を授けてあげることができますよ。

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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