1.「10歳の壁」を迎えた子ども達に手渡してあげたいもの
学年があがるにつれて学校生活の難易度もあがっていきますよね。とくに中学校生活は発達障害グレーゾーンの子どもがつまずきやすい時期といわれています。
よく、受験をするなら進学塾には遅くとも小4から通わせてくださいね〜といいますよね。
それと競うわけではありませんが…
「中学生活の対策は小4からスタートがおすすめです!」という事を言わせてください。
なぜなら、学校が苦手な発達障害グレーゾーンの子ども達が中学校生活でつまづくか、つまづかないか、は実はこの小学校4年という時期が1つのキーになってくるからです!
小学校4年〜5年は、成長のステージとして心身の成長が加速する時期。
その分、子どもも自分のチカラとお友達のチカラのギャップに気づきはじめる時期でもあります。
この時期のつまづきは10歳の壁ともいわれ、勉強、人間関係、子どもをとり巻く環境も”むずかしさ”が増す中で、発達障害グレーゾーンの子が自信を失いやすくなります。
だからこの時期が大切!
失敗しても、つまづいても、大丈夫なんだよ!
と思える「失敗するチカラ」をこの時期の子どもたちに手渡してあげたいですよね。
2.自信をなくしていた子が通知表を見せてくれた!
今回は「10歳の壁」にぶつかり、自信をなくしていたお子さんがもう一度宿題をやりだしたストーリーをご紹介します!
小学校4年女の子(Wさん)は、読み書きが苦手で学校の授業は大変そうでした。
学年が上がるとその大変さは少しずつ増えていっているようでした。
朝、お母さんが仕事に行こうとするとグズって泣くことが増えました。宿題をめぐって親子で喧嘩する時間も増えていました。
そんな時に発達科学コミュニケーションに出会い、お母さんができないことを叱らなくても大丈夫なんだ、この子の頑張っているところをしっかり認めてあげればいいんだと学び、家での対応を変えたら、Wさんは通知表を持って帰ってきてみせてくれるようになったそうです。
宿題も、自分で取り組むようになりました!
こんな嬉しい変化を、お母さんからご報告いただきました。
3.発達障害グレーゾーンの子がチャレンジできるための秘訣
発達障害グレーゾーンの子ども達は何かやらせても全てがうまくいくとは限りません。
それを「失敗体験」で終わらせてしまうのか、「大丈夫だよ!」ともうちょっとやってみようと思わせてあげられるのか、この違いは大きいです。
「10歳の壁」がやってくるこの時期、うまくできないことを注意され続け「失敗は悪」と認識してしまうと、失敗が怖いから最初からチャレンジしない子になってしまうのです!
結果的にうまくいかないことがあってもいいんです。
「ここまではできたよね!」
「これを練習したよね!」
そう認めてあげる力があれば、子どもたちは何度でもチャレンジできます。
うまくいかないことがあってそこでトライしなくなるのと、うまくいかないことがあってももう一度やってみようとチャレンジするのとどっちが脳が育つと思いますか?
チャレンジするということは脳も発達する、ということ。
脳の発達をサポートして、できることを増やしてあげて、中学校生活を迎えさせてあげたいですよね。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
「10歳の壁」もこわくない!脳の発達をサポートするコミュニケーションがわかります▼