1.スポーツや習い事やらせてあげたいけど…
お子さんがスポーツや習い事を「やりたい!」と言いはじめた時に、本当にやりたいのか、また続けられるのかと悩むことありませんか?
なるべくやりたいことはやらせてあげたい気持ちはあるけれど、いままでなかなか続けられなかった、サポートをどうしたらいいかなどが気になり、ついつい「本当にやりたいの?」「続けられる?」と言ってしまったり…
こだわりが強くて、なかなか大人のアドバイスや意見を聞き入れられないお子さんは、指導者に怒られていやになってしまった。
またやりたい気持ちはあるけれど新しいことや場所に行くのが不安なお子さんの場合は、やってみた、行ってみたら思っていたものと違うからとやめたくなってしまったり。
スポーツや習い事のことは、すぐやめてしまっては忍耐力がつかないからと、無理に続けさせようとしてしまうことも多いですよね。
せっかくのやる気をなくさない、やりはじめたら続けられるように、お子さんと一緒にどうしたら続けられるのかや、うまくなる方法を考えてみませんか。
今回は子どものやりたいこと、またはこれから目指すコトへの目標設定の仕方について日常のわが家の体験や、またリサーチした内容などをもとにご紹介していきたいと思います。
2.楽しくこころも身体も鍛える
わが家の次男(小4)はふだん野球をしていますが、コロナの影響で、市内のグランドや体育館は使用停止、練習も自粛というコトで、体を動かす時間が激減。
これでは体も持て余すし、他の習い事をするといっても野球ができない期間だけだし…どうしたものかと思っていました。
お誕生日にプレゼントしたスケートボードがあるのですが、買ったはいいけど近くに遊ぶ場所もなく持て余していたのです。
すると、同じ時期にボードを買ったお友達のお母さんから『スケートボードのレッスン受けられるところがあるから一緒にいかない?』とお誘いを受けて、車で30分程度の近隣の街へ行ってみました。
そうしたら、とっても楽しくなった次男!
やはり基礎はしっかり教えてもらえると、変な癖や自己流でうまくいかない、怪我の原因になるなどのリスクが減るし、とてもよかったです。
7月末に初めてレッスンを受けて、お盆以外毎週行き、約3か月続いています。
もう、次男はスケボーが楽しくて、いろんな技もできるようになりたい!と毎日学校から帰ってきたらスケボー!土日もスケボー!
下半身が相当疲れるらしく、筋肉痛。転んで流血、お腹をうって「うっ!」となっても立ち上がります。
次男のタイプは、こだわりの強さ、不安が強い、痛みや苦しみが伴うと行動の切り替えがとても苦手そんなタイプ。
どちらかというと、自閉症スペクトラム(ASD)とちょっとADHDの混ざったグレーゾーン。
このタイプでは、なかなかここまでやれるのって、難しいんですよね。
相当やりたい!楽しい!の気持ちが勝らないと「もう!ヤダ」となってしまいがちです。
この強いやる気にパパまで動かされ、パパもスケボーの動画見ながら一緒に成長しているという現状です。
少し前まで野球の練習も自粛で思うように動けませんでしたが、自粛期間があってスケボー時間も作れました。
さらに、これだけ下半身つかうし、そもそも体幹整っていかないと、スケボーも(どんなスポーツでもそうですが)うまく滑れないので、かなり下半身の自主トレにもなっています。
3.目標設定の持たせ方はこのようにサポート
集中力が続かない、すぐ電池がキレるタイプの次男はこういった好きなこと、得意なことから伸ばしてあげることで、凸凹キッズの凸の部分、そして凹を底上げできるんですよ。
今では、スケボーノートも作って、毎回今日のテーマどんなことができるようになりたいか?と目標をもって進んでいる次男は、すごく成長してます!
そんな子どもの夢を形にする目標設定の持たせ方は、毎日の会話の中で育てていくことができます。
例えば、次男がスケボーの練習に行くときは
「今日はどんなことをできるようになりたくて行くの?」
と今日スケボーのレッスンに参加する目標(テーマ)を聞きます。
そうすると、次男は
「〇〇ができるようになりたい」と教えてくれます。
私は全くスケボーがわからないので、それを教えてくれる先生に伝えてみてねと話します。
そうすると、教えてくれる先生に「今日はこんなことができるようになりたいです。」と伝えられるようになります。
例えそれが、本当にできることなのか?、今のレベルではもしかしたらできないかもしれないということは、横に置いておいて、まず伝えてみることを子どもに話します。
今のレベルに合わせて先生が順序立てて教えてくるかもしれないし、難しいことだったらしっかりと段階を追って指導してくれるでしょう。
そして、私からの提案で次男は「スケボーノート」をつけるようになりました。
・今日はどんな目標をもっていったのか?
・どんなことをやってどうなれたのか?
・目標には辿り着けたのか?
を書くように伝えました。
その上で、次の目標「次回はこれができるようになりたい!」を書いて記録に残しておきます。
このように、本人のやりたいことへの目標設定を会話の中で提案しています。
そうしてできなかったとしてもスモールステップで、
「今日はこれができたんだね!」
「頑張ってたもんね」など、できている過程を肯定します。
この過程の肯定が、さらに次の意欲へとつながるのです!!
どうですか?お子さんは何かやりたいことやってみたいことはありますか?
あればぜひ楽しくスポーツや習い事が上達・成長していけるように、会話の中で目標設定しながら楽しく進める声かけをしてみませんか!
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)