負けたけど「次もがんばろう」と思える強いメンタルを育てる親の大事な視点と声かけ

お子さんがスポーツをしているとどうしても気になってしまう試合の勝ち負け。試合には負けたけど「自分はがんばった」「次もがんばろう」と結果を気にせず次の目標に向かうための強いメンタルを育てる、視点と声かけを知りたくないですか?

1.試合の勝った負けたを気にしすぎると起こること

お子さんがスポーツをしていて、勝敗はもちろん気になるところではありますが…

実は、もっと気にしたほうがいいことがあるのです。

たくさん練習して、うまくなったほうがいいとかそういうことでもありませんよ。

結果が気になると、どうしても負けた時に原因を考えたり、追求してしまいがち。

そうなるとどうなるかというと「なんであの時に打たなかったのか」「打てなかったのか」など、ネガティブな考えが頭に浮かんでしまうことが多いからです。

このように結果にフォーカスしてしまうと、負けた=悔しい・なんでこうなったのか(原因)などの感情と共に脳に記憶されてしまいます。

すると、次回も同じ失敗をしてしまう、同じ結果になってしまうなど悪循環になる可能性があります。

そうならないためにも、勝っても負けても「自分はがんばった」「次もがんばろう」と思える強いメンタルを作っておきたいですよね。

2.なかなか勝てないのはなぜでしょう?

先日このようなご質問がありました。

「子どもがスポーツをしていて、なかなか勝てないんです」

そこで、私はこう答えました。

「“勝った負けたではなくやり切ったかどうかと言うこと”を重要視します」ということをお伝えしました。

これは子どもでないと本音はわかりませんが、負けたとしても、やり切っていればなぜ負けたのか?本人がわかっているでしょうし、チーム競技ならそのチームの課題も見えてくるはずです。

監督コーチもいることでしょう。

ここで私たち親まで負けたことに、何か本人がネガティブな記憶になってしまう言葉をかけてしまったらどうなるでしょうか。

強いメンタルが育つどころか、負けた=怒られる・嫌なことを言われる…とさらにネガティブな記憶が蓄積されて自信喪失につながってしまいます。

そうすると、力を発揮したい場面でネガティブな記憶の雑念に囚われて、集中することすらできなくなるのです。

長男が小学校6年生の時、こんなできごとがありました。

松井秀喜争奪軟式野球大会の2回戦目で、最終回まで勝っていたのですがよくある2アウト満塁!我が子たちは守り!

バッターボックスにガタイのいいバッターが入りました。

いやーな予感がしたのですが、案の定カキーーーン!と打たれてしまいました。

勝ったチームはその大会で優勝!

そのとき思ったのは、勝ったら優勝できたのになあ…しかし息子にかけた言葉は『よくがんばったね♪』でした。

そうして、そのことを学校で感謝の手紙に書いてくれたのです。

「僕は松井秀喜争奪軟式野球大会に出場しました。

 …中略

結果はさよなら負け…でもお母さんが

『よくがんばったね♪』と言ってくれたことが嬉しかったです。 遠藤〇〇」

こんな手紙を読んでくれたのです。涙腺崩壊でした。

このときは、そこまで意識せず伝えた言葉でしたが、今ではこの言葉をかけられた自分に『よくそう伝えられたね』と伝えたいくらいです。

たとえ結果が負けであってもやり切ったことを「がんばったね」といってもらえて嬉しいという感情が勝って、負けたけど嬉しいことがあったと記憶されます。

こうして、「次もがんばろう」という気持ちがわいてきて、強いメンタルが育っていくのです。

3.強いメンタルを育てる視点と声かけ

それでは私たち親は、強いメンタルを育ててあげるためには、どうすれば良いのでしょうか。

それは、

「結果にフォーカスしない」「勝っても負けてもよかったプレーを言ってあげる」こと。

選手として出ていなくても

「暑い中、お疲れさま♪」
「素早いバットひき見たよ!!」
「ボールボーイいい動きだったよ!!」

もし、「最後なのに打てなかった…」と子どもが言ってきたら

「そうだね、打てなかったけどいい振りだったよ!」など、できていたところを伝えてあげる。

この時、我が子の様子に振り回されずお母さんはお母さんのスタンスで「お母さんはこう思ったよ」と伝えてあげるのもいいですね。

うまくいかなかったことを言ったら、その後にできていることを言ってあげる。

これで、ネガティブな記憶を増長させない言葉がけになります。

こうすることで、トラウマにするのではなく次の意欲へつなげてあげる!

そんな声かけができるといいですね。

執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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