お迎えで毎日泣く年長の息子に心が削られていた私
年長の息子は、幼稚園のお迎えのたびに泣いていました。
「まだ遊びたかった!!」
先生に促されて教室から出てきても、扉の前で大泣き。
手を引こうとすると床に座り込んで抵抗します。
さっきまで楽しそうに遊んでいたのに、私の顔を見ると涙があふれる。
その姿を見るたびに、胸の奥が重くなりました。
仕事を終えて急いで向かうお迎え。
それなのに待っているのは、毎日の大泣き。
周りの目も気になるし、夕飯の準備もある。

「また今日もか…」と心の中でつぶやく自分がいました。
どうして帰れないのだろう。
私の声かけが悪いのかな。
イライラと自己嫌悪が交互にやってきて、お迎えの時間が少しずつ憂うつになっていったのです。
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わがままじゃない!ADHDタイプの「切り替えられない」脳の正体
息子には、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの特性がありました。
ADHDタイプの子どもは、楽しい活動に強く集中する一方で、「途中でやめる」「気持ちを切り替える」ことが苦手です。

大人から見ると、
・さっきまで楽しそうだったのに
・迎えに来たら帰るのが当たり前
と思ってしまいます。
けれど子どもの中では、
・まだ終わっていない
・区切りがついていない
・急に終わらされるのがつらい
という状態が起きています。
これはわがままではなく、「終わりが見えない不安」。
活動の途中で突然ストップがかかると、脳は強いストレスを感じます。
だからこそ「まだ遊びたい!!」という泣きに変わってしまうのです。
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年長の今だからこそ育てたい「切り替え力」
年長は、小学校入学を控えた時期です。
これから
・授業の終わり
・遊び時間の終了
・活動の切り替え
が日常的に増えていきます。
今のうちに 「気持ちを整理する」 「終わりを自分でつくる」 経験を重ねておくことは、入学後の安心につながります。
切り替えは、叱って身につく力ではありません。

安心の中で少しずつ育っていく力です。
だからこそ、年長の今が大切なタイミングなのです。
「早く!」を封印。お迎えで泣く子が落ち着いて帰れる“必勝プラン”
私が変えたのは、「早く帰らせること」ではなく「区切りをつくること」でした。
まず、泣いている息子に言いました。
「まだ遊びたかったんだね。」
正そうとせず、気持ちをそのまま言葉にします。
次に、何をしていたのかを観察しました。
その日は工作の途中でした。
「まだ作りたいものがあるのかな?」 息子はうなずきました。
「ママ待ってるから、作ってきていいよ。」 けれど息子は動きません。
先生に帰るよう促された手前、自分から戻りにくかったのです。
そこで私は先生にお願いしました。
「途中だったみたいなので、最後まで作らせてあげてください。」
すると息子は安心した表情で教室へ戻り、やり終えてから落ち着いて出てきました。
このやり取りを重ねるうちに、変化が起きました。
「まだ作りたいものがある」と自分から伝えられるようになり、「ママ、あと紐を切ってつけたら終わるから待ってて!」と、終わりを具体的に説明できるようになったのです。
終わりが見えると、子どもは安心します。
そして実は、安心できたのは息子だけではありませんでした。
息子が「あと少しで終わる」と伝えてくれることで終わりがはっきりし、私自身も安心して待つことができるようになったのです。
“気持ちをわかってもらえた経験”が積み重なることで、息子の切り替え力は少しずつ育っていきました。

今では、お迎えで泣くことはほとんどなくなりました。
お迎えは憂うつな時間ではなく、「今日は何をやり切ったのかな」と成長を感じられる時間に変わっています。
もし今、お迎えで子どもが毎日泣く姿に心が揺れているなら。
それはあなたの関わりが足りないのではなく、まだ“終わりを見通す力”が育っている途中なだけかもしれません。
気持ちを受け止め、区切りを一緒につくることから始めてみませんか。
小さな積み重ねが、親子の帰り道を少しずつ穏やかな時間へと変えていきます。
執筆者:西野まこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)


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