毎日17時の園庭は嵐のよう…幼稚園のお迎えで「帰りたくない!」と癇癪を起こす息子に疲れ果てていた私
我が家には、注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の息子がいます。
幼稚園のお迎え後、息子は毎日17時まで園庭で遊ぶのが日課でした。
お友だちと走り回り、泥んこになって遊ぶ姿を見るのは嬉しい反面、私にとって17時は「恐怖の時間」でもありました。
園の決まりでは、園庭遊びは“17時まで” 時間になって「帰ろう」と声をかけても、返ってくるのは「まだ遊びたい!!」という絶叫です。
周りのママたちの視線が刺さる中、
「早くしなさい!」
「もう置いていくよ!」
と、つい強い言葉を投げかけてしまう毎日でした。

なんとか抱きかかえるように車に乗せるものの、車内でも泣き叫びは止まりません。
シートベルトを締めようとすれば反り返って抵抗し、運転中も後ろから蹴飛ばされる音が響く……。
帰り道はいつも嵐のようで、家に着く頃には私も心身ともにどっと疲れ切っていました。
「どうして普通に帰れないんだろう」
「私の育て方が悪いのかな」
と、自分を責めては憂鬱になる。そんな日々が続いていたのです。
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なぜお迎えの時に癇癪がひどくなるの?幼稚園からスムーズに切り替えられない脳の仕組み
なぜ、これほどまでに激しい癇癪が起きていたのでしょうか。
実は、息子は決して「わがまま」や「しつけがなっていない」わけではありませんでした。
ADHD傾向の子どもは、
・楽しいことへの没頭が強い
・見通しが急に変わることが苦手
・行動の切り替えに準備時間が必要
という特性があります。
息子にとって、大好きな遊びに没頭している時間は、いわば「全速力で走っている状態」です。
そこに突然「終わり!」というブレーキをかけられるのは、シートベルトなしで急停止の衝撃を受けるようなもの。
脳がその変化に対応できず、パニック状態になって癇癪としてあらわれていたのです。

特に幼稚園のお迎え時は、園という「集団の場」から家という「プライベートな場」へと環境が大きく変わるタイミング。
大人にとっては些細なことでも、子どもの脳にとっては非常にエネルギーを使う作業です。
さらに、子どもは大人ほど「時間の経過」を感覚的に捉えることができません。
「あと少し」がどのくらいの長さなのか、いつ終わるのかが見えない不安が、あの激しい癇癪を引き起こしていたのです。
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小学校入学前に改善したい!幼稚園での癇癪を「見通しを立てる力」に変えるメリット
「そのうち治るだろう」と放置するのは、親子共々にとって大きな負担になります。
特に、小学校への入学を控えた時期であれば、今が対応を変える絶好のチャンスです。

なぜなら、小学校へ行くと、時間という区切りで授業と休み時間が交互にやってくるからです。
今、幼稚園のお迎え時の癇癪への対応を学び、家庭でトレーニングを始めることには、大きなメリットがあります。
• 「見通しを立てる脳」を育てる: 次に何が起こるか予測する力は、自立の第一歩です。
• 成功体験を積み重ねる: 「自分で動けた!」という自信が、子どもの自己効力感を高めます。
• ママのストレスが激減する: 毎日怒鳴らなくて済む平穏な時間は、ママの笑顔を取り戻します。
脳の回路が書き換わるには、約3ヶ月の継続が必要だと言われています。
今から正しいコミュニケーションをマスターし、小学校入学への不安を期待に変えて、笑顔で「次の行動」に移れる子になれますよ!!
スマホのアナログ時計を活用!幼稚園のお迎え時の癇癪をなくし、笑顔で帰れるようになる「予告」術
私が発達科学コミュニケーション(発コミュ)で学び、実践した、幼稚園のお迎えをスムーズにするための「魔法のステップ」をご紹介します。

① 「予告」と「視覚情報」をセットにする
いきなり「帰るよ」と言うのではなく、10分前、5分前、3分前と小刻みに声をかけました。
このとき、言葉だけで伝えるのではなく、スマホのアナログ時計の画面を見せるようにしました。
「長い針がここに来たら、今日のお遊びはおしまいだよ」と指で示して見せるのです。
言葉だけでは理解しにくい「あと少し」という時間の概念が、視覚的に伝わることで、子どもの脳はスムーズに準備を始めることができます。
② できた瞬間に「肯定」のご褒美を
最初は予告をしても、まだ泣いてしまう日があるかもしれません。
しかし、少しでも泣かずに車に乗れた、あるいは帰る方向に歩き出したという瞬間を絶対に見逃さないでください。
「すぐに動けてかっこいい!!」
「ママ助かるよ、ありがとう!」
と全力で肯定してあげましょう。
③ 「できなかったこと」はスルーする
もし癇癪が起きてしまっても、それを叱り飛ばして力で押さえつけるのではなく、「今は切り替えの練習中なんだな」と心の中で一歩引いて、愛のある「スルー」を心がけました。
この対応を1ヶ月ほど毎日続けた結果、「もう帰る時間だから、帰ろう」と声をかければ、スムーズに帰れるようになりました。
あんなに戦場だった帰り道の車内は、今では「今日幼稚園で何したの?」と、その日のできごとを楽しく話しながら笑って帰る時間に変わったのです。
「予告」は、子どもをコントロールするためではなく、子どもが安心して自分の力を発揮できるようにするための「サポート」です。
ぜひ、今日からスマホの時計を片手に「あと10分」の魔法を試してみてくださいね!!
執筆者:西野まこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)




