怒らせない起こし方がわからず不登校中学生に焦り苛立つママ
我が家の息子は、注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)の混合タイプの傾向で、人見知りな性格です。
中学1年生の終わりにクラス替えがあり、2年生になってからは新しいクラスに馴染めず、学校へ行きたくないという気持ちになったようです。
毎朝、必ず起きて、家族そろって朝食を食べていましたが、だんだんと起きようとしない日が増えていき、学校への行き渋りが始まり、不登校となりました。
起きない日は、お昼まで寝ているか、お腹がすいていれば私や父親が仕事に行ってから起きて、何か食べていたようです。
私は、朝ご飯だけでも食べてほしいという思いや、学校に行ってほしいという気持ちから、息子を何としてでも起こそうと必死でした。
私は、息子に対し、大声で「もう朝だよ!起きて!遅刻するよ!朝ごはん食べないでどうするの!?」と怒鳴っていました。
息子は「うるさい!」と言って怒り、布団をかぶって起きようとしませんでした。
時には、無理やり布団をはがして取り上げたこともあります。
すると息子は、怒って力づくで布団を奪い取り、また寝ようとします。
そんなやり取りをほぼ毎日していたので、感情的になり、大声を出している私は、朝からどっと疲れる日々を過ごしていました。
私は、息子を怒らせない起こし方がわからず、焦りや苛立ちだけがつのっていったのです。
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怒らせない起こし方は脳に入れる最初の情報がかぎ
実は脳は、言葉の内容よりも、最初に視覚や聴覚で感じたことを処理しています。
ですから、子どもの脳には、お母さんの怖い顔や怒った声が最初に届いてしまうのです。
また、ADHD傾向、ASD傾向にあるお子さんは、脳の「感情系」のエリアが未熟だったり、苦手だったりします。
そのため、いきなり怖い顔や怒った声が脳に届くと、ますます委縮や反発を招いてしまいます。
子どもは、怒られていることだけを受け止め、それに反応して子どもも感情的になってしまいます。
そして、脳は最初に入ってきた情報で、その後の働きが変わるという性質があります。
感情的になると、ものを考えることができなくなり、行動ができなくなるのです。
つまり、子どもを怒らせない起こし方は、脳に入れる最初の情報がカギだということです!
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朝の声かけで最初に脳に届ける2つのもの
私は、息子が学校に行くことよりも、まずは朝起きれるようになってほしいと思いました。
子どもを怒らせない起こし方は、脳に入れる最初の情報がカギです。
子どもが朝、気持ち良く起きられるようにする脳に入れる最初の情報は…
笑顔と優しい穏やかな声かけです。
ポイント1 笑顔
怒った顔でなくても、「真顔」というだけで、子どもの脳は「この人怒っている!」と捉えてしまい、フリーズしたり動きにくくなります。
大げさなくらいの笑顔を作りましょう。
ポイント2 優しい穏やかな声かけ
角のある厳しい口調や怒った声、怒鳴り声より、丸みのある甘めの声の方が脳に届きやすくなります。
私は、笑顔で子どもに近づいて、優しい穏やかな声で「おはよう。朝だよ」と言って布団の上から
ポンポンと肩のあたりを軽くたたいて起こすようにしました。
できるだけ、子どもが気持ちよく起きれるように心がけましょう。
さらにもう一つテクニックをお伝えします!
同じトーン・同じ言葉で繰り返す
1回の声かけでは、子どもは動かないものだと思っていてください。
同じトーン、同じ言葉を使って「5回繰り返す」と決めておきましょう。
最初は優しく「おはよう、朝だよ」と声をかけていても、子どもがすぐに起きてくれないと
「まだ、起きないの?」「起きなさい!」「起きなさいって言ってるでしょ‼」
と親はだんだんとエスカレートしていきがちです。
大声で怒鳴るように起こされては、誰だって良い気分ではないですよね。
効果がないどころか、かえって子どもを怒らせることになります。
私は、笑顔と優しい穏やかな声かけで1回で起きない場合は、同じトーン・同じ言葉で、5分から10分おきに5回繰り返すようにしました。
1日では、すんなりとは起きてくれないかもしれません。
私も、根気強く、笑顔と優しい穏やかな声かけ+同じトーン・同じ言葉を続けていきました。
すると、何日かすると私は、息子を怒らせないで起こすことができるようになったのです!
今では息子は家族と一緒に朝食をとれるようになりました!
また、私自身も、子どもに優しく穏やかに声をかけることで、子どもの反応を待てるようになったり、どのような様子かを観察できるようになりました。
怒らせない起こし方がわからない不登校中学生をお持ちのお母さん、笑顔と優しい穏やかな声かけで、朝お子さんを起こしてみませんか?
子どもが気持ちよく起きて、楽しい朝食を食べられる日を迎えられますよ!
執筆者:夏目さちよ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)


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