繊細な幼児さんへの褒め言葉に「偉い!」はキケン⁉褒める型を破るポイントは「タイミング」と「大きさ」

繊細な幼児さんの褒め言葉に「偉い!」「すごい!」を使っても喜ばない…。それは繊細な幼児さんにとって「結果だけの評価」や逆に「プレッシャー」となっているのかもしれません。「タイミング」と「大きさ」のポイントを守り「褒める」の型を破りましょう!

褒め言葉を喜ばない繊細な幼児さん

繊細な幼児さんに、褒め言葉を言ってもあまり喜んでない反応が薄い

あるいは、褒めているのに、なかなかできるようにならないと感じることはありませんか?

「お片づけできたの!偉い!」
「ごはん全部食べられて、すごいね!」
「ひとりでお支度できて、偉い!」

と声かけても、

「あ、うん…」 「いや、べつに」

そっけない態度をとる場合があります。

 

あるいは
「野菜全部食べたんだ!偉い!」
「お着替えできたんだ!すごい!」
「7時までに歯磨きしたね!偉い!」

と褒めても、

「〇〇は食べれなかった!」
「そんなことない!」
「まだ靴を履いていない!」

反発をしてくる場合もあります。

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『偉い!』の褒め言葉を喜ばないワケ

HighlySensitiveChild(HSC)「ひといちばい敏感」気質をもつ繊細な子どもの場合、

「偉い!」「すごい!」という褒め言葉だと、せっかくのママの気持ちが伝わらないことがあるのです。

褒め言葉のキケン①:結果だけを評価する褒め言葉になるから

「凄い!」「すごい!」は”結果だけを評価している”褒め言葉になるからです。  

ここがキケンポイント!

  

HSC繊細な子どもは、ひといちばい敏感な感受性の持ち主。       

周りに優しいのに、自分にきびしく、内側を責めやすい性質を持ちます。    

そのため、相手の気持ちに応えようとがんばります。    

「偉い!」「すごい!」という結果だけを評価する褒め言葉を使うと、    

褒められないと自信がもてないという気持ちになったり、    

お母さんが喜ぶように、お父さんを悲しませたくない。    

という相手基準で物事を選ぶようになり、自分の気持ちを尊重して主体的に行動することができなくなってしまうのです。

褒め言葉のキケン➁:繊細な子どもにはプレッシャーになるから

「偉い!」「すごい!」という褒め言葉は

「もっとがんばらなくちゃ」
「完璧にできるようにならなくちゃ」

という繊細な子どもにとっては『プレッシャー』に変わってしまうからです。

そして、100%できない自分はダメなんだ…の気持ちが育ってしまいます。

できない自分を責めて行動できない状況を作ってしまうことにも繋がります。


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繊細な子どもに大切なのは褒めるタイミングと大きさ

ママが今日からできること!   

それは、  

『褒める=100%できたら』の思考とおさらばしましょう!

100%できるのを待っている間に「できたね!」と伝えるチャンスを逃してしまいます。   

それはもったいないです!   

大切なポイントは、褒めるタイミング大きさです。  

まずは、一番意識してほしいのが、物事の「やりはじめ!」  

そして、こまめに褒めること    

褒める大きさはだんだん少なくなるイメージです。      

◆褒めるタイミング【大きさ】   

①やりはじめ! 【大】   
➁半分できた  【中】   
③70%できた  【中】   
④100%できた  【小】      

◆声かけの例   
①「お!おかたづけ始めたんだね!自分からできてかっこいいね!」   
➁「もう半分できたね!がんばってるね!」   
③「あとちょっとだね!」   
④「できたね」


タイミングよくこまめに褒めることで、

結果だけでなくプロセスを認めてあげることができるので、ひとつずつ『できた!』を積み重ねながら、行動を持続することができます。

たとえ完璧にできなくても、やりはじめることができた!

そして、ここまで進めることができた! というような自主的に行動できたことは「成功体験」をうみます。

自分の考えで行動して、自ら「できた!」と思えるチャンスを増やし、

「またやってみよう!」「次はこれにも挑戦しよう!」という未来へつながる自信をつけてあげたいですね!   

ぜひやってみてくださいね!

執筆者:浅田みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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