多くのお母さんが後悔している「様子を見ましょう」の幼児期
私が個別相談を受けていて一番よく聞くことは、「様子を見ましょうと、言われました」という言葉です。
それから何年か経つと
「やっぱりもう放っておけない!!!なんで私はあのとき、様子を見ようという言葉を鵜呑みにしてしまったんだ!」
とお母さんたちは後悔し始めます。
発達科学コミュニケーション、New Mammy Schoolを受講しているママたちも、全員のママが口を揃えて
「もっと早くに知りたかった!」
「もっと早くに出会いたかった!」
とおっしゃいます^^
お母さんによっては病院の先生から、
「診断つけますか?お母さんがつけて欲しければつけますよ!」とわが子が発達障害かどうかを選ぶように言われた人もいます。
「え?本当に???私がが決めるの?」と耳を疑ってしまいますよね。
また、せっかく検査を受けに行ったのに、
「検査結果の数字を言われただけで、具体的に何をすればいいのか教えてもらえませんでした」
「結果の数字すら教えてもらえませんでした。」
というママさんもとても多いです。
私自身も息子が小学3年生の時にグレーゾーンを疑い、検査を受けてみようと決めた理由は、検査を受ければ何をどうしたらいいのか、その方法を教えてもらえると思ったからなんです。
ですが現実は違いました。
「グレーゾーンのお子さんですね。」
「あれこれ言ってもやらないと思うので、あまり言わないように」
え???それだけ?
どうやったらこの子の問題を解決できるのかを知りたかった私は、腰が抜けるかと思うほど、びっくりしてしまったことを思い出します。
ただえさえ、息子を検査に連れていくことすら大変だったのに、何のために必死の思いで検査を受けたのかと途方に暮れてしまいました。
どこに相談しても方法が見つからない理由
では、どうしてみんな「様子を見ましょう」と言われてしまうのでしょう。
発達の専門家といえども、教育に関わる先生といえども特定の年齢の発達しか知らないからです。
幼児期の癇癪を様子見して、その子がその先の人生で
どんな発達をしているのか
どんな苦労をしているのか、
どんな困り事を抱えているのか
知らない専門家は多いのです。
幼稚園の先生も卒園した後のことはわからない。
このように全年齢の変化をすべて詳細に把握している人は少ないのが現実です。
幼児期、発達障害かどうか「様子見」していてはいけない理由
「様子を見ましょう」は今必要なサポートを誤るリスク
病院の先生や幼稚園の先生は
「小学校に上がるときに困っていたらまた相談してに来てください。」
「園を卒業するまでには落ち着くと思いますよ。だから様子見しましょう!」
と言ってくれます。
そう言われるとママたちは何だかホッとするかもしれませんが
よく聞くこの言葉は、「小学校以降も何の心配もありません」という意味ではありません。
小学生にどんな発達の心配事があるのか、どんな幼児期を送ると、どんな小学生になるのかを理解できていないと今の対応を誤ってしまうリスクが高くなります。
例えば、幼児期に対応しておいた方がいいものを放置して、幼児期には力を入れなくてもいいことを子どもに毎日注意していたりします。
発達には順番があるのに全く逆の対応をしているということもたくさんあります。
ですから、幼児期の今の子どもに何が必要か?だけではなくて、
この先の将来を見越したサポートが必要なんです。
長すぎる待ち時間!と「様子を見ましょう」は何もしない時間
検査を受けるにしても待っている時間が長すぎる!!!ってご存知ですか?
小3の時に検査を受けてみようと決めたけれども、予約が取れたのは半年後、もう4年生になってからでした。
その検査結果を聞きに行ったのはその3ヶ月後。
そして、ここでも「まあ、様子を見ましょうね!」と言われた後、
それでも何かできないかと行政にお願いに行き、先生と面談をし、スクールカウンセラーと面談し、というたらい回し?とも取れる面談を何度も繰り返し、
通級指導が受けられると決まったのが半年後、そこからやっと申し込みをしたので、通級指導を開始したのは結局小学校6年生になってからでした。
というように3年生のときに、SOSを出した私ですが、2年半もの月日をただ待つことに使ってしまいました。
私もそうだった!!という方は多いのではないでしょうか。
私からすれば、発達のサポートにおいて様子見する時間の猶予はありません。
それは、いわゆる普通と言われる定型発達のお子さんでも同じです。
日々、脳は成長していくのになぜ、わざわざ何もしない時間を取る必要があるのでしょうか。
今考えると、不思議で仕方がありません。(そのときはわからなかった泣)
「様子を見ましょう」ではなく、お母さんがやれることはたくさんあります!
子どもの脳が成長するためにお母さんがやれることはたくさんあります!
New Mammy Schoolでは、思春期の対応まで知った上で、成人するまでの長いスパンで発達の知識をもち、
いつ何をすればいいのか、理解する学びを深めています。
「うちの子はまだ幼児なので幼児の発達のことだけ知っていればいいですよね?」という人がいますが、
それでは「様子見しましょう」という人たちと同じモノの見方しかできなくなってしまいます。
私は、幼児から思春期までのお子さんの脳がどう変化していくのかを学んできました。
子どもの発達を幼児・小学生・中学生・高校生・成人とぶった斬るのではなく幼児期から成人までの脳の発達を連続して理解する。
だからこそ、今のお子さんにどういう対応が必要かを具体的にアドバイスすることができます。
発達が心配なら、決して様子見しないこと。
時間は決して、取り戻せないからです。
専門家よりも、毎日見ているお母さんの方が子どものことをよく知っています!
この新しい発達の常識をまずは頭にインプットしてください!
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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