切り替えが苦手で思い通りにならないと泣いて怒ってしまう!
年中の息子くんを育てているSさんは、幼稚園の先生に「行動の切り替えに時間がかかる」と
言われ、どう改善していけばいいのか悩んでいました。
周りの様子が気になって集中が途切れてしまう息子くんに「もっと集中力をつけて自立心を
身につけてほしい」と思って、New Mammy Schoolで学び始めました。
また、Sさんが困っているのは、
・思い通りにならなくて泣き怒ることがあること
・刺激が多い場所だと物事の切り替えが上手くないこと
をあげてくれていました。
切り替えには脳の処理がポイント
切り替えがうまくいかないということは、子どもの脳が受け取る情報をうまく処理できていないから、と考えられます。
たとえば、お出かけをするときに玄関先で「靴をはいて!」とお子さんに言うことありませんか?
この「靴を履く」という行為のためにも、実はたくさんのことを脳で処理しています。
まず、履く靴を探します。いくつか靴が玄関に出ていたり、棚から取って履く場合、自分の履く靴を探し出します。
探すために、まず見るという視覚を使いますし、探索機能といって、いくつかの中からたった1つの自分の靴を探し出すという機能を発揮します。
そのためには注意力が必要となってきますので、まず探すというだけで、脳はいくつもの処理をしているのです。
そして、靴を手元に持ってくるために、靴をよく見て、靴にぴったりのところに手を伸ばすという「運動」をします。
さらに、どんな順番で履くのかということを考えて行動します。
靴を履くだけで、実はこれだけの脳の処理を行っているのです。
この脳の処理をママに言われることなく、自分でさっと処理できていたらスムーズにいくのですが、うまくいかないから泣いたり怒ったりしてしまうのです。
6月7月あたりになると、園の先生から気になる指摘を受けるお子さんが増えてきます。
必要以上に怖がることはありません。
ですが、何のアプローチもせずに改善していくことはほぼないので、何かしらのアプローチを
してあげるといいですね!
切り替えが苦手な子どもがスッと動く声かけのポイント
切り替えが苦手なお子さんへのアプローチで私がまずおすすめするのは「会話の順番」を
整えるということ。
脳には処理の順番があるので、その順番を意識して対応するとそれだけで、切り替え力がぐっと上がってきます。
その順番は
①理解しやすい声かけ
↓
②行動しやすい声かけ
となっていることが重要なんです!
いきなり「〇〇して〜」と行動させる声かけをしていませんか?
これでは子どもの脳は動かないので、まずは①理解しやすい声かけをしていきましょう!
例えば、
ママ)
①ママはあと30分でよるごはんを作り終わります!
なので、30分したらよるごはんの時間にしま~す!
②〇〇くんは30分間、動画を見る or ブロックで遊ぶ、どっちがいい?
子)ブロックで遊ぶ〜!
ママ)OK!じゃあ、ママは30分間よるごはんを一生懸命作ります^^〇〇くんは30分間
ブロックで何作るの?
子)なんかつくる〜!
ママ)何ができるか楽しみ^^じゃあ30分でできるか競争ね!
じゃあタイマーならすよ!始めるよ〜!よーいスタート!
というように
①理解しやすい声かけ
↓
②行動しやすい声かけ
を意識していきましょう!
脳に届く声かけを始めたら起きた変化
冒頭でお話ししたSさんは、初回の個別相談を終えてからこんなふうにおっしゃていました。
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怒らない脳を育て、よい行動を引き出し、やり抜く脳を育てる、というのが、まさにやりたいことだなと思いました!!
また、声かけにも4つのステップがあるということが印象的でした。
ただ声をかけるのではなく、順序によっても子どもの受け取り方が違うということに驚きました!
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そして、1週間後にはこんなメッセージを送ってくれました!
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まだ数日の実践ではあるのですが、心なしか行動が変わってきた気がします!
怒ることが減ってきたし、怒ってもその時間が短いような気がしています。
昨晩パパが「なんとなく突然少し大人になった気がしない?お礼とかも言えてるし少し周りに気配りできるようになってるし。」と言っていて、少し効果が…?と思いました。
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そうなんですよね!
脳に届ける情報が整ってくるだけで、お子さんの脳が動き出すのでグッとしっかりしてくるんです^ ^
Sさんの目標は「癇癪のない夏休みを過ごす!」かな〜^^
夏休みまでに徹底して「怒らない脳」を育てていくSさんです!
みなさんも「会話の順番」を意識してみてください!
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
幼児期からのアンガーマネジメントについてお伝えしています!
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