癇癪を起こして床や壁に頭をぶつけてしまっていた我が子が変わってきた対応とは?

不安が強くて自分を否定してしまう。自分をたたいて傷つけて、床や壁に頭をぶつける我が子を見て、辛い日々を送っていませんか?子どもが自分を傷つけることも癇癪のひとつです。この癇癪を起こし続けないために必要な対応をお伝えしますね。

不安から癇癪を起こし、壁に頭をぶつけることで自分をせめる息子

不安が強く、自信がないタイプのお子さんは、何をやっても自分を責めてしまうことってありませんか?

自分を責めては自分を傷つける。

そんなお子さんを見るのは親としてツライ瞬間です。

実は自分を傷つけることも癇癪の1つです。

癇癪とはなんでしょうか?

それは感情の爆発を伴う行動です。

いくつか種類があり、その中でも不安が強く自信がないタイプのお子さんに多いのが、 「床や壁に頭をぶつけること」などです。

え?それも癇癪なの?

と思われるかもしれませんが、これも癇癪の1つなんです。

我が家の息子は自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性があり、小学生の頃から不安が強く、ネガティブ思考からなかなか抜け出せません。

そして自分を責めてしまう子どもでした。

周りを良く見過ぎて感じ過ぎてしまっているから、自分に劣等感を感じる。

出来てないことを指摘される日々が続いていくから、どんどん自信がなくなる。

そして、「自分はダメだ」と壁に頭をぶつける。

失敗したらすぐ自分の頭をげんこつで叩く。

時には土下座して床に頭をゴンゴンしてしまっていました。

ですが、我が子の癇癪で一番対応に困ったそれらの「自傷行為」は、今ではほとんど見ることはありません。

癇癪を起こしている時に対応してもママの声は届きません

自分を傷つけるお子さんの姿を見るのが辛くて、必死にやめさせようとしてしまいますよね。

私も壁に頭をぶつける我が子に「やめなさい!!」と止めていました。

ですが、癇癪を起こしている時にどうにかしようとしてもどうにもなりません。

それは脳がパニック状態だから。

パニック状態の時にいくら声をかけても子どもたちの脳に言葉は届かないんです。

逆にその言葉が癇癪を加速させることもあります。

癇癪を起こしている時は、感情の脳が暴走してしまっている状態です。

なので、癇癪を起こして自分を傷つけている時に、ママの声はお子さんの脳には届きません。

そんな時の子どもの脳は、全く話を聞き入れない状態になってしまっているからです。

通常モードの時の声掛けが重要なんです。

パニックを起こしていない時にどんな声掛けをしていくかを考えていきましょう。

二次障害になる前に癇癪・自傷が続かない対応を

私は我が子をなんとか出来るようにしなければ。との思いから、出来ていないことを指摘して、出来るように何度もやらせてきました。

他の子と比べて、恥ずかしくないように、「どうしてできないの?」と怒ってばかりの対応をしてきました。

そんな毎日が続いて息子は二次障害を起こしてしまったのです。

二次障害を起こしてしまった息子は、人との関わりをさけ、外へ出ることも拒否し、自分の狭い世界の中だけで過ごすようになりました。

全て自分が悪いんだと考え、ちょっとしたことでも床や壁に頭をぶつける。

土下座をする。

そんな状態に陥りました。

二次障害になると、回復するにはなかなかに大変です。

それは何年もかけて対応してきた私の心からの声です。

そうなる前に! 子どもが小さいうちから出来ていることをインプットしていくことが大事です。

出来ていないことを指摘して自信を奪わないようにしっかり対応していきましょう。

癇癪を起こして壁に頭をぶつける息子に自信をつけさせる対応方法とは

自分を傷つける癇癪行為、床や壁に頭をぶつける行為をなくすために、私はいっさいの否定をやめました!

子どもの気持ち・言葉・行為に対して、

「でもね」
「だけどさ」
「そうじゃなくて」

など否定する言葉をたくさん言ってきたことを学んだ私は、その否定言葉をやめました。

そして

「そうだね」
「そっかそっか」
「そう思うんだね」
「○○出来たね」
「なるほどね~」

など、肯定する言葉をたくさん言うようにしたのです。

「何もできない自分」と思っているのであれば、「出来ていること」を脳にインプットしていく。

「不安で自信がない」のであれば、子どもの気持ち・言葉・行為を受け止めて認めてあげる。

そのためにはとにかく量が必要です。

不安を取り除いて自信をつけていくためには、たくさんの「出来ていること」を降り注いであげてください。

子どもの気持ち・言葉・行為を否定せず、まずは受け止めて認めてあげてください。

「出来ていること」は小さな小さなことでいいんです。

小さな小さな成功体験を脳の中にたくさん積み重ねていきましょう。

肯定のコミュニケーションこそが自信をつけさせる対応方法です。

執筆者:橋本さえ
(New Mammyアンバサダー)

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