衝動性の強い息子との外出で私たちに向けられる冷たい目線
「キャー!」
バタバタ…
「ワー!」
他のお客さんの間をすり抜けながら走る。
スーパーでも行方不明は当たり前。
「走っちゃダメー」
「コラー!あれ?どこ行った⁇」
キョロキョロしながら必死に追いかける私を 楽しんでいるかのように遠くからチラッと覗いてはまた走る…。
気になる商品を触って、 時には破ってしまったり、壊してしまったり。
他のお客さんからは 迷惑そうに白い目で見られ、店員さんには呆れ顔で
「危ないよ〜」
「お母さん、ちゃんと見ててあげてね〜」などと声をかけられる。
我が家の3歳になったばかりの息子には 発達凸凹があります。
何か具体的な診断が出ているわけではありませんが、とにかく衝動性が強く、思いついたことは頭で考える暇なく即行動に出てしまいます。
我が家のお出かけは、 我が子に怒ってばかり 周りには気を遣ってばかり、謝ってばかりの お出かけだったんです。
手を繋いで歩いている親子を見ては、
何でうちの子は手を繋いで歩けないの?
ママの側で待ってられる子どもを見ては、
何でうちの子は5秒も待てないの?
…何で?何で?
そんなお出かけを繰り返しているうちに、 私は息子とのお出かけを避けるようになりました。
コンビニにすら一緒に行きたくなかった。
できる限り、息子と一緒に行かなくていいようにダンドリする私…。
だけど、「1人で楽なお買い物、ほんと 最高‼︎」…って感じたのは最初だけ。
そのうち、 子連れのママを見るたびに、自己嫌悪に陥るようになりました。
私だってほんとは 息子と手を繋いで、たくさんお出かけしたかった。
だけど、興奮して衝動的に動く息子を止められなかったし、
上手に連れ出してあげられなくて…
そんな息子と母である私に向けられている周囲からの目が怖かった。
常に周りから自分が批判されているようで、辛かったのです。
3歳にもなると、みんな少しずつ出来ることが増えていきます。
発達の個人差が大きくなる時期でもあるうえに、息子は3月生まれ。
みんなよりもできないことが目立つ息子に、モヤモヤしていました。
他のママは上手に子育てできているのに、私は全然ダメ。
なんてダメなママなんだろう。
自分が思い描く子育てとはかけ離れている現状に、戸惑い、自分を責め、息子を責め、環境を責め…
一体どうすればよいのか思い悩む日々でした。
発達でこぼこのある子育ては大変!ママはとっても頑張っている!
私は、発達科学コミュニケーションに出会い、この言葉に救われました。
”発達でこぼこのある子育てはとっても大変!ママはとっても頑張ってるんだよ!”
発達でこぼこがあるお子さんの子育ては想像以上に大変です。
我が家の息子のように衝動性が強いお子さん、はたまた、とても繊細なお子さん、じっとしていられないお子さん…
などなど、色々な特性があるお子さんがいます。
だから、 ただ指示をしただけではうまく伝わらなかったり、指示は理解してもうまく行動できないなんてこともたくさんあります。
それが原因で集団活動からはみ出してしまうことも少なくありません。
これは、脳の偏りから発生しているもので、
”親のしつけがなっていない” とか、
”子どもが怠けている” とか、
そういう理由ではありません。
発達障害のあるお子さんは脳の前の方にある、前頭葉という場所の機能障害が原因と言われています。
脳の中で前頭葉という場所は、運動や思考など、さまざまな機能を司る部分で、前頭前野は思考や判断、コミュニケーションといった人間らしい行動を担っています。
そのため、ADHDタイプのお子さんは相手の気持ちが汲み取れなかったり、見通しが建てられなかったり、不注意や多動性といった特性が表れていると考えられています。
だから、決して、自分を責めないで下さいね。 大丈夫です!
ここからは、衝動性の強いお子さんと一緒でも お出かけが楽しくなる方法をお伝えしていきますね。
お出かけが楽しくなる、超簡単な方法とは?
「息子と一緒に外出するのが怖かった」
「コンビニにすら出かけたくなかった」
そんな私が実践した超簡単な方法がこちらです。
まず、お子さんの行動をよく観察して、
① ”危ないこと以外の望ましくない行動には反応しない”
② ”できていることをどんどん伝える”
この2つだけです!
え?そんなことで、衝動性が強い子の動きが変わるわけないじゃん!!
それに、できていることなんて見当たらないよ!!
そう思われるかたもいるかもしれませんが、 大丈夫です。
できていることというのは、例えばこんなことでOK。
「歩いているね」
「椅子から降りたね」
衝動性の強いお子さんのママは基本的にお子さんの行動をよく見ている方が多いです。
なぜなら”急に”何か行動を始めるので、危険から守るためです。
しかし、多くのママはNG行動にのみ反応してしまっているんです。
走った時に → 「走ったらダメ!」
椅子に登った時に → 「登ったらダメ!」
望ましくない行動にばかり反応していると
そのママの反応がお子さんにとって、“ご褒美“になってしまい、繰り返されます。
そして、繰り返される行動で より脳の回路は太くなり、さらにその行動は強化されていきます。
だから、
“できていないこと“
ではなく、
“できていること“
を口にしてあげる!
“できていないこと探し“ではなく、 “できていること探し“をすればいいのです!
そうすれば、NG行動が減っていきます。
できていることを伝えることで、 ママ自身もお子さんも
こんなことが、できていたんだ!
あれ?私たちたち、なかなかやるやん! と自信に繋がっていきます。
望ましい行動が繰り返されることにより、 その行動は強化され、最終的には当たり前になっていきます◎
“望ましい行動が当たり前になる“ 考えただけで嬉しくなりますよね!
プンプン感情もニコニコ感情も伝染する
ポイントはこちら!
望ましくない行動はスルーして、
“できていること“を見つけて伝えてあげる! でしたね。
たったこれだけ!
たったこれだけで、
一緒にコンビニに行くのも嫌だった私が…
手をつないで歩くことに憧れていた私が…
今ではスーパーで手を繋いでお買い物しちゃってるんです!
もちろん、息子の衝動性が無くなったわけではありません。
だけど、
お出かけは苦しいくて辛いもの
↓↓↓
お出かけは楽しいもの に変わりました。
できていないことばかりに目を向けなくなったことで、
眉間にシワを寄せるのではなく、ニコニコ笑顔になれている私がいます。
そしてニコニコしている私を見て、息子も笑顔になります。
感情は伝染するんです。
もちろん、 プンプン感情も、ニコニコ感情もです。
それならやっぱり、ニコニコ感情!
衝動性がある子どもとのお出かけでも、 たくさん笑ってたいですよね!
ぜひ今日から“できること探し“にチャレンジ してみてくださいね♪
執筆者:山田こはる
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
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