買い物中に癇癪を起こすADHDタイプの子が癇癪なしでママとの買い物を楽しめるようになった関わり

買い物に来るとすぐに「帰りたい」と言って癇癪を起したり、落ち着きがなく、気ずくとどこかへ行ってしまうお子さんに困っていませんか?それは、ADHDタイプのお子さんの、自分ではコントロールが難しい脳の特性が関係しているかもしれません。「買い物が楽になる工夫」で解決していきましょう。

ADHDタイプの子どもが買い物中に癇癪を起こす理由

買い物中の癇癪や行動のコントロールの難しさに繋がっているのは ADHD(注意欠陥・多動性障害)タイプがもつ「衝動性」と「多動性」の2つの特性が関係しているかもしれません。

【ADHDタイプの衝動性と多動性とは?】

衝動性とは?

・思いついたらすぐに行動してしまう
・「今これがしたい!」という気持ちを我慢するのが苦手
・結果を考える前に動いてしまう

例えば 、買い物中に欲しいお菓子を見つけるとすぐに手にとってしまったり、 商品を触ってしまったり、自分の興味・関心のないものには すぐに飽きてしまい待つことができないという特性です。

多動性とは?

・じっとしていることが苦手
・静かに待つ、列に並ぶということが難しい

例えば 、お店の中を走り回り人にぶつかりそうになって危険だったり、自分の興味のある場所へフラッといなくなってしまうことがあります。

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買い物が地獄、注意ばかりで親子でぐったりしていたあの頃

以前の私は「触らないで」「ちゃんと前向いて歩いて」 「ぶつかるよ!危ないでしょ」と 買い物中に何度も注意していました。

お店の中で商品を触ったり、走り回って人にぶつかりそうになったりすると、 周りの目が気になり、「ちゃんとさせなきゃ」と焦るばかり。

でも、注意しても繰り返す子どもにまたイライラしてしまう。

最後には子どもも癇癪を起こして、親子でぐったりして帰る、そんな日々でした。

「また怒ってしまった」「どうしてうまくいかないんだろう」 たった30分の買い物が地獄…。

買い物に行くこと自体がどんどん苦しくなっていきました。

そんな私が息子への対応を変えたところ、買い物中の癇癪がぐっと減り、 楽しく買い物を終えることができるようになったんです。

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癇癪を起こさず買い物が楽になる2つの工夫とポイント

私が買い物を楽にするためにやったことは2つ

1、子どもに「役割」を与えること

「かご持ってくれる?」 「次は〇〇を探すお手伝いして!」 「セルフレジでピッてしてもらう」 「カートを押してもらう」 子どもが出来そうなことならなんでも大丈夫です。

我が家では、ビニール袋の口を開けてもらうお手伝いが息子に大ヒット! 手が乾燥して、なかなか開けられない私の代わりに、 息子はいとも簡単に袋を開けていきます。

こんなふうに小さなミッションを頼むと、子どもは真剣な顔で動いてくれます。

なぜならば、役割を与えて貢献欲求(人の役に立ちたいという気持ち)を満たすことは、 「役に立てて嬉しい」「またやりたい」という気持ちを生むので、 結果的に、買い物が「つまらないもの」ではなく、子どもにとって「楽しいもの」と感じる意味のある行動に変化します。

だから、次も「ママと一緒に買い物に行きたい」という気持ちを持つようになります。

2、できたら大げさに感謝すること

子どもが役割を果たしてくれたらすかさず 「ありがとう」「ママすごく助かる」 「〇〇くんがいなかったらママ大変だったよ」 「また〇〇くんと一緒に買い物に来たいな」 とちょっと大げさなくらいに褒めて、感謝を伝えるようにしました。

子どもは「自分が役に立った」と感じると、とても嬉しそうにします。

これで、貢献欲求〈人のやくに立ちたい気持ち〉が満たされ、 「買い物=楽しい」「ママと一緒にまた行きたい」という気持ちをもつようになります。

なぜならば、感謝を伝えることは、「ぼくにも出来た」という成功体験を生み、自分ならできるという自信が、自己効力感に繋がります。

自己効力感が育つと新しいことに挑戦したり、困難な場面でもあきらめずに対処する力がつきます。

親が意識しておきたいポイント!

特性として、じっとしているのは難しい場合もあるので 多少うろうろしても危険がなければOKとゆるく許容しましょう。

また、完璧を求め過ぎず、できたことを一緒に喜びます。

そんなスタンスに変えたことで、買い物の時間が私たちにとって苦じゃなくなりました。

買い物が楽しい!と思えるようになった息子の成長

こうして少しずつ関わり方を変えていくことで、 「またママと一緒に買い物に行きたい」と息子が笑顔で言ってくれるようになりました。

また、今では「ママは僕がいないと買い物ができないんだな」 と思っているようです。

以前まであんなに毎回ぐったりしていた買い物の時間が 今では楽しく笑い合える時間になりました。

小さな「役割」を渡して、できたら「ありがとう」と大げさに喜ぶ。

もし、お子さんの買い物中の癇癪でお困りであれば、 ぜひこんな関わり方を試してみてくださいね。

執筆者:大下せいこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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